Sorry, Japanese only! (1997年4月)

92.智頭急行と北越急行・2日目

フェリー・大阪南港~甲浦港

旅行記本文

大阪南港で甲浦(かんのうら)に向かうフェリーに乗った。この船は甲浦を経由して足摺岬(あしずりみさき)の近くの土佐清水というところに向かうフェリーである。

入口に船員がいたので乗船券を見せる。

「甲浦へ向かわれるひとですね。こちらへどうぞ。」
なんでも甲浦と土佐清水で入る部屋が違うそうである。
なるほど、部屋が違えば土佐清水に向かう客は甲浦で降りる客がバタバタするのを聞かずに眠っていられるからいい。いいシステムだな、と思いながら船室に入った。

船室には客が2~3人しかいなかった。金曜の夜なのに、客がこれしかいなくて大丈夫なのかなと思いながら横になった。

たぶん甲浦に着いたら起こしてくれるだろうなあと思いながら眠る。今日は特急スーパーはくとでも、特急おきでもかなり眠れたのでなんとかなるだろう。

目が覚めた。どうやら無事起きられたようで、放送で甲浦到着を告げている。ぼくはまた出口に向かった。外は雨である。

阿佐海岸鉄道

下船

午前4時半。

大阪南港から乗ってきたフェリーを甲浦(かんのうら)で降りた。通路を通り、階段をおりて外に出ると雨が降っている。かさをさして進む。

歩いているそばをバスが追い越していく。室戸岬経由の高知行きのバスのようだ。残念ながら朝1番のこのバスは甲浦駅を経由しないため使えない。

けっこうバスに乗っている人がいる。室戸岬に行く人たちだろう。見送って進む。

港の入り口の交差点に着いた。歩道橋がある。左手にホテルもある。

あとで知った話では夜行列車が朝早すぎる到着の時、明るくなるまでホテルに泊まれるサービスというものがあるそうだ。ひょっとしたらここのホテルも今乗ってきたフェリーを降りた人が明るくなるまで滞在できるサービスがあるのかもしれない。

さて甲浦駅はどっちだろう。


港~駅

とりあえず右に進んでみた。上り坂である。そのうち「徳島県宍喰(ししくい)町」という看板が見えた。どうも方向が違うようだ。

歩道橋の所に戻ってくるとタクシーの営業所もあることがわかった。今度は小学校という案内に従って細い道を進むことにした。

進むと小学校に着いた。しかし行き止まりである。え~い、もう1回歩道橋に戻ろう。

今度は川に沿って、川の右側を進んだ。しばらくすると橋が見えた。「←甲浦駅」という看板が見えたので左に曲がって橋を渡った。どうやらこの道のようだ。

しばらく進む。ここは集落の中心らしく、左右に家並みが続いている。もちろん雨の朝4時に誰かが起きているということもなく、ひっそりしている。

集落が終わりかけたころ、右手に「甲浦駅→」という看板が見えたので右に曲がった。

集落をはずれて畑の中の道を進んでいく。まっくらだ。

しばらくするとやけに明るい街灯が見えた。そのずっと向こうに、やけに新しそうな建造物があった。街灯を過ぎ、ぼくはその建造物に進んでいくことにした。


甲浦駅

建造物のそばには照明はなく、暗かったが、右手に高架らしい建造物があった。

どうやらここが甲浦駅のようだ。やった~到着だ~。とほっとした。

とりあえず明るくなるまで待つことにした。なにしろ雨が降っているので、ベンチはあるもののすわることができない。立ったまま、時を待った。

しだいに明るくなってきた。高架のそばの建物はバスの待合室のようで、自動券売機もない。

誰かが来て駅のかぎを開けるのかと思ったが、高架のあるほうの建造物に近づいてよく見ると階段があって昇ることができるようだった。

昇ってみるとホームがあった。自動券売機もなく、甲浦は無人駅ということがわかった。無人駅にしてはやたらと立派な駅舎である。とりあえずホームにはひさしがあるのでホームのベンチで雨をしのいだ。そのうち雨はやんだ。

すっかり明るくなった。そのうちディーゼルの音が聞こえてきた。見ると徳島の方向からディーゼル車が近づいてくる。そしてホームに到着した。どうやらこれが始発の牟岐行き列車のようだ。


甲浦~海部

やってきたディーゼル車に乗り、しばらく待つと車掌がやってきたので、
「海部(かいふ)まで」
と言ってJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷを見せてきっぷを買った。

そのうち何人かほかのお客も乗ってくる。
じきに発車時刻になり、ディーゼル車は発車した。

路盤が東北新幹線並みに立派なので、振動も少なく、トンネルをくぐっていく。たちまち高知県から徳島県に入り、宍喰駅に着いた。

なおも列車は同じようにほぼまっすぐに路線を通り、海部に着いた。ここで運転手や車掌が交代するのだろう。


海部~牟岐

牟岐で接続する列車に乗り継いで徳島に着いてもしょうがないので、後続の岡山行きのうずしおに乗り換えようと思った。ひょっとしたら牟岐駅のそばで朝食が手に入るかもしれないと思ったからだ。

ディーゼル車は海部を過ぎるととたんに古びた路線に入ったようで、スピードも上がらずに線路を進むようになった。やはり牟岐線区間は古いようだ。

それほどお客も乗って来ないまま、ディーゼル車は牟岐に着いた。ここでいったん降りることにする。

ホームには白装束の巡礼スタイルの人が2人いた。そして接続の徳島行きの列車に乗っていく。
四国にはこういうスタイルの人がけっこういて、あたりまえのようにJRを使っているようだ。

改札に行き、JR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷを見せて改札を出た。

どこかに弁当でも買える場所はないかと駅前の道路に出て左右を見回してみた。
左の方にほっかほっか亭があった。迷わず弁当を買い、駅に戻って食べることにした。

牟岐線

牟岐駅

牟岐線(むぎせん)の牟岐駅の近くのほっかほっか亭で弁当を買って牟岐駅まで戻ってきた。まだ朝の8時である。

駅の外のベンチにすわって弁当を食べた。こんなふうに屋外で食事をすると、旅に出たなあと感じる。

食事が終わるともうすぐ岡山行き特急うずしおの発車時刻だ。今日はこのまま岡山まで行き、新幹線で名古屋まで行き、また特急で富山に行くという大旅行である。こんな旅行ができるのも今手にしているJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷのおかげである。きのうも東京→京都→鳥取→小郡→新大阪という経路で乗り回してきた。今日もがんばろう。

きっぷを見せてホームに入った。やがていかにも特急っぽい列車がやってきた。

この列車はここまで普通列車でここから特急だからきっとドドドッと客が降りてくるだろうと思ったら、誰も降りてこない。

乗ってみると多少お客がいる。特急うずしおは牟岐から使う客がいるのである。なかなか盛況である。

海が見えると思い、右側の席にすわった。


牟岐~徳島

うずしおは発車する。

特急にしてはまずまずのスピードだ。

きのう乗った特急スーパーはくとの智頭急行内でのスピードを思い出す。あの時はふりこ特急がバッチリ傾きながらビュービュー飛ばしたものだった。

同じディーゼルでもこちらは線路のカーブではちゃんとスピードを落としてゆっくりと曲がる。やっぱり特急はこのくらいのスピードがいいなあと思う。牟岐線はそんなにスピードを必要とするお客がいないのであろう。

海沿いを走るのかなと思ったらけっこう内陸を走るようだ。小高い山の間をぬってうずしおは走る。

ん?だれかたばこでも吸っているのかな?ここは禁煙席なのに。

一度車内を見回した時はそれらしい人がいなかったのだが、もう一度見回すとすぐ近くの若者が吸っていた。

とりあえずここは禁煙席ですと言っておいた。そのうち彼はたばこを吸うのをやめたようだ。

徳島が近づいてきた。見るとけっこうお客が多くなっているようだ。


徳島~高松

そして徳島に到着。かなりのお客が降りるかなあと思ったら降りる人がほとんどいない。

牟岐線のお客はほとんど高松の方に向かう客だったのである。おかげで徳島から乗ってきた自由席客は車内に立つことになってしまった。なかなかつらいなあと思った。

ぼくはこの列車が徳島に着いた時点でJR四国完全乗車である。今日は数時間後に高山本線でJR東海の完全乗車もひかえている。このままどんどんJRに乗りたいと思った。

徳島から先は去年の10月に乗っているので、もう眠ってもいいなと思った。なにしろ今日は朝から2時間甲浦港から甲浦駅までの間をさまよっているのだ。

しばらくすると右手に海が見えることがわかっているので、海が見えた時点で眠ることにした。

目を開けると列車は高松に着くところだった。確かこの列車は高松で方向転換するんだった。席を回すのはめんどうだなあと思ったが、今ぼくがすわっている席はドアの目の前の席であるので、席を回さなくてもあまり迷惑にならない席であった。

ぼくは徳島から左隣にすわっている女性に、
「このままでもいいですよ」
と言ってみたところ、彼女は、

「それではこのままにしましょう」

と言ってくれたので、座席は回さなくてすむことになった。
そして列車は後ろ向きに発車していく。ぼくは再び眠った。


高松~岡山

そのうち列車の音が変わり、どうやら瀬戸大橋を通過しているようである。起きて窓を見ると瀬戸内海が見える。見慣れたけどいい景色だなあと思う。

さらに眠ると岡山に到着である。なにしろ乗り過ごしの心配のない列車だとどうしても眠ってしまう。

うずしおを降りた。今日もひと仕事終わった。今日の目的地の富山までもうちょっとがんばろう。

岡山でぼくは、日本テレコムのクレジットカードでかけられる電話を使って長崎までちょっとバス会社に電話して質問してみようと思い、日本テレコムの電話を探すことにした。

おそらく新幹線ホームにあるだろう。階段を上がり、新幹線ホームへと向かった。

山陽新幹線その2

岡山駅

岡山で、徳島県の牟岐(むぎ)から乗ってきた特急うずしおを降り、新幹線のホームに向かう。

これから名古屋に向かうのだが、名古屋に向かうひかりまではちょっと時間がある。だから懸案の事項をここで片づけていこうと思った。

それは、長崎県の長崎空港から大村線の大村駅までバスが走っているか、ということだ。

と言うのも、1997年時点では長崎近辺の鉄道路線に、大村駅を起点とした一般周遊券で乗ってみたいと思っていたのである。なぜなら、長崎空港から長崎駅まではけっこう距離があってバス代も高く所要時間も長いのに対して、大村なら近そうだし、安そうだったからである。しかし時刻表にはそんなバスは載っていない。載っていないバスなら、時刻表の長崎近辺のバス会社に電話してきいてみようか、と思ったからである。

当時一番安く電話をかける手段が日本テレコムの電話機でクレジットカードで電話することだったので、駅で探して電話しようと思っていたのである。
岡山駅なら確か3ヶ月前に日本テレコムの電話機で実家に電話したはずだから、同じ電話機を探せば良い。

岡山駅の新幹線との中間改札にJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷを見せて新幹線エリアに入り、電話機を見つけた。さあ電話しよう。

ぼくはまず、西肥(せいひ)バスに電話することにした。かかった。ぼくは質問した。

「長崎空港から大村駅までの路線バスって走っていますか。」 「それなら長崎県営バスになります。」

そんなわけで電話を切り、長崎県営にかけ直してみた。

「長崎空港から大村駅まで路線バスが走っていると聞いたんですが。」 「走っていますよ。」
「日本エアシステムの羽田発の初便が到着する時刻に接続するバスってありますか?」 「かなりたくさん走っているからそのくらいの時刻の便もありますよ。」

どうやらなんとかなりそうなことがわかった。まずはこれでよし。

もうお昼なので、駅弁でも買っていこうと思った。
いろいろ選んで、「さば寿し」を買った。

どんな駅弁かわからないが、新幹線の中ででも食べようか、と思った。


岡山~新大阪

さてホームに行こう。

エスカレーターを上がってホームに行き、3ヶ月ぶりのホームでしばらく待つ。

ひかりがやってきた。乗ろう。
混雑していたが、なんとか通路側の席をみつけてすわった。
なんとなく、さっき買ったさば寿しは名古屋で乗り換える富山行きの特急ひだの中で食べようかと考えた。寿しはいたみにくいので便利である。

それにしてもビジネス客が多そうだ。

きのう乗った朝の東京発のひかりは、いかにも旅行客っぽい客が多かった。また、小郡から新大阪まで乗った夕刻の列車も旅行客が多そうだった。

それと比べるとこのひかりは時刻が中途半端なせいか、あまり旅行客っぽい客が乗っていない。
ビジネス客っぽい男性が多く乗っている。
ぼくが使っているJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷの性質のせいかもしれない。

なにしろこのきっぷは乗る段になって買おうと思っても売っておらず、あらかじめ買っておかないと使えない性質のものなのだ。

もし使う時にも買えるきっぷなら、新幹線はこのきっぷの客でいっぱいになっていたかもしれない。なにしろ全国のJRに3日間乗り放題のきっぷなのだから。

いつでも買えるウィークエンドフリーきっぷが売っている東北新幹線なんかだと、土日に乗るといかにもウィークエンドフリーきっぷで旅行中みたいなお客ばっかり、ということがしばしばあるものだが、このひかりは違うようだ。

まあ、新幹線っていうものはこういう「新幹線にひんぱんに乗る客」が乗っているもので、ぼくみたいに安いきっぷがないと乗らない客というのは少ないのだろう。

そんなことを考えているうちにひかりは進む。


新大阪~名古屋

きのう降りた新大阪で多少お客が入れ替わる。でも朝夕に比べてお客もそんなに乗ってこないようだ。
まあこんなものかもしれない。

新大阪を過ぎると、今まで何回もながめてきた景色となった。
やっぱり何回も乗った新幹線だ。いつ乗っても同じ景色が流れていると思うと安心する。

大阪の市街地を離れ、京都の市街地に入り、それも過ぎてまた田舎の風景になる。そしてどんどんひかりは進む。

そして名古屋の市街地に入ってきた。やっぱりひかりは速いなあと思った。そして名古屋に到着。

ぼくはひかりを降りた。

今日はこれから富山に向かう予定である。朝に徳島にいて、夜富山に行くことになるなんて、なかなかおもしろい行程だなあと思った。こんなふうに自由に旅行できるのもJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷのおかげだなあと感じる。

ぼくはエスカレーターを降り、富山行きの特急ひだの出るホームへと向かった。

高山本線

名古屋駅

岡山から乗ってきたひかりを名古屋で降りた。そして謝恩フリーきっぷを見せて中間改札を通る。

これから乗る富山行き特急ひだの発車時刻まではそれほど時間がないわけでもないが、どこか名古屋の別の場所に立ち寄るほどのこともないのでただちにひだのホームに向かうことにする。

さて、ひだに乗る上で考慮すべきことがあるのだ。

それは時刻表によると、ひだはたった3両だけが富山行きの車両で、残りは高山で切り離されてしまう。

そしてその3両のうちの1両だけが自由席で、それが喫煙可能車両なのだ。

禁煙席の自由席は高山止まりの車両にしかついていないのである。

弱ったなあ、たばこの煙でゴホゴホいいながら過ごさなければならないのかと思った。めんどうだけど、高山まで高山止まりの禁煙自由席に乗ることにした。


名古屋~岐阜

ひだが入線してきたので乗る。お客は少なかった。

座席は逆向きにセットされていた。あ、そうか、岐阜で方向が反対になるから岐阜~富山で正面を向くようになっているんだな、と思った。

席にすわるとまずは岡山で買った駅弁のさば寿しでも食べようと思った。あけてみた。

なんのことはない、まるのままのさばとプラスチックのナイフがあるだけだった。

さばをナイフで適当な幅でゴリゴリ切って食べた。まあ、うまいことはうまいし、こういう駅弁があってもいいのだろう。ひだは発車していく。いつも新快速で混雑している名古屋と岐阜の間をかけぬけていく。

さば寿しも食べ終わり、岐阜を過ぎてひだの進行方向が逆になった。ぼくはここで眠ることにした。なにしろきのうはろくに眠っていないからだ。おやすみなさい。


岐阜~高山

気がつくと川のそばを走っているようだった。どうやらまだ高山までは時間があるようだ。もう1回眠ると高山の近くだった。

なんだか川の流れが眠る前は岐阜側だったのに、高山近くでは富山側に流れているような気がした。

あとで地図を見るとそのとおりで、下呂(げろ)のあたりでは岐阜の方に流れている川は、高山のあたりでは富山方向に流れているのである。まあ日本にはいろいろな地形があるのだろう。

荷物をまとめて富山まで行く車両に移動した。禁煙でない自由席は客がほとんどなく、意外にもたばこの煙でけむいという感じではなかった。そのまま山の中を3両になった特急ひだは進んでいく。


高山~富山

川を見ながら特急は進み、ようやくJR東海とJR西日本の境界の駅、猪谷(いのたに)に到着した。ぼくはここでJR東海完乗となったのである。午前中にJR四国完乗で、これで東日本、四国、東海と乗ってきたことになる。まだまだ全国の列車に乗っていこう。

また眠ってしまい、気がつくともうすぐ富山というところだった。日はとっぷりと沈んでいた。そして富山着。ここで降りる。

さてホテルにチェックインする前にしておくことがある。富山港線である。何度も富山に来ているのに富山港線には乗ったことがなかった。乗っておくことにしよう。

ぼくは特急ひだを降りて、富山港線にはどうやって行けばいいのか調べることにした。

富山港線

富山駅

名古屋から乗ってきた特急ひだを富山駅で降りた。喫煙可能な席だったが、たばこを吸う人が少なくて良かった。

もう暗いが、去年8月、12月と富山に来ていて時間がなくて乗れなかった富山港線に乗ることにする。まずは階段を上る。

しかしどこにも富山港線のホームの案内が見あたらない。うーんと考えた。
ぼくは先月の和歌山の旅を思い出した。確かあのとき、南海の貴志川線に乗ろうとして和歌山駅で階段を上がってホームを探したが見つからず、階段を2つ下りて地下道に行ったら貴志川線のホームの案内が見つかったのである。

貴志川線は橋上通路では結ばれておらず、地下通路だと行けたのだ。もしかしたら富山港線も貴志川線と同じかなと思い、階段を下りていったんホームに出て、さらに下りて地下道に行ってみた。
本当に富山港線の案内があった。やった。人にきかずに問題を解決できたぞ。


富山~岩瀬浜

しばらく待っていると電車がやってきた。客は少ないのに3両もつながった電車がやってきた。乗ってボックス席に1人ですわる。

がらがらの電車は発車する。市街地をこまめに停車していく。暗いので景色はわからないが、住宅街が多いようだ。ところどころパチンコ屋や健康ランドが見えた。
そしてなにごともなく、終点岩瀬浜に到着した。まずは降りてみる。

「浜」という名前はついてはいるが、特に駅から海が見えるということはないようだ。また電車に戻る。富山に向けて発車だ。
今度もまるでお客はなく、3両の電車はすいすいと富山駅のホームに到着した。

地下道を通って階段を上がり、謝恩フリーきっぷを見せて改札を出た。

さて、富山に泊まるのは去年8月、12月につづいて3度目である。今日もその時と同じ富山ステーションホテルに泊まる。

駅前のローソンで夕食を買って持っていく。そしてチェックインして風呂に入って休む。なにしろきのうは大阪南港から甲浦(かんのうら)への夜行フェリーだからほとんど眠っていない。あと1日、なんとか起きてがんばって旅行しようと思いながら、ぼくは眠りについた。おやすみなさい。

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