きっぷ・現存
青春18きっぷ
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青春18きっぷの旅行記は多数のため、Template-Partyの折りたたみプログラムを使うことにしました。下のバラ色っぽい棒を押すと旅行記へのリンクが表示されます。
基本1
1982年ごろに登場した企画乗車券で、年とともに知名度が上がり、列車によっては1車両まるごとこのきっぷの利用者であることさえ珍しくないきっぷです。2019年12月現在12050円です。
以下の列車に5日乗り放題で、5日は所定の期間ならば連続している必要はありません。
・JR全線の普通列車の普通車自由席
・広島にあるJR西日本宮島フェリー。隣の港の松代観光船には乗れない。
・青い森鉄道の八戸~野辺地間、野辺地~青森間、八戸~青森間。
三沢や浅虫温泉など、八戸・野辺地・青森以外の駅で降りる場合は別途運賃が必要になる。
また、青い森鉄道の目時~八戸間には相変わらず乗れない。もちろんIGRいわて銀河鉄道にも乗れない。
・あいの風とやま鉄道の富山~高岡間。
富山・高岡以外の駅で降りる場合は別途運賃が必要になる。
・IRいしかわ鉄道の金沢~津幡間。
金沢・津幡以外の駅で降りる場合は別途運賃が必要になる。
・かつて気仙沼線が走っていて、現在BRTで運行されている気仙沼~前谷地間。
・かつて大船渡線の一部で、現在BRTで運行されている気仙沼~盛間。
「所定の期間」は1982年当時とは若干の変化がありますが、2010年以降は以下の期間になりました。
・3/1~4/10
・7/20~9/10
・12/10~1/10(←注意!1/20ではなくなりました!)
3/1に購入したきっぷは4/10までに使用する必要があり、7/20に使うことはできません。他の期間も同様です。
なお、1日の区切りは深夜0時を過ぎて最初に停車する駅です。
基本2
それからこんなルールもあります。
・指定席券、もしくは乗車整理券を別途購入すれば、普通列車の普通車指定席、普通列車の乗車整理券が必要な列車にも乗車可能。
・東京、大阪の電車特定区間では、1日の区切りを終電が終わるまで延長できる。(12/31を除く)
残念ながら急行、ほとんどの特急には特急券などを追加購入しても乗れません。乗車券を購入する必要があります(すなわち18きっぷは無効ということです)。
普通列車もグリーン車指定席は同様に乗車券を購入する必要があります。
効力の変遷
なお、以下の期間を境に大きくルールが変化しております。
・1996年1月20日まで
→きっぷは5枚つづりで、1枚ずつ切り離して使用する。必ずしも5枚を同一人が使用する必要はなく、別の人が別の日に使用しても良い。
・1996年3月1日から2004年9月10日まで
→きっぷは1枚つづりで、日付を押す欄が5箇所あり、日付を押すことにより使用する。必ずしも5回分を同一人が使用する必要はないが、複数人で使用する際は同一行程で使用する必要がある。
・2004年12月10日から2010年9月10日まで
→きっぷが1枚つづりなのは変わらないが、2004年9月10日まで別途乗車券が必要だったグリーン車自由席に、グリーン料金と青春18きっぷのみで乗車が可能になった
・2010年12月10日から2012年4月10日まで
→青い森鉄道の一部に乗れるようになったことと引き替えに、冬季の利用期間が1/20から1/10に短縮になった。1/11~1/20の期間は年始に比べると旅行しやすい期間であり、この10日間に使えなくなったことは大きな痛手である。
不幸中の幸いというか、2011年春は2010年と同様に3/1~4/10で使えることになった。夏はどうなるのか心配である。
18きっぷでは宮崎~宮崎空港間の特急にも乗れるという特典があるが、青森~新青森間では特急には乗れず、乗車券を購入する必要がある(青森~新青森間に限り特急券は不要)。
・2012年7月20日から2013年1月10日まで
→青森~新青森間も宮崎~宮崎空港間と同じく特急自由席に乗れることになった。
・2013年3月1日から2015年3月13日まで
→東日本大震災により路盤が流出している気仙沼線・大船渡線の一部がBRTというシステムで仮復旧したのにともない、これらのBRTには青春18きっぷで乗れることになった(その後鉄道による復旧を断念)。
・2015年3月14日から2016年3月25日まで
→あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道の一部に乗れるようになった。誤解されないように書くと、3月13日までは乗れていた長野~直江津~富山、高岡~津幡に乗れなくなったと書くのが正しいだろう。
・2016年3月26日から2017年1月10日まで
→それまで津軽海峡線の蟹田~木古内間の特急自由席に、石勝線新夕張~新得と同様に青春18きっぷで乗れる特例があったが、北海道新幹線の開業で以下のルールに変更
- 以下の区間に乗れる
(1) 北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間
(2) 道南いさりび鉄道全区間
- ただし、青春18きっぷとは別に「オプション券」を購入する必要がある(2019年12月現在オプション券は2490円)。車内で購入することはできず、青春18きっぷが発売される窓口で購入する必要がある
- また、道南いさりび鉄道では木古内・五稜郭以外の駅で降りる場合は別途運賃が必要になる。
・2017年3月1日から2018年3月16日まで
→2016年3月から12月まで発売されていた北海道新幹線オプション券は、青春18きっぷの発売期間にしか発売されておらず、利用期間の最後の10日間に急に北海道新幹線に乗ろうとしても購入できないものだった。
しかし2017年春から、青春18きっぷの発売期間が終了した4月1日~10日になってもオプション券が購入可能になった(夏期間・冬期間も同様)。
・2018年3月17日から
→早岐~佐世保間の特急自由席に乗れることになった。
1996年の変化ではあきらかに不便になっていて、2004年の変化でいくぶん持ち直しています。
しかし2010年の変化はもうそろそろ18きっぷが廃止されるのではないかという予感とも言えるものとなっています。
なんでも、青春18きっぷは毎年のように「今後青春18きっぷを存続するか、それとも廃止するか」を決める会議をどこかでだれかが開いていて、今まで続いているのはたまたまその会議でずっと存続という結論が出ているから、という心もとないのが現状らしいです。
なお、所定の期間が短縮になったのは今回が初めてではありません。春季の利用期間は1983~1992年は2/20~4/10でしたが、1993年に3/1~4/10に短縮されたという歴史があります。
個人的使用法
この企画乗車券は、ぼくにとって旅行の原点とも基本とも言えるものであり、とにかくどのようにしてこれを使うのが良いか常に頭の中にあったりします。
使用パターンとしては、
・旅行のはじまりから終わりまでずっと青春18きっぷを使うパターン
・旅行の途中までは別の手段で旅行し、補助的に青春18きっぷを使うパターン
などがあり、とにかく自由自在に使っています。
北海道フリーパス
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基本
北海道新幹線を除くJR北海道の特急・急行列車(ただし現在毎日走る急行はJRにはない)、快速・普通列車に7日間乗り放題の企画券である。
自由席ならそのまま乗れるが、事前にみどりの窓口で「0円券」を出してもらうことにより最大6回まで指定席にも乗れる。
北海道フリーパスはゴールデンウィーク(憲法記念日の前日からこどもの日の翌日まで)・お盆・年末年始には使えない。
しかしさっぽろ雪祭りの期間は使える。2016年までJR北海道はこの期間、指定席料金が200円高い繁忙期であるが、北海道フリーパスの値段に変わりはないのでおすすめであった。
2016年3月から繁忙期がなくなり、指定席料金が変わらなくなるのでお得感が若干下がるかもしれない。
1998年から2013年まで15年続いた「周遊きっぷ」という制度が2013年3月31日をもって廃止となってしまったので、もはや北海道をめぐれるお得なきっぷは時刻表を見る限り北海道フリーパスだけになっている。周遊きっぷは使い方によっては北海道フリーパスよりお得なこともあっただけに残念なことである。
効力の変遷
2009年3月31日まではグリーン車用の北海道フリーパスがあり、普通車用と同様に0円券を発行してもらうことによりグリーン車に乗れていたのだが、この日をもってグリーン車用は廃止され、普通車用も約2000円値上げになった。
なにしろ、以前はグリーン車用でB寝台にも乗れていたのだが、2008年8月31日をもって北海道フリーパスが有効なB寝台連結の特急がすべて廃止されてしまったため、グリーン車用を購入する客がほぼ皆無になってしまったことが大きく関係しているのだろう。
値上げしたのではたしてこのきっぷを使うのがお得か、それとも他のきっぷ、交通手段を使うのが得かよく吟味することが北海道を旅する上でますます重要である。
また、2006年ごろまで、北海道フリーパスには2人で使えて1人分の値段×2より安い北海道フリーパス(2人用)が発売されていた。そのため1人用は北海道フリーパス(1人用)と呼ばれていた。2人用は使う人が少なかったので廃止されてしまったのだろう。
さらに同じく2006年ごろまで「0円券」も無制限に出してもらうことができた。おそらくたくさん出して乗らない人が増えたため6回に制限されてしまったのだろう。
そして2005年3月31日まで、北海道フリーパス(1人用)は北海道フリーきっぷと呼ばれており、北海道フリーパス(2人用)は北海道ペアきっぷと呼ばれていた。
このため旅行記では北海道フリーきっぷと書いている。
青空フリーパス
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基本
土曜・休日のいずれか1日間、以下の路線に乗り放題
・東海道本線二川~米原間、大垣~美濃赤坂間
・中央本線木曽平沢~金山間
・高山本線岐阜~下呂間
・太多線
・武豊線
・関西本線名古屋~亀山間
・紀勢本線亀山~紀伊長島間
・名松線
・参宮線
・飯田線豊橋~飯田間
・伊勢鉄道
・価格は2019年10月5日現在2620円である。
・特急券・急行券を買えば、寝台列車を除く在来線特急、急行にも乗れる(ただし急行かすがの廃止により、毎日運行される急行はもう上記範囲には走っていない。最近は毎年飯田線に臨時列車が走っている)
効力の変遷
・1995年当時は新幹線の特急券を買えば、豊橋~米原間の新幹線にも乗れた。しかし、2002年現在は特急券を買っても新幹線には乗れなくなっている。いつからルールが変更になったかは不明である。
・2006年に、2005年以前は約3500円で売られていた青空ワイドフリーパスよりさらに広く、しかも従来青空フリーパス、青空ワイドフリーパスのいずれでも乗れなかった伊勢鉄道が乗り放題エリアに加わり、価格は青空ワイドフリーパスより安くなって新生青空フリーパスとなって生まれ変わった。
今後に期待したいきっぷである。
感想
残念ながら、名古屋近郊のJR線は放射状に走っていて、環状の路線が少ないため、このきっぷを買ってもあまり効果的に使うことができません。
どちらかと言うと、長い距離の単純往復に向いているきっぷだと言えます。豊橋~名古屋程度の往復でもとが取れるので、使い道はそれなりにあるきっぷだと思われます。
おそらくこのきっぷの最大のライバルは自家用車だと思われます。がんばってほしいきっぷです。
ぷらっとこだまエコノミープラン
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基本1
正確には「きっぷ(企画券)」ではなく、「主催旅行」である。
以下のような特徴のある主催旅行である。
・東京・品川・新横浜・静岡・浜松・名古屋・京都・新大阪相互間の、新幹線こだまによる片道移動を可能とするものである。(東京←→品川、東京←→新横浜、品川←→新横浜、静岡←→浜松、京都←→新大阪を除く)
・「主催旅行の料金」は、各駅相互間のJRの運賃に数百円~千数百円程度加えた程度で、通常のひかり、こだま自由席の運賃・料金の合計と比較してもかなり安くこだまに乗ることができる。
・特に利用不可期間はなく、多客期でも多少料金が上がるだけで、予約できれば乗ることができる。
・「ドリンク券」がついており、車内販売のコーヒーなどを飲むことができる。
基本2
・旅行をとりやめる際の払い戻し手数料は、発車時刻までは50%である。(発車時刻を過ぎて乗れなければ料金は戻ってこない)
とにかく払い戻しは手数料がかかるので、突然予定が変わる人にはおすすめできないのである。
・途中で放棄して小田原などで降りることはできない。そんなことをすると、「主催旅行」は不成立となり、乗った駅から降りた駅までの運賃・料金を改札で請求されるのだ。
・同様に、乗り過ごすこともできない。降りる駅の改札ではとにかく出る必要がある。乗り過ごすと途中放棄と同様に改札で運賃・料金を請求される。
・静岡・浜松以外の駅では「市内制度」があり、201km以上の通常のきっぷでは、たとえば「新宿→東京」に乗ることができるが、ぷらっとこだまエコノミープランではこういった区間に乗ることはできない。別途きっぷを買う必要がある。
・東京、品川、京都、新大阪では必ずJR東海の改札を通って「クーポン券」にスタンプを押してもらう必要がある。出る時もJR東海の改札を通る必要がある。
・購入できる場所は、東京から新大阪までのJTB・JTBトラベランド・JR東海・JR東海ツアーズに限られる。
感想
そんなわけで扱いにくいきっぷのようなものであるが、最近は航空会社やJR東日本が安いけどキャンセル料の高いきっぷを出したり、JR東海が都区内区間に乗れない新幹線のきっぷを出したりしているので、お客も慣れたのかもしれない。
まあ条件が合えば使ってもいい主催旅行である。なお主催旅行と言っても指定されたこだまに乗ること以外きまりはなく、添乗員がついてくるわけでもない。
補足
それから「最近の不便」についても書いておく。
・昔はこだまは2列+2列シートだった。しかし古い車両がなくなり、今は3列+2列シートになってしまった。ちょっと狭くなった。
・昔は「ドリンク券」は車内の売店に行ってビールとかと引き替えることもできた。しかし今は売店は車内にはない。車内販売で売っていないものは駅で引き替えるしかなくなってしまった。
・さらに、品川には新幹線ホームに売店はない。
品川で乗る人は目的地に着くまで車内販売以外のものを引き替えることができなくなってしまった。
それでもぼくはコーヒーよりビールの方が好きなので、目的地でビールと引き替えてホームのベンチで飲んでいる。
その他
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説明
ぼくはたいてい普通にきっぷを買うよりもお得になる割引きっぷを使った旅行をするのですが、ときたまむしょうに旅行に行きたくなり、お得になるきっぷが全く使えないにもかかわらず旅行に行ってしまうことがあります。
そんな旅行をここで取り上げました。
航空会社のマイレージをためて行った旅行もここに含めています。
マイレージシステムはしばしば変更になりますが、現在のシステムを以下のリンクで取り上げました。
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各航空会社の無料航空券獲得に必要なマイル数について説明しているページです。 |