はじめに
2019年10月1日からしばらくの間、以下の条件にあてはまる場所についてはSuicaなどのICカードを使うよりきっぷを買った方が安いことがわかりましたので説明いたします。
その条件とは、
(1) 出発地および目的地がいずれもJR東日本のSuicaの有効区間で、経路もSuicaの有効区間である
(2) 出発地および目的地の一方もしくは双方が首都圏の「電車特定区間」からはずれている
(3) 出発地から目的地までのきっぷを買った際の運賃が特定の数字となっている
以上です。
以下に(3)で示した特定の数字を示します。
ただしSuicaで可能な最も長い運賃を、首都圏を含むJR東日本のSuicaの有効区間のうち最も長そうな区間として「いわき~松本」間の距離とし、「500km」と考え、500km以下の距離の場所のみ考えました。
1行に3つずつ数字を示します。
以下の運賃のときはきっぷを買いましょう
240 | 590 | 680 |
---|---|---|
1340 | 1690 | 1880 |
このページの使い方
(1) このページの、上の数字が書いてある部分を印刷する(もしくは、それほど多くもない数字なので紙に控えておく)。
(2) 出発地の駅に行き、自動券売機の前で目的地までの運賃を調べる
(3) もしも示された数字に該当していたらきっぷを買う。そうでなければSuicaを使う。
以上のとおりです。なお2019年10月1日より、101km以上の場合Suica運賃ときっぷの運賃は同一になりました。
JR以外の鉄道会社
JR以外の鉄道会社では、ほとんどはきっぷを買うとICカードより高くなることが多いのですが、以下の鉄道会社のみ、きっぷの方が安いことがあります。
・伊豆急行
どの運賃が安いのかJRと同様に以下に示します。
伊豆急行の場合
250 | 500 | 670 |
---|---|---|
750 | 920 | 1110 |
1390 | 1560 |
伊豆急行に関する注意
(1)伊豆急行は伊東~伊豆急下田の間のみ乗車する場合はJRと同様に運賃表を見てSuica等の使用・不使用を決めればいいですが、問題はJRと伊豆急行を直通する場合です。
その場合ウェブサイトや2019年11月20日以降に発売の東京時刻表などを見ていずれが安いか計算しなければなりません。もしもきっちりいずれが安いかはっきりさせたい場合、がんばって計算してください。
(2)また、2019年9月30日までゆりかもめは、新橋〜東京ビッグサイトなどの区間はきっぷの方が安かったのですが、10月1日からICカードの方が安くなりました。
そして、2019年3月15日まで東武鉄道は、東武ワールドスクウェア〜鬼怒川公園間はきっぷの方が安かったのですが、3月16日からICカードの方が安くなりました。
共通の注意
なおJR、伊豆急行の2社に共通して言えることですが、ここに書いたことはあくまでも2019年10月1日からしばらくの間、各鉄道会社が次の運賃改定を行うまでの間ですのでこの期間が過ぎるとまた別の話になります。
東日本以外のJRでも
2019年現在、これら以外の多くの鉄道でICカードを使っても使わなくてもたいてい運賃は同じだが、東日本以外のJRの一部で、条件がぴったり合った場合、きっぷを買った方が「合計として」安上がりな場合がある(↓以下を参照)。
神戸市営地下鉄 | 「三宮・花時計前での乗り継ぎ2」を参照のこと |
---|
神戸市営地下鉄 | 「三宮・花時計前での乗り継ぎ2」を参照のこと |
---|