82.静岡と千葉の定期観光バス
説明
2日目の計画
2000年にほとんどのJR線に乗ったぼくは、2001年には新しい鉄道に乗る意欲もなく、おもに青春18きっぷを使って近場の観光地めぐりをしていました。
そして2001年の年末がやってきました。ぼくは静岡にある「するが満喫コース」という定期観光バスに乗り、たいへん楽しみました。
まだ青春18きっぷは2回分あるので、もう少し定期観光バスを楽しみたいです。どこに行くのがいいでしょう。
ぼくは千葉県の館山にある定期観光バスに乗ってみたいと考えました。1日中観光していられそうなバスのようです。
しかし問題がありました。アパートを朝早く出ても定期観光バスの出発時刻までに館山に着けそうにないのです。
館山で1泊するのも良さそうですが、なんとなく気が引けます。それより、朝早く出ればぎりぎり館山に出発時刻までに間に合う場所に1泊するとおもしろいんじゃないかと思いました。
それが千葉駅です。時刻表のホテルリストを見ましたが、ホテルリストではなく、広告の「東横イン」の千葉駅前が気になりました。
東横インは1999年に京都の四条大宮駅前に泊まったことがあり、わりと普通のホテルでしたのでもう1泊したいなあと思ったからです。
そんなわけで東横インに泊まって館山から定期観光バスに乗ることにします。このバスの最終目的地は安房鴨川で、夕方までかかりますが、なんとかその日のうちに普通列車だけでアパートに帰れそうです。
1日目の計画
さて問題は前の日です。青春18きっぷの1回分を使って千葉に行くわけですが、ただ行くのはもったいないです。
ぼくは前日もどこかの定期観光バスに乗ろうと考えました。
時刻表を見て考えたのですが、伊豆急下田でたくさん定期観光バスが走っていて、そのうちの1つになんとかアパートを朝一番の電車で出発すれば間に合うものがあるので、それに乗ろうと考えました。
そのバスは日が暮れないうちに下田に戻ってくるようなので、そこから電車に乗れば千葉に行けそうです。
休みは3連休で、電車に乗るのは2日間なので、最後の日(成人の日)は1日アパートで休むことにして、その前々日と前日でこの旅行をすることにしました。
でも定期観光バスの予約はしないことにしました。雨が降ったらバスに乗らなくてもいいと思ったからです。とりあえず成人の日の前々日の東横イン千葉駅前を予約したら無事取れました。これで準備は完了です。
おまけ
2002年の正月は東京に帰る際、上野に寄っていきました。なにしろまだ上野動物園のモノレールに乗っていなかったのです。
しかし無情にも運休中の文字が入り口にありました。ぼくは上野に来た足でそのまま舞浜に向かい、舞浜リゾートラインに乗りました。
ゲートウェイ・ステーションから1周してそのまま降りるのはつまらないと思ったので、1周ともう1駅進んで東京ディズニーランド駅で降りて舞浜に戻り、アパートに戻りました。
そして1週間会社で働き、成人の日がらみの3連休を待ってぼくは朝一番の電車で熱海駅に向かいました。
東海道本線その1
旅行記本文
静岡行きの普通列車は、先月と同じように戸塚近辺の左右の斜面の住宅街を見ながら進んでいた。
朝早くアパートを出て、先月同様同じ時刻の電車に乗る。ただしきょうの第一目的地は静岡駅ではなく伊豆急下田である。
先月は静岡の定期観光バスに乗ったが、きょうは伊豆急下田の定期観光バスに乗るのだ。そしてきょうじゅうに千葉まで行ってホテルに泊まり、あしたは館山まで行って定期観光バスに乗る、そういう予定なのである。
なにしろ成人の日が月曜になり、必ず3連休になって青春18きっぷが使いやすくなったのだ。そんなわけできょうも朝早く電車に乗る。
きょうも電車は大船を過ぎる。先月と同じでほとんど降りる客もなく、かなり混雑したまま電車は進んでいく。小田原を過ぎるとまた海が見えてくる。ことしはどこに旅行するかまだ全然決めていないが、海がたくさん見られたらはいいなあと思う。
電車は先月この電車が熱海に着いた時刻と同じ時刻に無事熱海に到着した。きょうはここで電車を降りる。多少混雑していた電車だったし、乗り続けたくはない電車だったからよしとしよう。
伊東線・伊豆急行直通の伊豆急下田行きが出るまでちょっとだけ時間があるのでトイレに行っておく。そう言えば伊東線に熱海から乗るのは初めてだ。まだまだいろいろ新鮮な気持ちになれることってあるんだなあと思いながら、ぼくはトイレを出て伊東線のホームに向かった。
伊豆急行その1
熱海~伊豆急下田
熱海駅のトイレを出て、階段を上がって伊東線のホームに行く。伊東止まりもあるが、この時間帯は伊豆急下田直通の電車が走っている時間帯だ。
電車に乗る。ひさしぶりの伊豆急行直通の電車だ。さすがにすいている。
熱海から沼津の方に行く電車は、青春18きっぷ客がたくさん乗っている電車で、18きっぷシーズンの今は混雑しているのだが、伊豆急下田方面は1月はたいして混雑していないのだ。そんな客がまばらな電車に乗る。
今度の電車はぼくが8年前に乗った「リゾート21」の電車で、その時は朝早く伊豆高原から熱海まで乗ったものだからカーテンもなくてまぶしい電車だなあと思ったものだった。
そして出発。じきに海が見えてくる。
幸いなことに、今はもうだいぶ日が上がっており、カーテンがなくてもたいしてまぶしくない。そして海がとてもきれいに見える。やっぱり海はいいものだなあ。そんな海を見ながら下田まで過ごした。
下田が近づくと海が見えなくなる。途中駅で降りる客も多少いるはずだが、そんなことは気にならず、電車は無事目的地、伊豆急下田に到着した。電車を降りる。さあ、精算だ。
とは言っても改札で精算するだけだ。青春18きっぷを見せて、伊東から伊豆急下田までの運賃を払って改札を出る。
受付
さて、定期観光バスに乗りたい。窓口はどこだろう。
改札の近くに窓口っぽい場所があり、女性が受付をしている。きいてみるとやはり定期観光バスの窓口のようだ。ちゃんと時刻表に書いてある定期観光バスの窓口だ。よし、申し込もう。
時刻表には伊豆急下田発の定期観光バスは、いっぺんにいろいろなところに行く複数のコースが出ていくのではなく、時間をおいて出ていて、ひとつの発車時刻にはひとつのコースしか出ず、しかもどれも「爪木崎」というところをまわっていくコースであると書いてある。
今は朝10時ちょっと前だが、もっと早いバスもあったようだ。ただしそのバスはこれから乗るコースとは爪木崎以外は多少行くところが違うということらしい。
まあ、朝一番の電車で間に合わないわけだから考えるのはよして、これから乗るバスだけ考えることにしよう。
料金を払って受付がすむ。しばらく待つといっしょに乗るらしい客がやってきた。10人以上いる。やっぱり3連休の初日だからだろう。
そしてバスがやってきてガイドさんに案内され、バスに乗り込む。先月の静岡駅発着で久能山のロープウェイに乗る「するが満喫コース」に続いていよいよまた定期観光バスの始まりである。
吉田松陰
発車時刻が来て無事バスは発車した。そして何分も走らないうちに停車する。ここが最初の観光地だということだ。バスを降りる。
そこは小さな建物だった。そして全員で建物に入り、小さな部屋に来た。
なんでもここは、吉田松陰(よしだしょういん)がかくれた場所だということだ。この部屋でしばらく過ごして、それから下田港の外国船に乗ろうとしてうまくいかなかった、そういう部屋らしい。
ぼくは歴史は苦手で、特に江戸時代の末期以降の日本史は何が起きていたのかさっぱりわからないが、とあるウェブサイトで自分は吉田松陰のファンであると書いている人もいるし、人気のあった人なんだなあと感じる。30歳になる前に亡くなった人らしいので、どんな人か調べてみるのもおもしろそうだなあと思った。
昼食
そしてまたバスに乗り込み、次の目的地に向かう。それほど走らずにまた到着だ。バスを降りる。
どうやらまだ正午には早いが、ここで昼食だということだ。みやげものも売っている場所らしいが今は関係なさそうだ。緑の多い場所である。
昼食は定期観光バスの料金には入っていないし、メニューは選べるようだ。定食を頼んで食べる。やっぱり海のそばなので食事はうまい。
食べ終わるとまたバスだ。さあ、乗ろう。
下田港内めぐり
遊覧船
昼食を食べ終わり、またバスに戻る。そして発車。今度もたいしてバスに乗ることもなく、数分してバスは海のそばに停車した。どうやらこれから遊覧船に乗るようだ。
先月も清水で遊覧船に乗ったし、海のそばなら意味もなく船に乗るのもいいだろう。
船は大きいので、定期観光バスのお客が全員乗っても席はあった。ほかにも客がいた。そして出発。
下田は江戸時代末期に外国船が来た港だから、湾もほどほどの広さで、大きな船が来るにはいいところだった。
湾のまわりに小高い山々が見えて気持ちのいい場所である。もちろん海もいい。きょうも電車から海は見ているが、船からの海というのもそれはそれでいいものである。
山の中をぬけて
ひととおり海のながめを満喫した後で港に戻ってきた。船からおりてまたバスに乗る。そしてバスが出発。
港を出発したバスは森の中ののぼり坂をのぼっていく。確か時刻表ではこれから「爪木崎(つめきざき)」に行くらしいが、どういうところなのだろう。しばらくすると左右に曲がりながら標高を上げていくバスから下田の海が見えた。さっき船に乗った海だ。やっぱりながめがいいなあ。
鉄道の旅もいいものだが、バスから見るながめもけっこういいものがある。そんなふうにして森の中をぬけていく。そのうち下田の海も見えなくなる。
森をぬけると多少木々の少ない場所に出た。そこが目的地の爪木崎だと言う。
すいせんの花
けっこう広い駐車場があり、ぼくたち以外にも多少客がいるようだ。そして、1月と言うのに花が一面に広がっている。
こういう客の多い観光地にはみどころがあることが多い。神社仏閣、古い建物などもそれなりにいいものだが、植物だけの観光地というのもそれはそれでいいものだなあと思う。
それはともかくバスを降りて観光だ。集合時刻を確認し、それまでは花を見ることにする。花のところに行こう。
花はすいせんだということだ。こんな真冬に咲く花があるということは、下田は温暖な場所なんだろうなあ。
下田と言えば近くにある有名な岬はやっぱり石廊崎(いろうざき)だと思う。いつか石廊崎にも行ってみたいものだが、時刻表でしか見ることのない爪木崎にこんな施設があるなんて、来てみないとわからないものだなあと思う(実は石廊崎には翌年行ったのだが、このサイトにそのことを書く予定はない)。
確かに定期観光バスのページを見れば、爪木崎をめぐるバスは何本も並んではいるが、時刻表のこのページを見ない人にとっては、爪木崎を知らない人も多いのではないだろうか。そう思う。
それはともかく時間があるのでしばらく歩く。特にガイドさんが案内することもなく、定期観光バスでない客に混じって咲いているすいせんを見ることになる。
一面に咲くすいせんは、それはすばらしいものだった。ふだん無機質な会社の仕事をしていると、こういう植物を見て心をいやしていくことが大切だなあとしみじみ感じる。ましてぼくは今、心療内科の薬を毎日飲んでいる身の上だけに、よりいっそうそう感じる。しばらくすいせんを見ていた。
いや、いいながめであった。なごりおしいけど出発時刻になった。バスに戻って出発だ。
下田ロープウェイ
複雑な話
爪木崎(つめきざき)ですいせんを見た後でまたバスに戻る。あとは帰るだけらしい。バスは発車し、また山の中に入っていく。そのうち左手の下の方にさっき遊覧船に乗った海が見えてくる。
バスに乗っている間、バスでは下田にまつわる話をしていた。下田は歴史の場所で、吉田松陰みたいな人にもゆかりがあるし、外国人にもゆかりがあるのだが、なんでも外国人がらみで不幸になってしまった日本人女性がいるらしい。通称「唐人お吉(とうじんおきち)」と呼ぶらしいが、どう不幸なのか事情が複雑なようである。
あまりよく話を覚えていないのだが、そんな話をバスでしていた。そのうち山をおりてきた。もうすぐ終点だ。伊豆急下田駅に戻って来るのだろう。
ロープウェイ
と思ったらバスは、駅前ではなくどこかの広場に来た。そしてここがこのバスの終点だと言う。そしてバスを降りる。見るとそこにはロープウェイの駅があった。そう言えば時刻表にも定期観光バスの終点はロープウェイの駅とか書いてあったなあ。
早い話がこれは、立山黒部アルペンルートの黒部ダムで、トロリーバスの駅から黒部ダムまで行く際にみやげもの屋を通り抜けるようなものなんだろうと考えた。いわゆるロープウェイの「宣伝」みたいなものなんだろう。
もし時間がなければすぐに伊豆急下田に行って次の目的地に向かいたいが、幸いというか時間はある。
まあ、せっかくロープウェイがあるし、乗ってみようかと考えた。きっぷ売り場に行って往復きっぷを買う。そして改札を通り、ゴンドラに乗る。そして発車。
たちまち左右に山を見渡す景色になった。全国の「半島」と呼ばれるところはみんなこんな地形なんだろうなあ。
ふだん平野に住んでいると、海が近くて山も近いという場所があることを意識することはない。下田みたいな港がある場所のすぐそばにロープウェイ路線があるっていうのも意外と日本ではよくある景色なのかもしれない。
そんなことを考えながら、頂上の駅に着いた。ゴンドラを降りる。
徒歩
さて、ちょっとだけ歩いてみようか。
さっきのガイドさんも言っていたけど、なんでもここから近くの山が見渡せて、それが女性が寝ている姿に見え、ロープウェイの頂上駅よりも若干のぼったところの方が見晴らしがいいという話なのでのぼってみることにした。
それほど急ではないが多少傾斜があり、狭い道が駅から続いている。歩いてみよう。
のぼっていくとたまにすれちがう人がいる。3連休の初日だし、1月でも客はいるだろう。定期観光バスもけっこう客がいたから下田は人気なのだろう。さらにのぼる。
寝姿山
ようやくながめのいい場所に来た。そこにあった案内に従い「こちらが寝姿山」という方向を見てみた。
うーん、確かに女性が横たわっている姿に見える。あれが顔、あれが胸か。まあ、いろいろな姿に見えるというものなんだなあ。
まあ、緑の多い景色なので、そんなさわやかな緑を見るだけでいいものかもしれない。なにしろ今は1月、こんな真冬に爪木崎のすいせんとか見られるんだから伊豆半島っていいところなのだろう。
さあ、もういいか。きょうはこれから千葉まで行かなければならないから、そんなに山頂でゆっくりしていられない。また頂上駅まで戻ろう。なんとか戻ってきた。
そしてまたロープウェイだ。ロープウェイは頂上からのながめが一番だが、ながめが悪くてもこうやってゴンドラの中のふんいきが良ければそれでもいい。山々の見える景色がだんだんと低くなり、山麓の駅に到着した。ゴンドラを出る。
さて、伊豆急下田駅はどこだろう。ぼくは駅前で伊豆急行の駅がどこか見回してみた。
伊豆急行その2
旅行記本文
頂上から寝姿山(ねすがたやま)が見えるロープウェイをおりてきた。えーと、伊豆急下田駅はこっちかな?
たいして歩くこともなく駅にたどりついた。こんなに駅の近くにロープウェイのふもとの駅があるってめずらしいなあ。
まずはきっぷを買おう。8年前と同じで青春18きっぷを使っているので、きっぷは伊東まで買えばいい。無事伊東まで買えた。きっぷを見せて改札を通る。電車は熱海行きだ。
電車に乗るが、お客はそれほど乗っては来ないまま発車する。しばらくは内陸を走る。
そのうち海が見えてくる。けさ熱海から伊豆急下田まで乗った電車と同じで、電車にカーテンのない「リゾート21」という電車だ。今度も太陽がさしこんできてまぶしいなんてことはなく、ゆっくり海を見ることができる。海をながめよう。もっともついさっき船に乗ったばかりだし、これからも内房線とか、海の見える場所に行くんだったっけ。
そんなふうにして、ところどころ海の見える電車にゆられながら進んでいく。
そして伊東に着いた。ここからはJRだ。それにしても客が全然乗ってこないなあ。7年前に伊東線に乗ったときは大混雑だったのに。
まあ伊豆急行や伊東線は観光路線だから、時間帯、そして季節で客の数が変わるんだろう。定期観光バスはそれなりに客がいたが、すぐに帰るぼくみたいな客は少ないのかもしれない。7年前は5月だったから客が多かったのかもしれない。
そんなことを考えているうちに景色は動き、東海道本線と合流し、終点の熱海に電車が到着した。いつもならもうすぐアパートで休めるのだが、今はまだまだ旅行のなかばだ。これから千葉に行かなければならない。
でもまあ、沼津の方から来る電車から乗り換えるのに比べればだいぶ楽だ。ぼくは電車を降りると階段をおりて東京行きの出るホームに向かった。
東海道本線その2
旅行記本文
熱海で伊豆急行・伊東線直通の電車を降りて、東海道本線のホームに向かう。幸いすわれたのでそれほど疲れていない。伊東線の電車はものすごく混雑することもあるけどきょうはそれほどでもなかったからだ。
しばらくしてやってきた東京行きの電車に乗ってすわる。そして発車。
なにしろきょうは千葉まで行かなければならない。7年ぶりに東海道本線から戸塚乗り換えで千葉に行くコースである。
なにしろ階段ののぼりおりなしに藤沢より西の駅から千葉方面に向かえる乗換駅が戸塚だけなのでどうしても行程が似通ってしまう。
あの時は戸塚からものすごくぐっすり眠ってしまった。きょうも朝早かったし、少なくとも戸塚から錦糸町まではぐっすり眠れるんじゃないかと思った。やっぱり電車で眠るって気持ちいいからなあ。
7年前と同じコースを進む。きょうも平塚、茅ヶ崎を過ぎてお客が多くなってくる。やっぱり3連休だからか青春18きっぷ客が多いような気がする。
とにかく起きていなければならないので眠らないように注意する。大船を過ぎるともうすぐなのでほっとする。
そして戸塚に着いた。電車を降りる。
向かいの千葉行きを待つ。7年前と違い、東海道本線の電車も横須賀線の電車も新型になったものがけっこう多い。
新型になって乗りごこちが悪くなったらいやだなあと思う。まあ、乗りごこちが多少悪くても眠れればいいなと考える。
きょうの千葉行きはすわれるかなあと思いながら、電車を待った。
総武本線その1
戸塚~千葉
熱海から乗ってきた電車を戸塚で降りて、千葉行きを待つ。なにしろ朝早かったので眠い。
もし座席が空いていたら、千葉までの間にぐっすり眠ってしまいそうだなあと思う。なにしろ7年前にも東京ミニ周遊券を使って、千葉から千葉みなとまでモノレールに乗るため戸塚から千葉まで乗ったときに、やっぱりぐっすり眠っているのだ。
そして千葉行きがやってきたので乗る。やっぱり座席は空いている。すわろう。そして眠る。
目が覚めた。窓の外を見る。少なくとも地下ではないようだ。この景色は?
なんともう日が暮れている。そしてどうやら千葉県に入っているようだ。たっぷり1時間以上眠ったことになる。やっぱり電車で昼間眠るのは気持ちがいいなあ。それに比べると夜行で眠るのはそれほどってわけでもない。
とりあえず荷物を確認する。千葉駅を出るときに青春18きっぷが必要だからだ。そして無事電車は千葉に到着。電車を降りる。
千葉は出口がいくつかあるが、とりあえず一番大きい出口に向かい、案内図を見ることにする。青春18きっぷを見せて改札を通る。かばんにしまっておこう。
そしてなんとか付近の案内図を見つけた。東横インは・・・けっこう駅から遠いなあ。
就寝
とりあえず歩き出す。千葉は駅の近くに百貨店とかある駅だ。百貨店はそんなに安いものは売ってないから縁の薄い場所である。さらに進む。
案内図ではこのあたりかなあ。あそこに飲み屋の呼び込みっぽい男性がいるからきいてみよう。「東横インはどこですか?」
彼は黙って指さした。すぐそばに東横インの看板があった。お礼を言って入り、チェックインした。
いったん荷物を部屋に置いてまた出かける。どこか食堂にでも行きたい。
東横インを出るとなんとなく千葉駅と反対方向に歩くことにした。これまで歩いてきた道筋には行きたい食堂がなかったからだ。
結局西友を見つけた。ここで弁当でも買って食べようか。ぼくは西友に入り、弁当、飲み物、そしてあしたの朝食用のカロリーメイトを買った。館山までの電車の中で食べよう。
そしてホテルに戻り、弁当を食べる。それから風呂に入って眠ることにする。
東京に近いところでホテルに泊まるのは、5年前の東京ステーションホテル以来だ。あのときはなんだか興奮して全然眠れなかったが、きょうは眠れそうだ。おやすみなさい。
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