いいわけ(2018.4.3追加)
このページは約十年前に作成したため、リンクされたサイトのほとんどはリンク切れしていると思います。
ですが、Wayback MachineにURLを入れるとページデータが見られる可能性があるため、このページも残しておきます。
残念ながら、再度検索して考察する気にはなれません。
ようこそ。
「市町村合併 失敗」で検索してくる人があまりにもたくさんいることがわかりましたので、無頓着なぼくもちょっとだけ考えてみることにしました。
だいたいの人はどうやら、「市町村合併しようとしたのに住民か町村長か議員の誰かが反対して合併できなかった」という意味ではなく、「市町村合併したら住みにくくなった」という意味で検索してくる人が多いようです。
これについてはあまりよくわかりませんので、とりあえず検索して2番目以降のいろいろなサイトを見て考えを深めることにいたしましょう。
なお、「南セントレア」を含むサイトは(5)、(6)です。
(1)上山新一「市町村合併は正解か?」
URLは以下の通りです。
http://www.pm-forum.org/ueyama/MM010920.html
2001年に書かれた文章のようで、ここ数年の合併以前のことが書かれています。
もっとも印象的なのは、「強者が弱者を吸収し、優れた経営ノウハウを持ちこまない限り、合併はすべからく失敗する」という文です。
このことが事実なら、そうでない合併はすべて間違いということになるからです。
ただ、どうすればいいかはこの人もあまり良くわかっていないようです。
われわれは、都道府県とか市町村とかがある日本にずっと住んでいますし、それ以外のしくみを考えようとしてもよくわからないといったことがあるんじゃないかと思います。
やはり頭のいい人が何かを考えないといけないということでしょう。
(2)市町村合併・熊本日日新聞・教訓 先行地からの報告
URLは以下の通りです。
http://kumanichi.com/feature/gappei/kyoukun/kyoukun01.html
茨城県のつくば市についてのことが書かれています。
ここはいわゆる平成の大合併としては茎崎町との合併がありましたが、もともとは昭和末期の合併で誕生した都市で、県主導で行われた合併だということです。
合併の結果、いわゆる学園都市以外の地域は衰退してしまったということが書かれています。
しかし本当に合併だけのせいでしょうか。
ここは鉄道が廃止された場所であることも考慮する必要があるでしょう。
なんでもかんでも合併のせいにするのはよくないと思いますが、かと言ってどうすれば良かったのか考えるのも難しそうです。やはり結論は頭のいい人が考える必要がありそうです。
(3)市町村合併について・40年来の悲願達成・篠山市誕生
URLは以下の通りです。
http://www.city.sakurai.nara.jp/shisei/saga11.html
兵庫県篠山市についてのことが書かれています。
ここでは「失敗」という言葉は「過去何度か篠山地域は合併に失敗してきたが、ようやく合併に成功した」という意味で使われています。
ここでの印象的な内容は、合併の時期、庁舎の位置、新しい町名、財産の持ち寄り、それから合併の方式の5つの議論がまとまらなかったことが合併が失敗した原因だということです。
各地の合併に取り組んでいる人には目新しい内容ではないと思いますが、初心者にとっては大事なことだと言えるでしょう。
それから、県の指導で合併が破談になったこともあるそうです。なかなかむずかしいものですね。
合併後はどうやら「失敗だったな」と言われることは少ないようです。苦労して合併したところは「合併は失敗だった」と言われることは少なさそうで、むしろ簡単に合併してしまったところの方が「合併は失敗だった」と言われることが多いのでしょう。
(4)市町村合併リレーシンポジウム・飯舘村・小高町・鹿島町・原町市任意合併協議会
URLは以下の通りです。
http://www.city.haramachi.fukushima.jp/_gappei/sympo/sympo_k.htm
福島県の原町市を中心とする地域の合併協議会のサイトです。
「合併しようと決断したら、なんとしてもこの合併が失敗だった、というふうに後で言われないような合併にしなければならない。」という文にチカラを感じます。
逆に言うと、合併で不便になるなら合併しないほうがいいという意味ですね。
現在進行中のサイトっていう感じでいいです。さて、3月31日まであとわずか。どうなるんでしょうね。
(5)まちづくりのページ
URLは以下の通りです。
http://homepage3.nifty.com/jcp-chita/gappei.html
愛知県の知多半島の地域に関する合併について考えるサイトです。
「これまでの合併協議がご破算になると、なぜ失敗したのか検証も反省もしない」という箇所に失敗という言葉を使っています。一般企業では検証は必須のことですが、自治体、それも市町村合併という現実には「仕組み」の問題ではまだまだそこまで意識が高くないのかもしれません。
南セントレアについては、現在進行中の話であるためまだ「失敗」かどうかというところまで書いてありません。
手書きのビラがキャプチャされており、南セントレアだけでなく知多半島北部についても合併は大きな問題のようです。
(6)武生市・今立町合併協議会-みなさまのご意見
URLは以下の通りです。
http://www.city.takefu.fukui.jp/hp/gappeikyo/02opinion.html
市町村合併に関する意見のまとめです。
「自分たちの決めた事に、こんなにも反発意見が有るのは、貴方たちを否定されているのですよ!!反論されないという事は、失敗だったと認めている事になりませんか?」
「越前市の名称については市民からの応募で877件、4回の審議で11件に絞り、委員の投票で決定したとのことですが、失敗しましたね。狭い地域に越前を集中させてしまいました。」
という意見に「失敗」が入っています。どうやら、越前町がすでにあるのにすぐ近くの場所の合併後の名称を越前市にしようとしていることについての意見のようです。
「南セントレア」については、越前市に関する、「新市名を勝手に決めた責任を取り、市民を交えて改めて新市名を決めてください。」という意見で、南セントレアでも再協議するのだから、越前市でも再協議するべきではないかという箇所で使われています。
とにかく全国あちこちでいさかいがありますが、一般の人の意見をウェブにするのはいいことと思います。
(7)合併特例債金額の算出の方法
URLは以下の通りです。
http://www.geocities.jp/kuniomo55/0001.html
最初に総務省のサイトの操作方法が説明され、その後に全国の市町村合併に関する意見が述べられています。
「失敗」は2箇所で使われ、1個目は、とにかく合併すれば合併特例債が受けられるのだから、はやく合併してしまおう、たとえ失敗だと言われても合併特例債がいいわけになる、という意見です。
もう1個は故竹下首相の「市町村への1億円交付」は失敗だったという意味で使われています。
いろいろな意見があるようです。
(8)市町村合併について
URLは以下の通りです。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~seimiya/2004.1.11.htm
たとえ合併に失敗しても、協議をきちんと行えば広域連携行政の実現の可能性は高くなるという意見です。市町村合併は単純なものではないようです。
(9)愛知県師勝町・市町村合併住民説明会の結果
URLは以下の通りです。
http://www.town.shikatsu.aichi.jp/gappei/01/01.html
愛知県西春町と合併予定の師勝町で行われていた住民説明会の概要が示されています。
愛知県の田原町・赤羽根町・渥美町の合併は失敗で、静岡市と清水市の合併は成功だとのことです。
概要のみなので、どのような詳細かわかりませんが、さまざまな意見がまとまったウェブページを見ると、どのような問題があるかわかってためになります。
(10)市町村合併と情報システム統合
URLは以下の通りです。
http://www.icr.co.jp/newsletter/report_ejapan/s2002EJ012.html
銀行の合併と同様に、市町村合併でもコンピュータシステムの統合は大事だという話です。
「合併に伴なう情報システム統合には失敗が許されないことから、現場サイドから見ると、4月1日は一年のうちで『もっとも避けたい』日のひとつである。」とのことで、たいへんそうです。
まあ、銀行と違って市町村の情報システムは統合はおいおいやっていくことにしてもいいのではないかとは思いますが、そこまで神経質になる必要はあるのか、むずかしいところです。
特に今回の市町村合併は、期限が決められていて、情報システムはともかく期限までに形を整えないと便宜が受けられないというものですから、こういった問題が発生する可能性があります。
銀行合併では問題になりましたが、市町村合併でこういう問題はニュースになるのでしょうか?
(11)特集・市町村合併について・将来の町の姿を!・山形県金山町
URLは以下の通りです。
http://www.vega.ne.jp/~kaneyama/gappei/gappei3.htm
なかなか市町村合併が進んでいない山形県の、金山町というところで市町村合併に関するいろいろなことを取り上げるサイトです。
日本青年館で開かれた「市町村合併をともに考える全国リレーシンポジウム2002」のことが取り上げられており、その中で愛媛県知事が、
「愛媛県内で、現実に合併したところから、合併して失敗したという話は聞いたことがない。」
と発言しているとのことです。
山形県と愛媛県では合併の進み具合がかなり違いますが、下の方の、
「全国で様々な判断や対応の中、私達は悔いを残さない判断を得たい!!」
ということばがすべてなんだろうなあと思います。
(12)穂高町ホームページ/市町村合併情報
URLは以下の通りです。
http://www.town.hotaka.nagano.jp/town_admin/towns_union/kondankai_qa.html
長野県で市町村合併の話が進んでいる穂高町のサイトです。
合併特例債について話が及んでおり、
「他の自治体の失敗事例なども十分に検討し、将来に禍根を残さないようにしなければなりません。」
とのことです。
やっぱり失敗事例が出てこないことにはどう進めるべきか考えるのはむずかしいようで、事例のないところから予想するのはむずかしいようです。
そのうち全国に失敗事例の市町村ばかりがはびこることになりそうでこわいです。
(13)山口県下・市町村合併崩壊が連鎖/地方の生産つぶし何が借金解決
URLは以下の通りです。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/yamagutikenkasityousongattupeihukaigarennsa.htm
山口県で、下関市の市町村合併に伴い農協や漁協も合併して不便になっているという話です。
「漁民や農民には金融投機の失敗としての負担をツケ回して、あるいはその預金に手をつけて金融機関を延命してきた。」という文に「失敗」が使われています。
「バブルのツケ」というやつです。いわゆる第一次産業は、金貸しと比べると大事なものであるという意見のようです。まあ当然かもしれないですね。
下関市は結局合併してしまいましたが、現在どのような不便があるのでしょうか。
ぼくの住む場所も、水道屋さんが、「合併したら書類の書き方が変わってわからなくなって、一から勉強している」とか言っています。たいへんです。
(14)So-net blog:おもいつき成長日記:市町村合併
URLは以下の通りです。
http://blog.so-net.ne.jp/wari/2005-03-03-3
めずらしくブログサイトを取り上げてみました。
「将来、合併が成功したと思えても失敗したと思えても、それは住民の意思で決めたことです。」に「失敗」が使われています。
とりあえずこの人の住んでいるところは合併に賛成したようです。さて、これから合併したところ、合併しなかったところでどのようなことが起こるのでしょう。この人のブログに注目したいところです。