Sorry, Japanese only!

特集バックナンバー02

はじめに

このサイトで残念ながら今後書く予定のないJRの路線についてここに書くことにいたします。

ここに書かれない路線はぼくが生きている限りいずれ記述する予定ですので気長にお待ちください。


赤羽線

区間

山手線の池袋駅から北北東に進み、東北本線の赤羽駅に至る電化路線である。

その昔、赤羽から武蔵浦和を通って大宮に至る線路がまだなかった頃は文字通り池袋~赤羽間のみを通る路線だったが、赤羽から武蔵浦和を通って大宮に至る線路ができて以来、この路線は以下の区間を通る路線となった。

・川越線・川越~大宮間
・大宮から武蔵浦和を通って赤羽に至る線路
・赤羽線

そして時代は進み、2019年12月現在はさらに以下の区間も追加されている。

・池袋~大崎(山手線とは別に貨物用として建設された別線)
・大崎~新木場間の東京臨海高速鉄道
・大崎〜羽沢横浜国大間の相鉄直通線
・羽沢横浜国大〜海老名の相鉄線

これらのうち、川越から大崎までを通称埼京線(さいきょうせん)と呼んでいる。埼京線と呼ぶようになってから、赤羽線という案内はなくなったが、赤羽線という名称も戸籍上は残っている。

歴史

逆に昔にさかのぼると、以前は赤羽線に貨物列車が走っていた時代もあったとのことで、現在湘南新宿ラインの一部となっている池袋→駒込近辺→上中里近辺→赤羽の路線が開通すると貨物列車はそちらを通ることになり、赤羽線は旅客専用になったとのことである。

さらに昔、池袋から田端までの線路がなかった時代は赤羽線が山手線の一部だった時代もあったとのことである。約100年で相当沿線の景色も変わっているようだ。

運用系統

現在どういう運用になっているかというと、昼間はだいたいこんな列車が多い。

・川越、大宮、もしくは武蔵浦和から新木場まで直通の列車
・川越、大宮、もしくは武蔵浦和から新宿までの列車

これらのうち武蔵浦和発着の電車は2019年11月までは朝晩を中心に走っていたが、2019年12月になり海老名まで乗り入れるようになってから一日中走るようになった列車である。

また、数は少ないがこういう系統もある。

・赤羽から新宿もしくは新木場までの列車
・指扇(さしおうぎ)もしくは南古谷(みなみふるや)始発で新宿、新木場、もしくは海老名に向かう列車(指扇・南古谷は川越~大宮間にある)
・川越、大宮、武蔵浦和、もしくは赤羽と海老名を結ぶ列車

さらに、早朝や深夜は川越・大宮・赤羽から池袋止まりの列車しか走っておらず、新宿に行くには池袋で山手線に乗り換えなければならない時間帯もある。

これらの列車には各駅停車と一部の駅に停車しない列車があるが、いずれの列車も停車しない駅は大宮~赤羽間のみで、

・赤羽~池袋間を走る列車はすべて十条・板橋に停車する
・新宿~大崎間を走る列車はすべて恵比寿に停車する(恵比寿に停車しない列車は湘南新宿ラインの列車のみである)

以上のルールがある。

将来

お客はなにしろ東京近郊を走る路線なので常に多く、少なくとも赤羽線区間はずっと残る区間である。

湘南新宿ラインができてから多少は客が移行しているようだが、実は赤羽~池袋間の所要時間は赤羽線(埼京線)の方が短いので必ず使う客はいる。いずれにしても日々事故なく無事に走るよう祈りたい路線である。


おおさか東線

てびき

東海道本線・東海道新幹線・山陽新幹線の新大阪駅からいったん北東に進んだ後で南に向きを変え、片町線の鴫野(しぎの)・放出(はなてん)を通ってさらに南に進み、関西本線の久宝寺(きゅうほうじ)に至る電化路線である。

放出〜久宝寺間は2008年3月15日に開業し、のちに残りの区間が2019年3月16日に開業した路線であり、毎日走る電車は普通列車と快速のみの運転で、快速は新大阪からおおさか東線と関西本線を経由して奈良駅に乗り入れる直通の快速であり、

・平日は新大阪方向に朝4本、奈良方向に夕方4本
・土休日は朝2往復、夕方2往復

のみであり、新大阪から先には乗り入れていない。

なんでもこの路線は、もともとこの場所にあった貨物用の線路を旅客用にした路線とのことである。

この路線は大阪環状線にも近く、まわりに私鉄の駅などもあるためそれほど客もいないような感じがしたが、最近の大阪の私鉄は以前と比べるととても運賃が高くなっており、その分JRは負けてはいないと思われる。

1時間に何本も電車があるのはそれだけそれなりに客がいる証拠だし、便利な電車ができれば使う客も増えると思われる。

2019年3月15日以前に走っていた、尼崎からJR東西線、片町線、おおさか東線、関西本線を経由して奈良駅に乗り入れる直通の快速はもう走らせないことになった。

補足1

おおさか東線は大阪市と隣接する市との市境近辺を進む路線であり、従来は神戸市の道場駅や福岡市の姪浜駅みたいに、大阪市内にある駅でも特定市内駅とはみなしていなかった。

2019年3月16日から、久宝寺以外のおおさか東線の駅はすべて大阪市内の駅となり、大阪市内発着の乗車券で降りられるようになった。

補足2

2010年代初頭に、新大阪駅と奈良駅を大阪環状線・関西本線で結ぶ臨時特急まほろばが運行されていたことがあったが、ほんの短期間で運行終了していた。

2019年11月に臨時で新大阪と奈良を結ぶ特急が復活することになった。ただしおおさか東線と関西本線を結び、途中ノンストップで運行することを予定している。

どれくらい客がいるかは不明だが、唯一の望みは新神戸方面から来る場合、特急料金が乗り継ぎ割引で半額になることである。なんとか奈良を目的地とした客に利用してほしいものである。


九州新幹線

基本

東京から鹿児島中央まで延びている新幹線路線の、博多から鹿児島中央までの区間を九州新幹線と呼ぶ。

2011年から九州新幹線は以下の3種類の列車がある。

・みずほ
・さくら
・つばめ

おもにみずほとさくらが鹿児島中央から博多まで進んだ後、山陽新幹線に乗り入れて新大阪まで進む列車で、つばめが原則として鹿児島中央から博多までのみ走る列車である(一部小倉に乗り入れるつばめがある)。

九州新幹線は新大阪から東に乗り入れることはなく、京都より東から来たのぞみやひかりやこだまが九州新幹線に乗り入れることもない。
東海道新幹線は必ず16両で走る必要があり、九州新幹線は最大でも8両でしか走れないという理由のほかに、九州新幹線は勾配が急な所を走る必要があり、一方で東海道新幹線ではカーブの多い区間に対応する必要があったりとかいろいろあって東京~鹿児島中央直通が実現していないようである。

また山陽新幹線と九州新幹線は直通はしているものの特急料金はどうやら打ち切り加算のようである。なんともつらいところである。

状況

九州は高速道路が発達しており、鉄道が近隣にない都市も多い。そのため自家用車を使う客がかなり多く、鉄道に縁のない人も多い。

しかしそれは、九州新幹線がないころの鹿児島本線が自家用車とそれほどスピードが変わらなかったということが影響しているのであり、九州新幹線はスピードが速いのだから自家用車からの移行も見込まれる。

ただし博多~熊本間の一部の駅で、鹿児島本線と接続していない駅が気になる。このあたりは従来通り鹿児島本線を利用する客が多そうで、まだまだ九州新幹線の利用もそれほど増えなさそうだ。今後客を増やす方策が求められるところである。

補足

(2014年8月19日追記)
なお、2004年3月から2011年3月まで、新八代駅の新幹線ホームには博多から在来線の特急リレーつばめが新幹線ホームの向かいに来られるようにするためののぼりの坂道が設定されていた。

てっきりこの坂道は2011年3月をもってとりこわされてしまったものとばかり思っていたが、なんでも「旅と鉄道」の2014年7月号によれば、この坂道の線路を使用して将来博多と長崎を結び、新幹線と在来線を直通する「フリーゲージトレイン」の試験走行を2014年に開始するとのことである。

なんでも現在試験中のフリーゲージトレインは、ヨーロッパで運行しているものとは異なるものとのことである。いろいろ新しいものをとりいれるのはいいが、お金が無駄にならないようにしてほしいものである。


小海線

てびき

中央本線の小淵沢(こぶちざわ)から北東に進み、清里(きよさと)、JRでもっとも標高の高い野辺山(のべやま)を通って北寄りに向きを変え、北陸新幹線の佐久平(さくだいら)を通って北西に向きを変え、しなの鉄道の小諸(こもろ)に至る非電化路線である。

観光にも使われる路線であり、夏季は清里の観光客がかなり多い。

また、北陸新幹線(当初は通称長野新幹線と呼ばれていた)ができてから佐久平には大規模商店ができて近隣から客を集めている。

もちろん高校生もおもな乗客である。

最近ではディーゼル車だけでなく、「ハイブリッド車」と呼ばれる、バッテリーを積んで電気を補助的に利用して走る列車も走るようになっており、いまのところ小海線は廃止される予定はないようである。

なお、伊勢鉄道・智頭急行・土佐くろしお鉄道と異なり、しなの鉄道の小諸~篠ノ井間は、

・小諸までの小海線
・しなの鉄道の小諸~篠ノ井間
・篠ノ井からの篠ノ井線
を直通する場合、「小海線を含む運賃計算キロ」と「篠ノ井線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、小諸~篠ノ井間の運賃を加算する、といったことは、ごく短距離の場合のみに限られている。それ以外は、

・小諸までのJR運賃
・篠ノ井からのJR運賃
・小諸~篠ノ井間の運賃
を加算した分運賃が必要になる。

詳細は以下のサイトを参照のこと。

JR 連絡運輸 取扱会社線一覧表 JRと私鉄の通過連絡運輸について説明しているページです。


東金線

てびき

外房線の大網(おおあみ)から北東に進み、東金(とうがね)を通り、総武本線の成東(なるとう)に至る電化路線である。

大網から外房線に乗り入れて千葉駅まで行く電車が走る時間帯もある。また、1往復だけ、大網から蘇我まで外房線に乗り入れた後、京葉線に乗り入れて東京駅に乗り入れる電車もある。

東金線を出た電車が千葉から総武本線に乗り入れたり、逆に成東から総武本線に乗り入れたり、大網から安房鴨川方面に乗り入れることはない。

また、若干東金止まりの電車が存在する。

大網の東金線ホームは外房線のホームからけっこう離れている。そのため乗り換えに時間がかかる。

そして、大網から千葉方面に向かう場合、もしもこれから乗る電車が東金から来た電車の場合東金線の方のホームに行く必要があるので注意が必要である。

この路線は、途中の東金は東金市だが、大網はつい最近まで「大網白里町」だった。しかし2013年に「大網白里市」にもなり、多少は客が増えそうな場所である。

しかし沿線には高速道路が続々誕生しており、やはりこの路線も高校生がおもな乗客であることは変わらなさそうである。ぎりぎり東京への通勤圏内ではあるようだし、通勤客にも利用してもらいたいものである。


北海道新幹線

基本

東京から新函館北斗まで延びている新幹線路線の、新青森から新函館北斗までの区間を北海道新幹線と呼ぶ。

北海道新幹線は以下の2種類の列車がある。

・はやぶさ
・はやて

はやぶさが新函館北斗から新青森まで進んだ後で東北新幹線に乗り入れて東京まで進む列車で、はやてが新函館北斗と新青森の間だけ、もしくは新函館北斗から新青森経由で盛岡まで進む列車である。このほかはやぶさには東北新幹線のみの列車もある。はやてにも東北新幹線のみの列車もあるが臨時列車のみである。

東北新幹線と北海道新幹線は直通はしているものの特急料金はどうやら打ち切り加算のようである。なんともつらいところである。

状況

北海道で一番人口が多いのはもちろん札幌だが、いまのところ北海道新幹線の新函館北斗と札幌がつながるのはリニアモーターカーの品川と名古屋がつながるより遅い予定になっている。
国鉄が大幅値上げして以来数十年にわたって、札幌の人が北海道以外の場所に行くおもな交通手段は航空機であり、札幌の人が在来線で新函館北斗に来て北海道新幹線に乗るというのは、よほどのことがないと考えにくい。

だからまだ札幌までつながっていない間、せめて函館の人にも使ってほしいものだが、問題は函館市街地から新函館北斗までの距離より、函館空港の方が距離が短いことである。だから羽田のことを考えると函館の人も東京近辺に行くなら航空機だろう。

ただし函館の航空便はそれほど多くないので、函館と直通便がない場所に用事がある人にこそ北海道新幹線を利用してほしいものである。

もちろん北海道以外から北海道に来る人にも利用してほしい。それだけに周遊きっぷの廃止は残念である。せめて残った北海道フリーパスとからめた形で北海道新幹線を利用してほしい。
そのためには、新函館北斗、木古内、さらに奥津軽いまべつ周辺の観光スポットの充実も必要だろう。なんとか客を増やしてほしいものである。