Sorry, Japanese only! (1997年4月)

92.智頭急行と北越急行

説明

背景

1997年の3月と4月は、まず春分の日付近に青春18きっぷの3回分を使った旅行をする計画を立てていました。

残りの2回分ですが、4月になったらムーンライトながらで大垣に行き、そこから米原まで行って北陸本線に乗り換えて北陸を乗り回って富山で泊まり、翌日は直江津まで行って越後湯沢まで別にきっぷを買ってはくたかに乗り、上越線で帰ろうと考えていました。

また、青春18きっぷの旅行とは別に、3月はじめに秋田新幹線こまちの開通により廃止される、北上線経由で北上と秋田を結んでいた秋田リレー号に乗る予定をたてており、ウィークエンドフリーきっぷを使って乗ろうと思っていました。
その際別にきっぷを買って函館まで行って泊まろうと思っていました。


発見

ところが、2月終わりに発売された時刻表を見て、おそろしいきっぷが3月の終わりから4月の初めにかけて発売されることがわかりました。

「JR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷ」というきっぷです。

詳細は関連リンクの「JR発足」を参照してください。

さて、3日間3万円新幹線を含む特急乗り放題というきっぷを知って、なんとかしてこのきっぷを使おうと思いました。


計画1

4月に富山に行く旅行をこのきっぷの旅行に変更しようと思いました。
土日に行くはずだったところを、金曜に休暇を取って金土日の3日の旅行にしようと思いました。
余った青春18きっぷ2回分は3月初めの旅行で中小国~函館だけでも使おうと思いました。
意外なことにこの区間はここだけで2260円を超えていたからです。

さてどこに行くかですが、はくたかには乗ってみたいと思いました。もちろんほくほく線はJRではありませんから別にきっぷを買う必要があります。しかし直江津から西の部分だけでもはくたかに乗れるのは大きいと思いました。

同じ時期に2万4千円でJR東日本に3日間乗り放題というきっぷが売っていたので、あまり東日本を乗ってもしかたがないです。すでに東日本はおととし全部乗っていましたし。

それに、北海道や九州は周遊券を使って行けるのであまり急いで行くこともないと思いました。

乗るなら本州と四国をまわりたいところです。


計画2

今まで乗っていない本州と四国のJR線をまとめると以下の通りとなります。

・高山本線
・富山港線
・福知山線
・山口線
・牟岐線

ほくほく線と組み合わせてこれらの路線に効率よく乗ることを考えましたが、残念ながら福知山線にはちょっと乗れそうにないことがわかりました。まあ、沿線には他に北近畿タンゴ鉄道もあるので福知山線にはそれらと合わせて乗ろうと思いました。

その他、新しくできた智頭急行というのにも乗りたくなりました。

また牟岐線に乗るには、往復しても良いですが、それよりも牟岐線の終点の海部(かいふ)から出ている阿佐海岸鉄道の終点、甲浦(かんのうら)のそばの港まで大阪南港から出ている夜行のフェリーに乗るのが良さそうです。


計画3

その結果、こういう計画になりました。

・(1日目):東京→京都(スーパーはくと)鳥取(おき)小郡→新大阪→大国町→住之江公園→フェリーターミナル(歩)大阪南港(フェリー)
・(2日目):甲浦港(歩)甲浦→岡山→名古屋(ひだ)富山→岩瀬浜→富山(泊)
・(3日目):富山(はくたか)越後湯沢→新潟→秋田(こまち)東京

これだと電話予約した富山の宿が無駄になりません。

よし、これで行こうと思い、もよりの駅にJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷを買いに出かけました。無事買えました。

その他のきっぷを旅行会社に買いに行きました。智頭急行の乗車券、直江津からほくほく線経由の越後湯沢行きの乗車券と自由席特急券は買えたのですが、智頭急行の自由席特急券が買えませんでした。よくわかりませんが旅行会社では買えないとのことです。とりあえずスーパーはくとの中で買おうと思いました。


補足

職場の人たちに金曜日に休暇を取って旅行に出かけると言ったら、金曜日に飲み会をしようと言っていた女性社員が、飲み会を木曜に変更すると言ってきて、しかたなく旅行前日は飲み会に参加し、ものすごく酔ってしまいました。

このまま寝たら寝過ごして予定の電車に乗れないので、しかたなく起きていて、すっかり酔って疲れた体のままなんとか始発の電車に乗って東京駅に向かいました。

東海道新幹線

旅行記本文

酔った身体を引きずってなんとか東京駅までやってきた。

今日はアパートもより駅から1時間くらい歩いて東京駅にちょっとだけ近いところから電車に乗って来ている。だからまだ朝6時前である。
おかげでJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷを東京駅の中間改札に見せて新幹線ホームに来たときも、お客はまばらであった。なにしろ今日は金曜日で、旅行に出かける人は少ないのだ。

有楽町方向に歩き、ひかりの自由席に乗る。楽にすわれた。そして発車。ひかりは名古屋の方向に進んでいく。品川を過ぎて住宅街の中を進む。
きのうの飲み会で酔った身体を休めるべく、車内改札がすむとそのまま眠った。

気がつくとどうやら名古屋を過ぎているようだ。それでもお客は少ない。
京都で降りるんだからもう眠らないでおく。岐阜・滋賀県境の山の景色、米原を過ぎてからの盆地の景色を見てトンネルを通り、京都に到着した。さあ、3日間にわたる長い旅のはじまりだ。

ぼくはひかりを降りると、そう言えば京都駅って、駅弁屋がなかなか見つけにくいところにあったな、と思い出した。たぶん新幹線と在来線の中間改札を通る前に駅弁を買った方がいいだろう。

ぼくは降りたホームの駅弁屋で、「華都(はなみやこ)」という駅弁を買った。これから乗るスーパーはくとの中で食べようと、ぼくは階段をおり、謝恩フリーきっぷを見せて中間改札を通った。

智頭急行

京都駅

東京から乗ってきた新幹線を京都で降りて、駅弁を買って中間改札を通った。

京都駅は工事中で、ごちゃごちゃしている。構内なのに改札っぽい場所が見える。もしかしたらここが将来改札になるのかな。とりあえず改札っぽいけど無人の場所を通る。

そして一番北の階段をおりると特急がおもに発着するホームに着く。ここは金沢に行く特急とかが出るホームだが、スーパーはくともこのホームから出るようだ。

本で見たスーパーはくとっぽい車両が大阪の方から大津の方に向けてなぜか通り過ぎていく。そして金沢に行く特急が着いてお客を乗せて出ていき、それからようやくスーパーはくとが入線してきた。まずは自由席を確保しよう。

無事確保したので京都の新幹線ホームで買った華都(はなみやこ)という駅弁を食べることにする。進行中の列車の中ではゆれて駅弁が食べにくいので、停車しているうちに食べられれば食べてしまうのだ。

先月京都で買った「加茂川弁当」にはソースもしょうゆもついていなかったが、華都にはソースとケチャップがついていた。とりあえずソースもケチャップもいらないおかずから先に食べて、それから適当にソースとケチャップをかけて食べる。混ざるとまずいので混ざらないように注意しなければならない。


発車

そのうち発車する。京都から大阪までは住宅街の風景である。それほど大都会というわけではないが、畑が広がるわけでもない。

車掌がやってきた。旅行会社ではスーパーはくとの自由席特急券を売ってくれなかったので、車掌から410円で「上郡(かみごおり)→智頭(ちず)」の自由席特急券を買う。これで十分である。あとは上郡以前の特急分と智頭以降の特急分はJR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷに含まれているので、フリーきっぷと上郡→智頭の乗車券を見せればOKである。

さて車掌から特急券を買うともうすることはない。

なにしろきのうは飲みに行って寝てないのだ。そのせいか特急券を買うとぐっすり眠ってしまった。


到着

目が覚めるとなんだかジェットコースターに乗っている気分がする。

なんとなく車両が傾いているような気がするのだ。

窓の外を見ると畑が広がっている。たぶんここは智頭急行内なんだろうなあ。

だいぶ体感スピードが高く、トンネルもかなりくぐっていたような気がするが、記憶はそこまででまた眠ってしまった。

次に起きるとかなりスピードを落として運転していた。どうやらもう因美線(いんびせん)に入っていたようだ。智頭急行区間はほとんど眠って過ごしてしまったようだ。まあ寝ていないからしかたないかと思った。またいつか智頭急行に来たら起きてしっかり景色をながめたいなあと思った。

そしてスーパーはくとは因美線のいなかの景色から市街地に入り、目的地、鳥取駅に到着した。おりようと席を立ち上がったら、通路側の席の人は倉吉(くらよし)まで行くようで、ぼくが立ったあとの席にすわった。半分弱は倉吉まで行くようだ。とりあえずはくとを降りよう。


鳥取駅

ここからは小郡(おごおり)行きの特急おきに乗る予定である。発車は約30分後だ。

30分では食堂に行くわけにはいかないので、ホームのそば屋で天ぷらそばを食べる。ずるずるずる。今日もうまい。

食べ終わるとホームでしばらく特急おきを待った。

なお、なんでもスーパーはくとでは智頭急行内で女性車掌さんが車内改札をするとあとで鉄道の本に書いてあるのを読んだ。

読んだ時、もし起きていれば女性車掌さんに逢えたのになあとくやしがったのである。

山口線

鳥取~西出雲

鳥取駅のホームで天ぷらそばを食べ終えると、しばらくホームで待った。

そのうちホームにやや古めの特急っぽい列車がやってきた。どうやら特急おきのようだ。

ドアが開くと自由席に入ってみた。座席もけっこう古そうな列車である。

海が見えるようにと、右の窓ぎわの席にすわる。小郡まで約6時間、ゆっくり過ごせそうだ。

お客が乗ってきたが、満席になるほどでもなく、8割ほど座席が埋まった。そして発車時刻がやってきて発車だ。おきは鳥取駅の高架ホームを発車した。

山陰本線の鳥取~米子間には去年の10月にも通っているので、大きな都市と都市の間で海が見えることを確認している。だから海が見えるまでは起きていようと思った。

そのうち海が見えてきた。つい数時間前には熱海の太平洋を見たばかりだというのに、もう今は日本海を見ている。海はいいなあと思いながら、京都から鳥取までスーパーはくとでぐっすり眠ったにもかかわらず眠ってしまった。


西出雲~津和野

次に目が覚めると左手に車庫が見えた。

ああ、ここは西出雲駅の西の車庫だな、と気がついた。

去年の3月や12月にここは通っていて、なかなか雰囲気のいい車庫だなあと感じていたのだ。

車内は相変わらずまばらに客がいて、寝ている人も多そうである。

そのうちまた海が見えてきた。うつらうつらしながら、海を見ていいなあと感じているうちにまた眠ってしまう。ここから益田までは12月に通っているし、眠っていてもいいかと思いながらまた眠ってしまう。

次に目が覚めるともうすっかり暗くなっていた。


津和野~山口

車内アナウンスがあり、「次は津和野」とのこと。

ありゃ、そんなに眠っていたか。

景色を見てみた。

暗かったのであまりよくわからなかったが、谷間の風景が広がっているようだった。

今日は時間がないので通り過ぎるだけだが、いつか津和野に降りて、観光してみたいなあと思った。

津和野に停車し、また発車する。ずいぶん寝たのでもう眠くない。

小郡に近づいてきているのに、お客は鳥取を発車したころとあまり変わらない。

もう海が見えないので特に起きていなくてもいいのだが、山口線ははじめて乗る路線だし、起きていようかと思った。

しばらくして、山口に停車する。お客の乗り降りは少ない。


山口~小郡

それにしても、鳥取から小郡まで、約6時間もずいぶん乗ってきたなあと思う。

おととし博多から東京まで新幹線に乗ったこともあるし、寝台特急に12時間以上乗ったこともあるが、列車の旅行は長い時間を過ごすには向いているのかもしれないなあと改めて思った。

まあなんにしろ、JR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷが出ている機会にこういう長い列車に乗るのもいいのかな、と思っている。

そうこうするうちに小郡が近づいた。今回の旅行の山場はまだまだ先だが、とりあえずこうやって山口線に無事に乗れたのだからひとまず満足である。

あまり混雑していない中、おきは無事に小郡駅の在来線ホームに到着した。

おきを降りると走り出した。時刻表では乗り換えの名古屋行きのひかりがわずか数分の接続という話だったからだ。

どことなく岡山と似ている在来線から新幹線への連絡橋を通り、エスカレーターを上がって自由席のついている側のホームにやってきた。すると博多の方向から新幹線のあかりが近づいてくるのが見えた。よかった。間に合った。

夕食を食べていないことも忘れて、ぼくは名古屋行きの新幹線に乗り込んだ。さあ、新大阪に行こう。

山陽新幹線その1

小郡~岡山

小郡からぼくは名古屋行きのひかりに乗った。新大阪まで乗ることにしている。

さすがに夜なので自由席にはお客は少ない。謝恩フリーきっぷが出ているのでフリーきっぷ客で混雑しているかとも思ったが、まえもって買っておかないといけないきっぷなのでそれほど混雑するということもないようだ。

暗い中、広島に停車してさらに進んでいく。


岡山駅

岡山でしばらく停車となった。なんてものぞみが追い抜いていくそうだ。ぼくはぼーっと向かいのホームを見ていた。
そこに入ってきたのは、先のとがった、なんとも新しい車体であった。

そう言えば先月テレビでJRの特集をしていて、てっきり秋田新幹線の話でもするのかと思っていたが、秋田新幹線の話ではなく「500系のぞみ」の話だったことを思い出した。確か生稲晃子ちゃんが案内役だった。

とにかく速いけど、謝恩フリーきっぷでは乗れないし、まだ早朝の新大阪発博多行きと夜遅くの博多発新大阪行きしかないのでまだまだ見る機会はないと思っていたけど、今こうやって目の前にするとすごいなあと思う。

それから目を引くのは、停車した時に各車両のドアから紺の制服を着た女性が出てくることであった。
うひゃあ、すごいなあ。あれみんな車掌だよなあ、航空機みたいだなあと思った。

さすがに夜遅いのでそんなに客は乗らなかったようだ。女性たちが車内に戻り、500系のそみが発車していく。
いつか乗りたいなあと思った。そのうちぼくが乗っているひかりも発車していく。


岡山~新大阪

もう景色は見えないのだが、相生までは3ヶ月前に乗っている。けっこうトンネルが少ない。相生は通過だ。

姫路を過ぎた。今日はきのうの酒がたたって、ずっと眠ってばかりだったが、のそみも見られたし、いい旅だなあと思いながら新神戸のトンネルを過ぎ、新大阪に到着した。かなりの客が降り、ぼくも彼らに続いて降りていく。

ホームから階段をおりた。さて今日はいつもの東海道線でなく、御堂筋線に乗り換えなければならない。ぼくは博多方向に歩くことにした。

御堂筋線

JR~地下鉄

小郡から乗ってきた名古屋行きひかりを新大阪で降り、今日はいつも乗り換えている在来線とは反対方向に進んだ。

念のため駅員さんに御堂筋線の位置を確かめてさらに進む。やっぱりいつも来ない場所に来るとちょっとおもしろい。

やっと改札に来た。JR発足10周年記念・謝恩フリーきっぷを見せて改札を出た。さあ、御堂筋線を探そう。

自動改札はすぐ見つかった。ラガールカードを通し、ホームに出て公衆電話で実家に電話していく。


新大阪~大国町

そして来たなかもず行き電車に乗った。もう午後10時なのに、かなり混雑している。
やっぱり金曜日だからだろう。

混雑したまま暗い中を電車は進み、淀川を渡り、地下にもぐって梅田である。

心斎橋、なんばと電車は進み、やがて大国町に着いた。目的地はフェリーターミナルなので、ここで四つ橋線に乗り換えなければならない。

降りてみると目の前に電車がない。

おそらく東京の表参道で銀座線の方が半蔵門線よりも電車の長さが短いのと同じようなもので、御堂筋線よりも四つ橋線の方が短いのだろうと思った。さて前方後方どっちに進めばいいだろう。ぼくは前方に走った。

あったあった。四つ橋線の電車だ。すべりこむと同時に四つ橋線の電車は発車した。
もうちょっとで今日の行程は終わりだ。がんばろう。

四つ橋線

旅行記本文

大国町で、ちょっとホームで走ってなんとか御堂筋(みどうすじ)線から四つ橋線に乗り換えた。

御堂筋線は大混雑だったが、四つ橋線は御堂筋線ほどのこともない。でもすわれないことには変わりない。もう午後10時を過ぎているのに、さすがに金曜の夜、大阪環状線の内側だから混雑しているのだろう。

終点の住之江公園まではすぐだった。途中駅で降りる人は数少ない。どうやらかなりの人が住之江公園からニュートラムに乗るらしい。かなり使われている交通機関のようだ。

ともかく電車は住之江公園に到着した。ここも地下の続きである。

これであとはニュートラムに乗り換えてフェリーターミナルまで乗り、甲浦(かんのうら)行きのフェリーに乗れば今日の旅行は終わりだなあと思いながら、ぼくはホームから続く昇り階段を昇っていった。

ニュートラム

住之江公園駅

住之江公園で四つ橋線を降りて、案内に従ってホームから階段を昇って進んだ。

ぼくは新大阪駅からラガールカードでここまで来たけど、はたしてニュートラムでもラガールカードが使えるかどうか調べていなかった。だから、念のためいったん改札を出ておいて、きっぷを買って入り直そうと考えた。

ラガールカードを通していったん住之江公園駅の改札を出るとすぐ横に自動券売機はあった。フェリーターミナルまできっぷを買って再び自動改札を通った。

そして長いのぼり階段を昇っていく。

そこには高架の新交通システムの軌道があった。

しばらく待つと車両がやってきた。中ふ頭方面から来たお客が降り、ホームのお客が乗った。
さすがに午後10時過ぎなのでお客は少ない。


住之江公園~フェリーターミナル

そのうちアナウンスが流れる。
「この車は22時40分発車です」
ありゃ、今午後10時半だから、10分も待たされるのか。まあフェリーが出るのは午後11時20分だから、まあなんとか間に合いそうだけど。

10分待ち、多少席も埋まったころ、ニュートラムは発車した。

港のそばらしいが、あまり家々の明かりが見えず、やや暗い中をニュートラムは進んでいく。

だんだん人が降りていき、ようやくフェリーターミナル駅に到着だ。

やはり船に乗る人も多少降りるらしい。

階段をおり、自動改札にきっぷを通して外に出た。


乗船券購入

大阪南港を出る他のフェリーの中にはここから連絡バスに乗っていかなければならないものもあるという話だが、幸いなことにこれから乗る甲浦(かんのうら)行きのフェリーはここから歩いて行ける港から出るらしい。

さてそれらしい建物は…と思って見回すとそれらしい建物があった。

近づくと入り口の前に男性がいる。

「高知行きですか?」
「いえ、甲浦行きです。」
「甲浦ですか。こちらへどうぞ。」

入り口を入り、案内に従って階段を昇ると、何回か乗っているフェリーのきっぷ売場みたいな場所に来た。

行列が並んでいたのでうしろに並び、順番を待つ。

ぼくの番になったので「甲浦まで」と言った。


乗船

しばらく待ってお金を払って甲浦までのきっぷを受け取り、建物を出てそれらしい方向に歩いた。

あったあった。船が見える。入り口が見えてきた。

ぼくはその甲浦行きのフェリーに乗り込んだ。
これでやっと2日ぶりに眠れるが、甲浦に到着するのは5時前だから、寝過ごさないようにしなくてはいけないな、と考えた。


なお、あとでとあるメーリングリストで、住之江公園ではいったん改札を出る必要はなく、運賃もあたかもニュートラムが地下鉄の一部であるかのように計算されると聞きました。今回はちょっと損したようです。

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