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Sorry, Japanese only! (1992年10月)

28.長野電鉄の支線めぐり

説明

1992年はあまり大きな旅行をしないまま過ごしていました。

休暇がたまっていたので、10月になってから仕事のやりくりをしてなんとか5日間休暇を取り、9連休で休むことになりました。とりあえずどこかに旅行に行くつもりもないので実家で過ごすことにしていました。

そうしたらある日母親に、あした大工さんが家に来てトイレ工事をするので、どこかに旅行に行ってくれば?と言われました。そんなわけで日帰り旅行することにしました。

なんとなくぼくは、長野電鉄にでも行こうと思いました。

でも長野電鉄のうち長野~湯田中間は一般周遊券の指定地接続線になっていて、しかも湯田中駅は特定指定地です。だからあとで一般周遊券でも作る時に行けば良さそうです。

ですので残りの屋代~須坂間、信州中野~木島間に乗ろうと思いました。

このようにしてトイレ工事の日が来て、ぼくは屋代に向けて出かけたのです。

信越本線その1

旅行記本文

特急あさまは安中付近を走っていた。左手に大きな工場が見える。
こんな平日にそんなにあさまに乗る人もなく、長野に向けて進んでいく。

横川に着いた。そしてしばらく停車する。まわりの人たちには駅弁の「峠の釜めし」を買う人も多いが、まだお昼までには時間があるし、それほど貴重なものとも思わないので買わないことにした。そしてまた発車。

あさまは碓氷峠を快適に進んでいく。急勾配とのことだが、本当に急勾配なのかな、と思いながら列車を見ると、確かにうしろのドアがけっこう低い位置にあり、勾配がきついことがわかった。
昔小学生のころはよく網棚にのぼって遊んでいたっけなあ、まあ体重が軽いからできたことだし、今はできないよなと思いながら軽井沢まで過ごした。

軽井沢を過ぎると盆地を進む。まあ平日だし、大混雑することもなく、小諸、上田と過ぎていく。

そして無事あさまは目的地、戸倉に到着した。ここであさまを降り、いったん改札を出た。
そして券売機で屋代まできっぷを買い、ふたたび改札を通る。
そして長野行きの電車がやってきた。乗って1駅、屋代で降りた。

ここまで無事に進めた。今日はここから木島まで進めばいいのでまあゆっくり乗ろうと思いながら、また改札にきっぷを渡して通り、長野電鉄の券売機を探した。

長野電鉄

屋代~須坂

戸倉から乗ってきた電車を屋代で降りたぼくは、長野電鉄のきっぷ売り場を探した。
なんとか見つけた。今日の目的地は木島だが、木島までまっすぐ行くのもつまらないと思った。とりあえず乗換駅の須坂まできっぷを買った。

そして改札を通り、須坂行きの電車に乗る。発車だ。

今日は平日の10時過ぎだが、車内は中学生っぽい子供でいっぱいだった。みんなジャージを着ている。

よく見ると、男子と女子で集団を作っている。男女の仲は悪いようだ。
ぼくはそれを見てなんとなく安心した。この年齢の男女の仲は悪い方がいい。あんまり男女で仲が良すぎると腹が立つ。
そんなふうに思いながら須坂に着いた。ちょうどお昼だし、そばでも食べよう。


須坂駅周辺

さて、長野銀行のATMがある。そう言えば会社の研修で、銀行のオンラインシステムがあって、全国どこの銀行でも手数料を払えば預金を引き出すことができるって言っていたなあ、と思い出した。ためしにやってみよう。

ぼくは給料が振り込まれているとある銀行のキャッシュカードを長野銀行のATMに入れてみた。

お!すごい!金が引き出せた!
長野銀行もちゃんとオンラインに加わっているようだ。

それがすむとそば屋を見つけてそばを食べた。うん。やっぱり長野のそばはうまい。
そばを食べると木島に向かうことにした。


須坂~木島

須坂駅に戻って木島まできっぷを買い、改札を通って湯田中行きの電車に乗る。
さっきみたいに学生はおらず、年取った人がちらほらと乗っている電車であった。
東に山が迫り、西には盆地が広がるのどかな風景を見ながら信州中野に着いた。まずは降りる。そして木島行きに乗り換えだ。

木島行きは湯田中行きに比べるとずっと客が少なかった。ほとんどお客のいない中、電車は森の中に入っていく。
山もけっこう近くに見えるようになってきた。いい雰囲気だなあ、こんな景色もあるんだなあと思った。

森の中の景色のまま、電車は終点、木島に着いた。なんともこじんまりとした駅である。


木島~飯山

さて、ここから飯山駅まで歩くことにする。川を渡ると行けるようだ。
山道を、こっちに歩くと川があるんじゃないかという方向に歩いていく。
なんとか橋が見つかったので渡る。

渡ると飯山駅近くの街のようだが、またまだ駅までは距離があるようだ。
それでもてくてく歩き、なんとか飯山駅に到着した。今日はもうここからまっすぐ実家に帰ろう、行きは特急に乗ったから帰りは普通列車で帰ろうと思い、きっぷを買うことにした。

飯山線

旅行記本文

長野電鉄の木島駅から歩いて、なんとか飯山駅までやってきた。実家近くまできっぷを買う。

きっぷを改札に見せて通り、ホームに行く。ディーゼル車がやってきた。最近はめったにディーゼル車に乗ることはない。たまに首都圏大回りの旅行をする時に八王子から高麗川までの八高線でディーゼル車に乗るくらいだ。

乗るとディーゼル車は発車する。長野電鉄の木島までの景色は、けっこう小高い場所を通るものだったが、飯山線は川のそばを走る、比較的平坦な路線だ。

しばらくは川の近くを通っていたが、だんだん長野の広い盆地にディーゼル車は入っていった。

そして終点、長野駅に到着した。ダイヤはちょうど良く、すぐに高崎行きの普通列車が出る。これで帰ることにしよう。ぼくは電車を降り、高崎行きの出るホームを探した。

信越本線その2

旅行記本文

飯山から乗ってきたディーゼル車を長野で降り、階段をのぼっておりて高崎行きの電車に乗り換えた。

午前中は横川から軽井沢に抜ける普通列車の数が少なくてあさまに乗らざるを得なかったけど、午後は軽井沢から横川に進む電車が多いので特急に乗る必要はない。

電車は長野を発車する。長野は市街地がけっこう広いのでしばらくの間家並みの多い風景が続く。そのうち左右を山に囲まれたのどかな景色になる。

去年は名古屋から大阪までビスタカーに乗ったけど、ここしばらく青春18きっぷで近場を乗るくらいでそれほど遠くには行っていない。たまにはこういう日帰り旅行もいいだろう。

軽井沢を過ぎて、トンネルに入っていく。だいぶ暗くなってきた。なんとか実家に帰れそうだ。長野には実家の家族といっしょに何回か来ているが、また来てみたいなあと思いながら、実家に帰っていった。

あと数日休暇が残っているので、じっくり身体を休めて休暇明けの仕事に備えよう。

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