Sorry, Japanese only! (1997年12月)

127.関西のケーブルカー旅行その2・2日目~3日目

京都市営地下鉄その1

山科~醍醐

草津から乗ってきた電車を山科で降り、青春18きっぷを見せて外に出た。

まずは第一の目的地、醍醐(だいご)に行かなければならない。

すぐ近くには京阪の山科駅があったが、これでは醍醐には行けない。やっぱり地下に進む必要がありそうだ。

地下に降りてしばらく進むとなんとか地下鉄の入口を見つけた。自動券売機で醍醐までのきっぷを買い、自動改札に通してエスカレーターを降りてホームに出た。

ここの地下鉄は東京の営団の南北線と同じで、ホームと電車との間に壁があって、電車が来た時だけ壁についているドアが電車のドアと連動して開く形式になっている。
新しい地下鉄に多い形式だなあと思った。

電車が来てドアが開く。

あまりお客もなく、すいすい進んで醍醐に着いた。さて、地下鉄の終点ではいったん外に出るのがぼくの習慣である。

地上に上がると「ダイゴロウ」というショッピングセンターがあったが、まだ営業時間前であった。
のどがかわいたので自動販売機でジュースでも買って飲みたいと思っていたが、なぜか自動販売機がどこにもない。さすがに地下鉄が新しく来た場所なので、なにもかもが不便なのかなあと思った。

あたりは住宅街であり、地下鉄が来る前からずっと住宅地域らしかった。


醍醐~国際会館

とりあえず何もすることがないので地下鉄に戻ることにする。

自動券売機で国際会館まできっぷを買い、地下鉄の電車に戻った。
また電車は発車し、山科を過ぎる。

お客がどんどん乗ってきて、三条京阪を過ぎ、烏丸御池(からすまおいけ)に着いた。
ここで国際会館行きに乗り換えである。

適当な階段を上がったが、どうやら竹田行きホームに出てしまったようだ。こっちの電車は方向でホームが分かれているようだ。

さらに上に階段を上がり、改札のあるフロアまで行ってから国際会館行きの出るホームになんとか降りてきた。そして電車を待つ。

電車がやってきた。さすがに醍醐の路線(東西線)よりこっちの方が古い路線だけに混雑している。
電車は進んでいく。徐々にお客が降りていき、減っていった。
北山を過ぎるとなんとなく電車の振動が減ったような気がした。やっぱり延伸区間なので線路が新しいのだろう。


国際会館~三条京阪

電車は終点、国際会館に到着した。駅も新しいようだ。
外に出るとローソンを見つけた。ここでいろいろ飲み物や食べ物を買っていこう。
買い物をして駅に戻り、三条京阪まできっぷを買って電車に戻った。

再び烏丸御池に向かった。だんだんお客が増えていき、多少混雑してきたところで烏丸御池に到着である。
さっきと逆方向に進んで東西線ホームにやってきた。しばらく待つ。

醍醐行き電車がやってきた。乗って進む。さっきよりちょっとお客が多いかもしれない。

しばらく進み、電車は三条京阪に到着した。今日はここから鞍馬のケーブルカー、比叡山のケーブルカー2本、計3本に乗る予定である。がんばって進もうとぼくはエスカレーターを上がって地上に向かった。

京阪電鉄・鴨東線

旅行記本文

烏丸御池(からすまおいけ)から乗ってきた京都市営地下鉄を三条京阪で降り、通路を進んだ。

ひょっとしたらいったん建物の外に出てから京阪の駅に入り直す必要があるかと思っていたが、なんとか建物から出ずに京阪の三条駅の改札に着くことができた。

自動券売機で出町柳(でまちやなぎ)まできっぷを買い、自動改札を通ってホームに出た。

出町柳行きの電車がやってきた。この区間は2列席の特急列車も走っているが、今回来たのはロングシート車だった。乗って進む。あまりお客はいない。

電車は無事出町柳に到着した。これで京阪電鉄も全路線に乗り終えたことになる。しかしまだまだ全国に乗っていない路線はたくさんあるのでがんばって乗っていこう。

エスカレーターを上がって地上に出た。地上は自転車がいっぱいだった。

ぼくはこれを見た時、市内から叡山(えいざん)電鉄の路線に乗る人がここに自転車を置いていくのかと思ったが、あとでとある鉄道のメーリングリストで、出町柳駅前の自転車は、近くの京都大学に通っている学生がここから大学に通うため自転車を置いていると教えてもらった。

そんなこんなで鞍馬のケーブルカーに乗ろうと思い、叡山電鉄の出町柳駅へと向かった。
さあ、まだまだ1日は長い。がんばろう。

叡山電鉄その1

旅行記本文

京阪三条から乗ってきた電車を出町柳(でまちやなぎ)で降りて地上に上がり、叡山電鉄(えいざんでんてつ)の出町柳駅にやってきた。

まずは鞍馬(くらま)行きに乗り、ケーブルカーに乗る予定である。きっぷを買って電車に乗る。日曜で、それほどお客はいない。そのまま発車する。しばらくは市街地を進む。

そのうち山に囲まれた場所になった。

出町柳駅前の自転車は京都大学の学生のものだと教えてくれた鉄道のメーリングリストでは、別の人が、先月叡山電鉄に乗った時はものすごい混雑だったと書いていたが、確かにこのあたりは紅葉シーズンには客でいっぱいになりそうだな、と思った。

そしてようやく終点鞍馬に着いた。

もうすぐお昼だが、今日の昼食は京阪の坂本駅の近くのそば屋で食べることにしているので、国際会館のローソンで買ったお菓子でも食べることにしよう。

駅前の店先に犬が2匹いた。そのうち1匹は人なつっこい犬だった。電車や駅から犬が見えるのは楽しくていいなあと思いながら、ケーブルカーの乗り場を探すことにした。

鞍馬山

のぼり

叡山電鉄の鞍馬(くらま)駅を降りて、ケーブルカーがありそうな方向に歩いていった。

しばらくすると何かの施設の入口があり、どうやらそのむこうにケーブルカーがあるようだった。

金を払う場所があったので200円払う。これはケーブルではなく施設の入場料らしい。まだ乗ってはいないが、上野動物園のモノレールも上野動物園の入場料を払った先にあるらしいので同じようなものだろう。

さらに歩く。それほど歩かないうちにケーブルカーの駅が現れた。窓口があったので、今度こそケーブルカーに乗れる券を買うことにする。100円だった。

券は木の葉の形をしていて、その一部分を改札で係員が切り取る方式だった。残りは持ち帰っていいらしい。

ケーブルカーに乗る。お客はけっこう多かったのですわれなかった。おそらく叡山電鉄には乗らず、自家用車で直接鞍馬までやってきた人たちなのだろう。

そしてケーブルカーはけっこう急な角度を登っていく。木々の中にあるケーブルカーである。

車両の中では仏教の話とかをスピーカーから流している。寺の一部という感じである。


くだり

たいていのケーブルカーは車両が2つあって片方が山麓にある時はもう片方は山上にあって、途中でうまくすれちがう方式になっているが、ここのケーブルカーは、ずっと見ていてもすれちがう車両はない。1個しか車両がないようだ。けっこう短い時間で山上駅に到着だ。

出てはみたものの、駅の近くには小さなさいせん箱しかない。別に大きな施設があって、それを結ぶといったものではなさそうだ。

とりあえずケーブルカーの券が100円だったので、さいせん箱にも100円入れることにした。

帰りのケーブルカーはすいていたのですわれた。行きに乗っていた人たちは歩いてくだっていったのかもしれないと思った。

とりあえずケーブルカーには乗れたので叡山電鉄に戻ることにする。同じ道を歩く。

もうお昼だが、食事は京阪の坂本駅近くの鶴喜(つるき)というそば屋で食べようと思っているので、ローソンで買ったお菓子でも食べて電車を待つことにした。

叡山電鉄その2

鞍馬~宝ヶ池

鞍馬山(くらまやま)のケーブルカーをおりて、鞍馬駅まで戻ってきた。相変わらず駅前に犬が2匹いる。ぼくは駅舎に入り、八瀬遊園(やせゆうえん)まできっぷを買った。

そして出町柳(でまちやなぎ)行きの電車に乗る。お客はさっきと同じでそれほど乗っておらず、客も増えないまま発車する。

また山あいの畑っぽい場所を進み、市街地に戻ってきたところで乗換駅、宝ヶ池(たからがいけ)に到着である。ぼくは電車を降りた。

さて、八瀬遊園に行くホームはどこかな、とあたりを見回したら、電車の前方で車掌さんがこっちを見ていた。あれ?ここは無人駅なのかな?

ためしにきっぷを見せて「八瀬遊園に行くんですが」と言ったら、「向かいのホームです」と言ってまた電車に乗り、電車は発車していった。


宝ヶ池~八瀬遊園

電車が行ってしまったところで見回してみると、確かにここは無人駅のようだ。乗換駅を無人にしなければならないほど経営がきびしいのかな、と思った。

ホームの待合室には、「夜間にこの駅に入らないでください」と書いてある。なんともものものしいものである。

しばらく待っていると、ようやく八瀬遊園行きがやってきた。今度もお客は少なく、日曜日のお客はこんなものらしい。そのまま発車する。

宝ヶ池から八瀬遊園まではたいした距離ではないが、市街地からは多少離れるようで、終点八瀬遊園に着いたときは、鞍馬ほどではないが多少畑の広がる場所だった。

さて、本日2本目のケーブルカーである。ケーブルカーはもよりの鉄道駅からかなり離れていることが多い。鞍馬なんかは近い方である。

さて八瀬遊園はどのくらい離れているかな、と思って歩いてみたら、何分も歩かずにケーブル駅が見つかった。がんばってケーブルカーに乗ろうと思いながら、駅舎に入った。

叡山ケーブル

旅行記本文

叡山電鉄(えいざんでんてつ)の八瀬遊園(やせゆうえん)駅から歩いて、叡山ケーブルの八瀬駅にやってきた。

駅舎に入ってはみたものの、4~5人しか客がいない。本当に今日は日曜日なのかなあ。

「片道」と言ってきっぷを買ってケーブルカーに乗った。なぜか他の客はスキーをかついでいた。

おかしいなあ、このあたりに雪なんか降っていないのになあ、もしかしたらどこかに人工雪のスキー場でもあるのかなあと思った。

鞍馬とはうってかわって客の少ないケーブルカーは登っていく。ながめが良く、京都の市街地が遠くの方に見える。

そして山の中腹の比叡駅に着いた。ここから延暦寺(えんりゃくじ)の方に行くにはロープウェイに乗り換える必要がある。スキーをかついだ人たちは降りていく。あの人たちはロープウェイには乗るのだろうか?

なんとなくこの人たちはロープウェイには乗らないような気がしたので、彼らが進んでいった方向とは別の方向を見てみた。ロープウェイっぽい架線が見えた。あっちに進んでみよう。

叡山ロープウェイ

ロープウェイ

八瀬(やせ)駅から乗ってきたケーブルカーを比叡(ひえい)で降り、すぐ近くにあるロープウェイの駅に向かった。今までケーブルカーに乗ってきた、スキーをかついでいた人たちはロープウェイには乗らないようだ。

ロープウェイの係員がぼくに話しかけてきた。

「あー遅かったねえ。1本前のロープウェイなら、山頂で延暦寺(えんりゃくじ)行きのバスに乗り継げたんだけどねえ。今からだと次のバスだから、だいぶ待たないといけないよ。」
「はあ。」
「でも大丈夫。延暦寺までは歩いて30分くらいだから。」
「え!歩いて行けるんですか?」

とりあえずきっぷを買ってしばらく待った。でも客はぼくだけだ。時間が来てゴンドラに乗り込んだ。外からかぎが閉められる。そして発車。

さっき乗ったケーブルカーよりさらに高い場所をロープウェイはのぼっていく。

ぼくしか客のいないロープウェイは、なんともさびしいものであった。でもなんとか無事山頂の駅に到着した。待っている人が数人いる。それでも山をおりる人はいるようだ。延暦寺から来た人たちだろう。


徒歩

とりあえず係員に言われた通り、歩いていくことにした。道は案内されている。ぼくは歩き始めた。

道から山の下を見おろすと、あれ?雪が見える。まだ雪が全然降っていないはずなのに、下の一角だけぽっかりと雪が積もっていて、スキーをやっている人たちがいる。

それを見て納得した。あれは人工雪で、さっきケーブルカーでスキーをかついでいた人たちは、人工雪のスキー場に行く人たちだったんだと。日曜日にこれしか客がいないとは、なんとも人気のないスキー場だなあと思った。

道を進む。道がくだりになり、スキー場は見えなくなった。

さびしい山の中ではあるが、ときどき延暦寺から来る人たちとすれちがう。まあこんなものだろう。

車通りは全然ない。あとで知ったことだが、延暦寺と比叡山頂を結ぶバスはこことは違う場所を通っていて、ここは歩行者専用だとのことである。さらに進んでいく。「歩いて30分」と言われたからもうすぐだろう。

そのうち案内の看板が見えてきた。なんでもここから先は延暦寺の境内なので、入場料500円をいただきますという案内だった。そんなこと係員は言っていなかったけどなあ。

こんな山の中に寺があるとは信じられないが、森の中を進んでいくと、本当に料金徴収所があった。お寺の人がいる。一本道で、500円払わずに通り抜ける道もない。

なんとも不親切だなあと思いながら500円払った。さあ、先に進もう。

比叡山鉄道

参拝

料金所で500円払うと延暦寺(えんりゃくじ)に向けて進み始めたが、何か足りない。いけねえ、かさ忘れた。

料金所のところまで戻るとちゃんとかさが立てかけられていたので取ってまた延暦寺に向けて進んでいく。もっとも料金所から先は延暦寺の敷地だけど。

そして建物が見えてきた。由緒正しそうな建物である。どこの施設もそうだけど、山の上にある施設をつくるのはとてもたいへんそうだ。まして延暦寺ができたのは数百年も昔のことだけに、ケーブルカーもなかった時代にこんなに立派な建物をつくるのはたいへんだったろうと思う。

いろいろな延暦寺の建物を見て回った。さて、さいせん箱がある。さいせん箱には「読経中」と掲示があった。

さて、さいせんはいくらにするか。さっき500円払ったからなあ。

500円もさいせんのうちだと思ったので、さいせん箱には5円でいいと思い、5円さいせん箱に入れた。これでよし。これで今年の旅行の観光地はすべて終わり。あとは乗り物と食事だけだ。さあ、ケーブルカーの駅に進もう。

いろいろめぐってなんとかケーブルカーの駅があるらしい方向に進んだ。ここにも料金所がある。でもこっちから来たぼくは払わなくても通れるようだ。ケーブルカーから来たならここで500円払うのだろう。


ケーブルカー

そして下り坂をおりていく。かさを忘れていた方の料金所は山の中だったが、こちらはかなり見晴らしが良くなっていて、琵琶湖がもう少しで見えそうである。さらにおりていくとようやく比叡山鉄道のケーブルカーの駅が見えた。

なぜかそこには黒い犬と白い犬がいた。鞍馬といい比叡山といい、犬に縁のある日である。ドアを開けて駅舎の中にはいると、なぜか黒い犬が入ってきて、売店の前ですわった。いい犬だなあ。

さてきっぷを買おう。窓口があったので窓口できっぷを買ったが、よくよく駅舎内を見ると自動券売機もあった。なぜか両方有るようだ。

発車時刻を見ると17時で終わってしまうようだ。あぶないあぶない。

いずれにしろ坂本のそば屋の「鶴喜(つるき)」が18時で店じまいなのでそれまでには山をおりる必要があるのだが、ちょっと早すぎる「終電」だなあと思いながら発車時刻を待った。ようやく発車時刻になり、改札を通ってケーブルカーに乗る。日曜なのにそれほど客はいない。

ケーブルカーからはそのうち琵琶湖が見えてきた。こうやって海や湖みたいな景色が見えるケーブルカーっていいなあと思っていたら、そのうちトンネルに入っていった。

普通の交通機関は暗いところでは蛍光灯が光るものだが、ここの照明はガス燈の形をしている。もちろん中は白熱灯のようだが。

「ディズニーランドみたいだ」と子供の声がする。なるほど、東京ディズニーランドにはこういう暗い場所を通る乗り物があるのか、いつか行ってみたいなあと思った。

そしてトンネルを出る。琵琶湖が広がっている。この琵琶湖を見るためだけのためにケーブルカーに乗ってもいいなあと思った。そして長いこと進み、ようやく終点坂本に到着した。


昼食

さて、そば屋に行こう。ここの鶴喜というそば屋の近くにはおととし夕方来たことがあるのだが、まさか午後6時にもう閉店するとは知らず、すでに閉まっていたそば屋を目の前にして京阪電鉄で浜大津に向かったことを覚えている。

あの時点でここのそば屋が載っている本を買っていたので、ちゃんとチェックしておけば6時に閉店することもわかっていたのになあと思ったものだった。

ケーブルの駅からそれほど歩かずに鶴喜に着いた。昼食には遅い時刻なので席はあいている。ぼくはとろろそばを注文した。

今日は大垣発のムーンライトながらに間に合えばいいのでスケジュールには余裕がある。出てきたとろろそばを食べる。うまいなあ。

きょうもうまい食事ができて良かったなあと思いながら鶴喜を出た。

そして湖西線の比叡山坂本駅まで歩くことにする。3年前、おととしと2回この道は歩いているのでそれほど迷わずに進む。それほど広くもない道だが、湖西線は高架なので進んでいけば必ず見えるので間違えることもない。

無事比叡山坂本駅に着いた。さあ、きょう乗る残りの電車に乗りに行こう。まずは京都から竹田まで近鉄に乗ろうと思い、青春18きっぷを取り出した。

湖西線

旅行記本文

無事そば屋「鶴喜(つるき)」でそばを食べ終えて、比叡山坂本駅まで歩いてきた。

今日は青春18きっぷなのでおととしみたいに駅員さんが本州乗り放題きっぷを知らないなどということはなく、すんなり改札を通る。

そして京都行きの電車に乗る。クリスマスシーズンなのでお客は多少多い。青春18きっぷの客も多少いるようである。
ぼくは今夜はムーンライトながらの指定席券を買っているので時間には余裕がある。あせらずに進もう。

改めて景色をながめる。琵琶湖が遠くに見える。そんな高架のまま電車は進んでいく。大津の市街地を通る。
山科を過ぎてトンネルに入り、トンネルを抜けると数時間ぶりの京都の市街地である。そして無事湖西線の電車は京都駅に到着した。

ここから先は近鉄で竹田に行き、京都の地下鉄で午前中に乗り残した竹田~烏丸御池~二条に乗る予定である。
近鉄の京都にはことし3月に乗ったけど、場所を良く覚えていない。あれから京都駅は改札の位置がだいぶ変わってしまった。もしかしたら近鉄の改札の位置も変わっているかもしれない。

階段を上がり、新しいJRの改札に来てみた。以前はここを過ぎたところもまだJRの構内だったけど、今はもう改札の外で、どこに行くにもいったん改札を通らなければならない。
ぼくは青春18きっぷを見せて改札を出た。案内通りだと近鉄の改札は3月と変わらないようである。

近鉄京都線

旅行記本文

湖西線を降りたぼくは、青春18きっぷで京都駅の階段の上の改札を出た。
今年の7月から京都はピッカピカの駅になった。9月、10月にも通っているし、かなり便利な駅になったようだ。でも近鉄の入り口は3月と同じ場所にあるようなので行ってみた。さて自動券売機できっぷを買おう。

と思ったら改札と窓口があるだけでどこにも自動券売機がない。ためしに窓口に200円出して「竹田」と言ってみたらきっぷが渡された。うーん、こんなのでいいのかな。
改札を通る。3月は降りただけなのであまりくわしく見なかったが、かなりホームのある駅である。とりあえず特急でない一番早い列車に乗る。じきに発車だ。

西に進んだ列車は左に曲がり、南へ進んでいく。家並みが続いたまま竹田に着いた。ここで降りていったん改札を出ることにする。別に駅前にそんなに店とかあるわけではなさそうだが、ちょっとだけ駅前を歩いてみることにした。

京都市営地下鉄その2

竹田~烏丸御池

京都から乗ってきた近鉄の電車を竹田で降りるとあたりをぶらぶらしてみた。

このへんは住宅街のようである。京都から200円かかるだけのことはあり、あまり商店街などは多くなく、住宅街のようであった。

さて、朝乗った地下鉄の残りに乗らなければならない。ここから烏丸御池まで乗り、東西線に乗り換えて二条まで乗れば全部乗ったことになる。

自動券売機に向かった。近鉄の自動券売機のとなりにあるはずだから、まちがえて近鉄のきっぷを買わないように気をつけなければならないな、と緊張しながら二条まできっぷを買った。

自動改札を通って国際会館行きホームに行き、来た電車に乗った。電車は地下に降りていく。

そして電車は京都に着いた。もちろんお客がたくさん乗ってきていっぱいになった。


烏丸御池~二条

そしてさらに進み、烏丸御池に着いた。電車を降り、数時間前と同じく東西線ホームに向かった。

今度は反対方向である。

しばらく待つ。地下鉄にしては電車数が少ないような気がした。
確か浜大津から来る電車はとなりの京都市役所止まりだから、それで電車の数が多少少ないのかな、と思った。

ようやく電車が来た。もちろん烏丸線ほど混雑していない。
電車は進み、すんなりと二条に着いた。

階段を上がり、地上に出た。近くに山陰本線の高架駅があり、いちおう都会の一角ではあるはずなのに、なんとなく閑散としている、という感じの駅前だった。

さあ、京都ではもう乗る鉄道はないから今夜乗るムーンライトながらの出る大垣に向かおうと青春18きっぷを取り出し、JRの二条駅に向かった。

山陰本線

二条~京都

烏丸御池(からすまおいけ)から乗ってきた京都の地下鉄を二条で降りた。階段を上がって地上に出るとすぐ近くに山陰本線の高架があった。高架ホームの下にあるJR二条駅の改札へと進んでいく。

青春18きっぷを見せて改札を通り、ホームに上がる。

それほど時間もかからずに京都行きの電車はやってくるようだ。しかし、京都行きの電車と、京都から来る電車が同時に来るようだ。こんなとき、この駅では2つの電車のアナウンスが同時に流れるようだ。なんともうるさくてかなわない。関東では1本ずつ案内するはずなんだけどなあ。

ほぼ同時に京都行きと京都始発の電車がやってきた。京都行きはけっこう混雑していた。日曜日だからなあ。

電車は発車し、京都市内を進んでいく。ずっと高架を進む。そしてまた改装された、ピッカピカの京都駅へと電車はすべりこんでいった。


駅弁

電車を降りて進んでいく。きょうは朝食が駅弁、昼食がそばだった。夕食も駅弁にしようかと思った。

7月の旅行で、ぼくが買ったのはホームからエスカレーターをのぼった改札の近くにある「朝菜夕菜」という弁当売り場だったが、とあるメーリングリストの京都の友人によれば、朝菜夕菜で売っているのは弁当だが駅弁ではないと言うのである。

なんでも彼が言うのには、駅弁は駅弁マークがついているのが駅弁で、朝菜夕菜の弁当にはマークがついていない、ついているのは階段をおりて地下の通路にある萩の家(はぎのや)だとのことだ。

そんなわけで萩の家に行ってみることにした。山陰本線の電車を降りて、山科方向に進んでいく。正面の改札前を通り、さらに進むとくだり階段があった。そこをおりていく。

おりて右手を見ると、それらしい駅弁屋があった。朝菜夕菜とはひとあじ違った弁当が売っているようだ。

並んでいる駅弁の中で何にするか選んだ。ぼくが選んだのは「竹籠(たけかご)弁当」という駅弁だった。もちろん駅弁マークがついている。

さっそく米原までの新快速の中で食べようと、ぼくは新快速の出るホームに向かった。

東海道本線その3

京都~米原

京都駅の地下通路で「竹籠(たけかご)弁当」という駅弁を買うと、階段を上がって米原行きの新快速の出るホームに向かった。

新快速がやってきた。まだまだ東京行きムーンライトながらが出るまでは時間があるので急ぐ必要はないのだが、新快速には乗っておきたいものである。

京都を出てしばらくはすわれなかったが、けっこう滋賀県で降りていく人がいて、じきにすわれた。すわれたら駅弁ははやめに食べなければならない。竹籠弁当を開くことにした。

包み紙を開くと、竹のかごの上に寿しや魚やかまぼこなど、いろいろなものが乗っていたので食べてみた。駅弁なのだからうまい。

食べ終わって竹のかごをしまうと、なんとひざの上が駅弁から出た汁で汚れているのに気がついた。

12月なのでぬれたのはズボンでなくコートだったのが幸いだが、包み紙は竹籠の下にしいておかなければならないものだったようだ。ハンカチでコートをふいておこう。


米原駅1

だんだん客が減っていき、米原に着くころにはすっかりがらがらになってしまった。そのまま米原に到着。当初の予定通り、米原駅がどうなったか見てみることにしよう。

まずは階段を上がる。すぐそばに新幹線の中間改札が見える。

以前なら京都行きのホームはずーっと向こうの方にあったような気がする。行ってみる。

それほど歩かないうちに京都行きホームの案内があったので階段をおりてみた。ここはきのう岡崎から来た電車から姫路行きに乗り換えたホームである。よく見ると地面とか新しい。

近江鉄道側の出口はどこかなあと思い、階段を上がってみた。出口の案内がある。進むとつきあたりに階段のおり口があり、おりてみると工事中っぽいホームが見えた。ああ、ここがつい最近まで大垣から来た電車から京都の方に行く電車に乗り換えていたホームだ。見回すとすぐ近くに近江鉄道の駅も見える。

なぜか下り階段のところだけ通行可能になっている。おりてみるとすぐそばに近江鉄道側の出口があった。青春18きっぷを見せて出てみた。

まだこちらの駅舎は運用されているようだが、どうやら工事中のホームを取り壊し、新しく出口の駅舎を作るのだろう。ということはこっちの駅舎ももうすぐ取り壊しということだ。そんなわけで駅舎をながめておいた。


米原駅2

さてどうしよう。米原の反対側の出口に行ってみようか。駅内を通らずに反対側の出口に行ける道はないだろうか。

見回すと跨線橋に通じる坂道があるようだ。進んでみよう。

進むと本当に跨線橋で、米原駅をまたぐような場所である。ちょうど跨線橋の中間に来たので駅のホームを見下ろしてみた。

新幹線のホームがあり、その他の在来線ホームはどうやら3面6線のようだ。あれ?米原って4面8線じゃなかったっけ?

湖西線とかできて特急の数が減ったから6線で間に合うようになったのかな、と思った。まあいいか。

跨線橋を進み、近江鉄道と反対側の出口に来た。こっちは特に変わりはないようだ。青春18きっぷを見せて改札を通る。

長いエスカレーターができていた。これをのぼるとさっき通った中間改札の前に来た。

そのそばに待合室があったので入ってみることにする。

待合室にはうどん屋があった。新幹線の駅でもあるので、うどん屋は便利である。とは言ってもぼくは駅弁を食べているのでうどん屋には用がない。しばらく休んでおこう。


米原~大垣

さあ、電車が止まってしまうとまずいからもうそろそろ大垣駅に行こう。待合室からホームに行く。さすがにこの時間になると青春18きっぷの期間でもそれほど米原発大垣行きは混雑していないようだ。

電車に乗り、席にすわる。もう景色は見えないから寝てしまいたいが、今寝るとムーンライトながらで眠れない。なにしろあしたは午後から会社に行かなければならないのでながらで眠る必要がある。がんばって起きていよう。電車は発車する。

電車は暗い中を進んでいく。関ヶ原を過ぎる。なにごともなく大垣駅に着きそうだ。

そして電車は大垣駅に無事到着した。ムーンライトながらの発車まではまだまだ時間がある。さてどうしよう。


大垣駅周辺

ホームに「まんが喫茶」とか書いてある広告があった。駅の南にあるようだ。行ってみようか。

だいぶ時間が遅くなってきた。人通りは閑散としている。

ぼくは、夜行列車の発車駅である大垣は、これから夜行に乗ろうとしている人が大勢いて、いろいろな店が夜行の客でいっぱいなのではないかと思ったが、そんなことはないようだ。みんな名古屋あたりの店にいるのだろう。

広告の場所に行ってはみたが、どこにもまんが喫茶らしい店は見つからない。

そのかわり、古ぼけたラーメン屋を見つけた。なんとなくうまそうな気がしたので入ってみた。チャーシューメンを注文した。

出てきたチャーシューメンは、そりゃもうすごいものだった。なんともやわらかいチャーシューである。しかも分厚い。

メンもスープもうまかったが、こんなにうまいチャーシューははじめてである。

いい店を見つけたなあと思いながらチャーシューメンをたいらげ、店を出た。ごちそうさま。

東海道本線その4

大垣駅周辺

チャーシューがうまかったラーメン屋を出て、大垣駅に向けて北に進んだ。

夜行列車が出る街だというのに、人通りは少ない。まあ、ムーンライトながらに乗る人間には、列車が出る時間近くまで街で食事とかする人も少ないのだろう。

クリスマスのため華やかな街並みのわりには人通りの少ない大垣駅の南の商店街を進んで、なんとか駅にやってきた。まだまだ発車まで時間があるのでそれほど急ぐ必要もないだろう。

ためしに駅の北側でも歩いてみよう。ぼくは駅から東に進み、地下道を通って北に抜けてみた。

駅からかなり離れているはずなのに、コンビニがあった。大垣はコンビニが遠くて不便だなあ。岡崎や豊橋くらいの距離にあれば便利なんだけどなあ。名古屋も遠いけど駅弁があるし。

コンビニで買い物して駅に戻ってきた。青春18きっぷを見せて改札を通り、ホームに行く。

なぜか閑散としている。やっぱりぎりぎりの時刻に米原からやってくる人が多いのだろう。

米原からの電車が何本かやってくるごとにホームに人が増えていく。しかしものすごい人数というほどでもない。名古屋から乗る人数の方が多いのだろう。


大垣~名古屋

あまりホームに人が増えないまま、東京行きムーンライトながらが到着した。ぼくの席は一番うしろの車両の一番うしろだ。

なぜかあたりには車掌っぽい人たちが4人もいた。まだまだ空席がたくさんあるのに、こんなに車掌を見かけるのもめずらしい。

1月に大垣から乗った時は正月の終わりだったから混雑していた。その時と比べると静かな車内であった。むしろ車掌たちの方がうるさい。

そんなふうにして定刻に東京行きながらは発車した。

車掌のうち1人がやってきて、青春18きっぷにあしたの日付を入れてもらう。ボールペンと印鑑だ。この日付分はあした朝アパートもより駅に着いたら使用終了となる。こういうこともめずらしい。

精算をしてもらっている人もいたが、どうやら大阪から普通にきっぷで乗ってきた人らしい。

大阪からなら青春18きっぷの1日分を使った方がお得なのになんでかなあと思ったが、たぶん使うともう1枚青春1きっぷが必要になって余ってしまい、余った分を使うあてがないのでしかたなく精算しているんじゃないかと思った。


帰宅

そんなふうにして名古屋で多少お客が乗ったものの、東京までずっと指定席なのでずっと静かであった。ぼくはきのう草津のホテルで眠っているのでそれほど眠くもない。

だが、あしたは午後から会社に来いと言われている。なんでも面接しなければならないのだが、この日しかできないと上司に言われたからだ。

だから眠らなければならないはずなのだが、そんなに眠れないまま過ごした。こうして東京に帰っていった。

無理してこの日の午後会社に行ったため、かぜをひいてしまい、年末の2日間会社を休んでしまったのである。

来年は2月に最後の一般周遊券の旅行をする予定である。泊まりがけなのでそれほどつらくはないだろう。がんばって1998年も旅行しよう。

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