Sorry, Japanese only!

特集バックナンバー06

はじめに

このサイトで残念ながら今後書く予定のない、以下の条件を満たしている愛称のある列車についてここに書くことにいたします。

・ぼくが乗ったことがある
・廃止されてしまった

ここに書かない理由はだいたい以下の理由のいずれかです。

・1985年5月以前に乗っている
・2003年3月4日以降に乗っている
・いつ乗ったかわからない
・大学の温泉旅行で行ったのでここに書かないことにした

以上です。ほかにもぼくが生きている限りいずれ記述する予定の列車がありますので気長にお待ちください。

新幹線

あおば

東北新幹線の東京駅と仙台駅を結ぶ、新幹線が停車可能な駅の各駅に停車する列車であった。

東北新幹線が開業してしばらくは仙台以南の各駅停車があおば、停車しない駅がある盛岡行きがやまびこだったが、国鉄がJRになり、大宮~東京が開業してしばらくして東京~那須塩原間になすのを走らせることになると、なすの以外の東北新幹線はたとえ各駅停車でもやまびことなり、あおばの名前は廃止されてしまった。

仙台以南にはやまびこが停車せずあおばしか停車しない駅があったので非常に重要な列車だっただけに、以後名称が復活しないのは残念である。どこでもいいから特急の名前として復活してほしいものである。

特急

特急あさぎり

小田急電鉄の新宿駅から小田急の新松田の手前まで来て、そこからあさぎり以外の列車が通らない連絡線を通って御殿場線の松田に行き、御殿場線で御殿場に至る電車の特急であった。

運行開始当初は御殿場からさらに御殿場線を進んで沼津まで走っていたが、その後御殿場まで短縮され、運行本数も減ってしまった特急であった。

この電車は、小田急内はロマンスカーと同じ特急料金であるが、御殿場線内は短距離にもかかわらず小田急より割高な特急料金がかかり、あまりお得でない電車であった。

もともと御殿場は東名高速道路が走っており、鉄道より道路が便利な場所で、最近は以前よりずっと都内と御殿場近辺を結ぶ高速バスが増えており、運賃料金の高い鉄道がどれだけ客を集められるか疑問であった。

2018年3月の小田急電鉄下北沢複々線化に伴うダイヤ改正と同時に、この特急はあさぎりの名前を捨て、「特急ふじさん」として走り始めることになった。

とは言え、御殿場止まりであることは変わらず、高速バスほどお得とも思えないことに変わりはない。どうも訪日外国人に乗ってほしいらしいのだが、うまくいくのだろうか。


特急いそかぜ

鹿児島本線の小倉駅から、鹿児島本線・山陽本線・山陰本線を経由して島根県の益田駅に至るディーゼル特急であった。

国鉄末期から運行されていた特急で、当初は博多~米子間を走っていた特急であったが、時代が進むと博多~小倉間が廃止され、さらに益田~米子間も廃止されて、小倉~益田間を走っていた期間はわずかであった。

沿線は金子みすゞなどの有名人がいる長門市、幕末に活躍した吉田松陰の出生地に近い東萩などを通り、さらに日本海も見えて眺望はばつぐんであった。

1998年4月1日から使えた周遊きっぷの津和野・秋芳・萩ゾーンを使うと、特急いそかぜの下関~益田間の自由席に特急券を買わずに乗ることができて便利であった。このきっぷは幸いなことにいそかぜ廃止まで使えた。

いそかぜが廃止されるとこの区間に全く特急が走らなくなり、特に長門市~益田間は午前中数時間列車が通らない区間になってしまった。とても貴重な特急であった。


特急つがる(八戸~青森~弘前)

東北新幹線の八戸駅から、東北本線で青森に向かい、奥羽本線で弘前に向かう電車特急であった。
一部には八戸~青森間のみ走るつがるもあった。

まだ東北新幹線が八戸止まりだった時代に走っていた特急で、青森以南の客数より青函トンネルを越える客数の方が少ないため、客数に合わせて設定された青森止まりの列車であった。

ただし、弘前は青森と同等の都市であるため、八戸から弘前まで乗り入れた方が便利だろうということで弘前まで特急を乗り入れたというわけである。

この特急は東北新幹線が新青森まで延長されると廃止され、八戸~青森間は青い森鉄道に編入されて寝台特急以外の特急は走らなくなった。

「特急つがる」の名称は青森~秋田間の特急となって現存しているが、この特急は以前この区間に走っていた特急かもしかの後継とみなし、八戸~弘前間の特急つがるは鬼籍扱いとする。


特急リレーつばめ

鹿児島本線の博多駅から南に進み、鳥栖(とす)、熊本を経由して鹿児島本線および九州新幹線の新八代駅に至る電車特急であった。

九州新幹線が新八代~鹿児島中央間を部分開業している間に運行されていた電車で、九州新幹線ができる前に博多~西鹿児島(鹿児島中央駅の2004年3月以前の名称)に走っていた在来線特急つばめで使用されていた車両をそのまま使用していた。

注目すべき点が2つあり、1つは新八代駅にリレーつばめ用の線路があり、九州新幹線つばめのホームのすぐ向かいにリレーつばめが到着し、階段ののぼりおりなしでリレーつばめからつばめに乗り換えができたことである。

もう1つは、九州新幹線つばめとリレーつばめの指定席を両方申し込むと、全く同じ位置の座席が割り当てられ、新八代での乗り換え時間が短くなることである。すなわち車両数をつばめとリレーつばめでそろえているというわけである。

新八代のリレーつばめが通っていたレールは、なんでも「フリーゲージトレイン」の運行試験に使われているとのことである。

この特急は福岡・熊本・鹿児島を結ぶ重要な特急であり、客は多かった。

九州新幹線の博多~新八代間が開業するとリレーつばめは廃止されてしまった。リレーつばめに使用されていた車両は、老朽化していた九州内の特急の置き換えに利用され、九州各地の電化区間で走ることになった。


寝台特急トワイライトエクスプレス

東海道本線の大阪駅から東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線・津軽海峡線・函館本線・室蘭本線・千歳線経由で札幌駅に至る、臨時の寝台特急であった。

距離が長く、大阪行きが大阪に到着する時刻以前に札幌行きが大阪を発車しなければならないことや車両数の関係もあって、寝台特急北斗星とは違い毎日運行ができなかったようである。

青函トンネルが運用開始してしばらくして運行開始した寝台特急で、大阪~五稜郭(ごりょうかく。函館のとなりの駅)間は電気機関車、五稜郭~札幌間はディーゼル機関車で牽引される客車による列車であった(ただし五稜郭は運転停車)。

停車駅は絞られており、新津(新潟駅の近くの駅)を出ると次の停車駅は洞爺(とうや)で、途中で停車する駅はすべて運転停車であった。このほか、トワイライトエクスプレス以外の特急に追い抜かれるため運転停車する駅もあった。

寝台特急北斗星と同じく、豪華な食事ができる食堂車はついていたものの、運行開始当初はまだまだ東海道新幹線をはじめ、食堂車がある列車は少なくはなかった。北斗星やトワイライトエクスプレスは予約が必要なため、予約のいらない東海道新幹線と比較してそれほど貴重でもなかった。

しかし2000年に東海道新幹線の食堂車が廃止されるとトワイライトエクスプレスの食堂車は貴重となり、ますます予約の取りにくい列車となった。

こうして走ってきたトワイライトエクスプレスであるが、通過するルートの一部が北陸新幹線長野~金沢開業により第三セクターになり、その他客車の老朽化等による影響を考え、北陸新幹線開業の数日前に廃止されてしまった。客を集めてきた列車だけに廃止は残念である。


特急白鳥(八戸・新青森~函館)

時期により以下の運行区間となっている。

(1) 2002年12月~2010年12月
東北本線の八戸から東北本線で青森に向かい、津軽海峡線で函館に至る電車の特急であった。

(2) 2010年12月~2016年3月
奥羽本線の新青森駅から奥羽本線で青森に行き、津軽海峡線で函館に至る電車の特急であった。

東北新幹線が八戸まで延伸した際に運行を開始した特急で、運行開始から廃止まで、東北新幹線の最北端と函館を結んでいた特急であった。青函トンネルはディーゼル車が走れないため電車であった。

白鳥という名称は以前大阪と青森を結ぶ特急に使われていたが、そちらの特急が廃止になってしばらくの間使われていなかった名称で、なぜか13年3ヶ月青函トンネルの特急名となったわけである。

その13年3ヶ月の間、青函トンネルには特急と急行しか走っていなかったため、青春18きっぷ関連の特例が白鳥に適用され、条件が合えば蟹田~木古内間特急券なしで白鳥に乗れた。

そして北海道新幹線開業の数日前にひっそりと廃止されていった。大事な特急であった。

なお、白鳥のうち比較的新しい車両(スーパー白鳥として走っていた車両)は、北海道新幹線開業後札幌に運ばれ、旭川の豪雪にも耐えられるように改良された上で2017年3月から札幌~旭川間を特急ライラックとして走り始めた。


特急利尻

函館本線の札幌駅と宗谷本線の稚内駅を結ぶ夜行のディーゼル特急であった。

それまで札幌稚内間には急行利尻が走っていたが、旭川~名寄間で「高速化工事」が行われ、工事が完了すると宗谷本線の急行は廃止され、夜行も昼行も特急が走るようになった。
しかしそれらのうち特急利尻だけはほんの数年しか運行されず、毎日運行をやめた年の数ヶ月後に臨時列車「はなたび利尻」をほんの短期間運行しただけでもう夜行は二度と宗谷本線には運行しないことを決定してしまった。

ライバルの高速バスは、以前は札幌稚内間には昼行のみで夜行バスは多客期にのみ走っていたが、特急利尻が廃止される数年前に毎日運行となり、特急廃止後も毎日運行が続いている。

夜行列車も夜行バスもない九州の福岡宮崎間と比べればましなのかもしれないが、降雪期間はバスの運休がありそうなのがつらいところである。

急行

急行あかぎ

東京都台東区にある上野駅と群馬県にある両毛線の前橋駅を結ぶ、電車の急行列車であった。

同様に東京都と群馬県を結んでいた急行ゆけむりと上野~新前橋間で併結運転され、新前橋でゆけむりと切り離されて前橋に向かう列車が多かった。

上越新幹線の開業と前後して、あかぎは「新特急あかぎ」という名称となった。その時点では上野~前橋に「急行はるな」という急行も走っていたのだが、ほんのわずかな運行期間ではるなは廃止されてしまい、前橋まで急行は走らなくなった。

その後新特急あかぎは特急あかぎとなって現在に至っている。全車指定席の特急スワローあかぎも最近は走るようになったが前橋まで行かない列車が多い。


急行外房

総武本線の両国駅と外房線の安房鴨川駅を結ぶ、電車の急行列車であった。

運行されていたのが国鉄時代なので、ボックス4人がけ席の電車で運行されていた。

房総半島には内房線や外房線が自由周遊区間であるミニ周遊券が発売されており、周遊券以外にも急行券なしでこの急行に乗れるお得なきっぷが発売されており、多少は客が多いようだった。

しかし、総武本線の東京~錦糸町間の地下区間が開業して特急わかしおが運行を開始すると本数を減らしてしまい、国鉄からJRになるのと前後して廃止されてしまった。

特急よりお得感が高く、残してほしかった急行であった。


急行ちくま

長野駅から大阪駅までの区間を、信越本線、篠ノ井線、中央本線、東海道本線経由で結ぶ、電車の夜行急行であった。

当時は特急しなのが同じ区間を走っており、大阪行き急行ちくまが大阪に着いた後で大阪→長野の特急しなのとして走り、大阪行き特急しなのが大阪に着いた後で大阪→長野の急行ちくまとして走る運用になっていたこともあって特急しなのと同じ車両が使われていた。
昔は特急しなのとは異なる車両が使われていたのかもしれないが、いつ頃かはわからない。

この急行以外夜行列車のない区間だったためそれなりに客がいたのかもしれないが、自分が乗った廃止直前はほとんど客がいなかった。高速道路がほぼ並行して走っていることもあり、長野と大阪の間には夜行バスも走っていて急行ちくまより安かった。

そんなこともあって、残念ながら2000年代前半に廃止されてしまった。

この急行がないせいで、夜間に名古屋から自家用車で松本まで来て早朝に電車に乗り始める人がいることを知って、残して欲しかった列車なのかもしれないと思っている。


急行まつしま

東京都台東区にある上野駅と宮城県の仙台駅を東北本線経由で結ぶ、電車の急行であった。

東北新幹線が走り始める前から、特急に混じって走っていた急行であったが、当初大宮~盛岡の暫定営業だった東北新幹線が上野まで開通した頃に廃止されてしまった。

この廃止から約十年の間、東北本線には夜間しか急行が走っていなかったことになる。


急行ゆけむり

東京都台東区にある上野駅と群馬県にある上越線の水上駅を結ぶ、電車の急行列車であった。

同様に東京都と群馬県を結んでいた急行あかぎと上野~新前橋間で併結運転され、新前橋であかぎと切り離されて水上に向かう列車が多かった。

上越新幹線の開業と前後して、ゆけむりは「新特急谷川」という名称となり、水上まで昼間の急行は走らなくなった。その後新特急谷川は特急水上となって短い間走っていたが、そのうち水上に在来線特急は走らなくなった。

快速

快速SLあそBOY

豊肥本線の熊本駅と宮地(みやじ)駅を結ぶ、SLにより牽引される客車列車であった。

国鉄が分割されてJR九州になったのと前後して走り始めたが、21世紀になってしばらくするとSLは豊肥本線以外にまわされ、「あそBOY」の名称は「あそぼーい!」と変化して豊肥本線の臨時ディーゼル特急の名称となった。2020年8月現在、特急あそぼーい!は宮地より東、別府駅と熊本駅を結ぶ特急として運行している。


快速きらきらうえつ

上越新幹線の新潟駅から白新線・羽越本線を通り、酒田駅に至る全車指定席の臨時快速であった。
この区間の普通列車は村上~酒田間はたいていディーゼル車が使用されるが、きらきらうえつは特急いなほと同様に交直流電車が使用されていた。おもに観光シーズンの金土日に運行されていた。快速なので青春18きっぷや北海道&東日本パスと指定席券で乗れていた。

午前中から昼にかけて新潟発酒田行き、夕方に酒田発新潟行きが運行されていたので、新潟や東京から鶴岡や酒田に観光する客をあてこんだ列車と思われていた。季節が良ければお客は多いのかもしれなかった。

車内に鶴岡や酒田の周辺の観光スポットの割引券があり、自由に持っていくことができていた。鶴岡は良く知らないが酒田は無料のレンタサイクルがあるので割引券が使える場所に行くのに便利であった。

残念ながら2019年9月をもってきらきらうえつは引退となり、10月から新潟〜酒田間には「海里(かいり)」という名前の臨時快速が走るようになった。この快速は電車ではなく、ディーゼルエンジンを利用したハイブリッド車両である。

きらきらうえつで使用されていた車両もしばらくは引退せず、新潟近郊の臨時列車として走ることになった。
村上~酒田間も走るが、2019年秋はきらきらうえつ時代とは逆に、午前中に新潟行き、午後に秋田行きが走ることが予定されている。


快速ぐるっとさんりくトレイン

東北本線盛岡駅から、東北本線・釜石線・山田線を経由してふたたび盛岡駅に戻ってくる、ディーゼル車による臨時の快速列車であった。

逆回りで運行される列車もあった。

いわゆる観光シーズンに運行されている快速で、この快速が経由する山田線の盛岡~宮古間は極端に列車数が少ない区間であり、そんな閑散ダイヤを補完している列車であった。

2010年まで走っていたが、東日本大震災によりこの快速が走っていた山田線宮古~釜石間が運行不能になって以来この快速は走っていない。

同様に運行不能になってしまった快速リアスシーライナーと異なり、ぐるっとさんりくトレインは宮古~釜石が復旧すれば全区間運行可能になるが、この区間は三陸鉄道に移管となる予定であり、運行が復活するか不明である。

もし復活しても、宮古~釜石間が三陸鉄道である以上別列車と考えられるため鬼籍扱いとしてこのページへの記載を継続する予定である。


快速リアスシーライナー

宮城県の仙台駅から、東北本線・石巻線・気仙沼線・大船渡線・三陸鉄道南リアス線・山田線・三陸鉄道北リアス線・八戸線を経由して青森県の八戸駅に至る、ディーゼル車による快速列車であった。

ずっと乗り通すと時間がかかるが、気仙沼線、山田線、八戸線など海が見える場所を通る上に、途中乗り換えがいらないこともあり、人気の列車であった。
釜石や宮古などの駅で降りると観光地にも行けた。観光シーズンに運行されていた臨時列車であった。

2010年まで走っていたが、東日本大震災によりこの快速が走っていた気仙沼線柳津~気仙沼間、大船渡線気仙沼~盛間、山田線釜石~宮古間が運行不能になって以来この快速は走っていない。

同様に運行不能になってしまった快速ぐるっとさんりくトレインと異なり、リアスシーライナーが通る柳津~気仙沼~盛間は鉄道による復旧をあきらめてしまい、ずっとBRTで運行することを決定してしまった。このためもう同じ区間でリアスシーライナーが走ることは不可能になった。

宮古~釜石が復旧すれば盛~八戸間は運行可能になるが、宮古~釜石間は三陸鉄道に移管となる予定であることもあり、もし復活しても2010年以前のリアスシーライナーとは別列車と考えられるため鬼籍扱いとしてこのページへの記載を継続する予定である。