都道府県・中部
新潟(動)
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てびき
信越本線、上越線、上越新幹線をはじめとするJR線と、第三セクター北越急行、えちごトキめき鉄道のある県である。
東京からは上越新幹線を使って新潟まで来るのがもっとも手軽である。池袋から新潟、上越市に向かう高速バスもあり、新幹線はもとより普通列車の運賃よりも安い。
青春18きっぷの使える時期は上越線経由で新潟に行くこともできるが、問題は水上~越後湯沢間の列車の間隔が3~4時間おきであることである。また、帰りの越後湯沢発水上行きの電車は終電が早いため、その日のうちに東京に帰るにはかなり早く新潟を出る必要がある。
新潟県のJR路線は複雑に通っていて、新潟駅の近くはそれなりに列車数は多いものの、一部区間に数時間列車が来ない区間があるので時刻表をよく読むことが大事である。
以前は土日きっぷを使って効率よく新潟の鉄道に乗ることができたが、このきっぷは2010年3月に廃止されてしまい、青春18きっぷ以外で使えるきっぷは特急券別払いの必要があるウィークエンドパス(2013年4月から名称が「週末パス」に変更)のみになってしまった。
補足1
東京から中条や村上に行くには上越新幹線ときと白新線・羽越本線の特急いなほを新潟で乗り継いで行くと便利であり、2019年3月16日から臨時列車でない特急いなほは、新潟駅で階段の上り下りなしに上越新幹線ときに乗り換えられるようになった。
ただし以下の注意すべき点がある。
・かつて2004年から2011年まで新八代で行われていた特急リレーつばめと九州新幹線つばめの乗り換えとは異なり、新幹線ホームといなほのホームの間には中間改札があるため、乗る場所によっては多少時間がかかる。あくまで「階段の上り下りが不要」にとどまっている。
・新幹線が新潟に到着すると全部のドアが開くが、いなほに階段の上り下りなしに乗り換えられるのは「万代口」側のドアだけである。
・いなほに階段の上り下りなしに乗り換えられる上越新幹線の新潟駅のホームが1つだけなので、残念ながら臨時列車のいなほには必ずしも階段の上り下りなしに乗り換えられるわけではない。
乗り換えられる上越新幹線は11番線に到着する上越新幹線だけであり、大型の時刻表を見れば確認可能である。もし11番線以外なら、従来通り階段の上り下りが必要である。
・いなほへの乗り換えは便利になったが、従来新潟駅発着だった磐越西線の会津若松に向かう臨時のSLは、SLは高架を昇るパワーが不足しているという事情もあって、新津~会津若松に短縮されてしまった。SLに乗る際には注意しよう。
補足2
2015年以降、北陸新幹線長野~金沢間開業に伴い新潟県西部はJRが第三セクター「えちごトキめき鉄道」に転換したため週末パスの存続が危惧されていたが、開業以降も発売されることになった。その際、しなの鉄道長野~妙高高原、えちごトキめき鉄道妙高高原~直江津に加えて北陸新幹線も高崎~上越妙高は特急料金別払いで乗れることになった。
これらの路線は週末パス以外にお得に乗れるきっぷがないので、十分プランを検討して乗ることが肝要である。
また、この転換に関連することだが、以前は、
・犀潟(さいがた)までの信越本線
・北越急行全区間
・六日町からの上越線
を直通する場合、1997年3月22日から2015年3月13日までは「信越本線を含む運賃計算キロ」と「上越線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、犀潟~六日町の運賃を加算して運賃を計算することが可能だったが、2015年3月14日から遠距離の場合は不可能になり、
・犀潟までのJR運賃
・六日町からのJR運賃
・犀潟~六日町間の運賃
を加算した分運賃が必要になってしまった。注意してほしい。それとは逆に、
・直江津までの信越本線
・えちごトキめき鉄道の直江津~上越妙高間
・上越妙高からの北陸新幹線
を直通する場合、「信越本線を含む運賃計算キロ」と「北陸新幹線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、直江津~上越妙高間の運賃を加算して運賃を計算するルールが北陸新幹線開業とともに可能になった。通過するえちごトキめき鉄道区間が直江津~糸魚川の場合も同様である。
詳細は以下のサイトを参照のこと。
また、この県が「最遠地点」である旅行記がないため、この県で通過・鉄道乗り換え以外の行動を行っている旅行記を上であげている。
富山
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てびき
北陸新幹線、高山本線、氷見線、城端線といったJR線と、富山地方鉄道、万葉線、あいの風とやま鉄道といった私鉄のある県である。
2020年2月まで日本で唯一「LRT」を名乗っていた富山ライトレールは、LRT車両はそのままで富山地方鉄道に吸収され、富山の市電の一部区間となった。
東京からだと北陸新幹線で富山をめざすルートが2015年以降一般的となった。
その他、航空機、夜行バスなどの選択肢がある。マイレージを蓄積して無料航空券を入手して富山空港に行くのが意外と使える手段かもしれない。
富山県の鉄道は、ケーブルカーも含めると冬季休業になる路線もあるので、時間をかけてじっくり乗るのが良い。
以前はJR線に乗るときは青春18きっぷを使い、それ以外に乗るときは18きっぷ以外の手段を使うのがおすすめだったが、2015年以降、富山県の北陸本線は第三セクター「あいの風とやま鉄道」に転換したため、安く鉄道に乗ることがたいへん困難になった。どうすれば安く乗れるか各自研究してほしい。
なお、伊勢鉄道・智頭急行・土佐くろしお鉄道と異なり、あいの風とやま鉄道は、
・高岡までの城端線
・あいの風とやま鉄道の高岡~市振間
・えちごトキめき鉄道の市振~糸魚川間
・糸魚川までの大糸線
を直通する場合、「城端線を含む運賃計算キロ」と「大糸線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、高岡~糸魚川間の運賃を加算する、といったことはできない。高岡までが氷見線の場合も同様である。
直通する第三セクター区間が高岡~富山、高岡~金沢の場合、近距離なら運賃の通算が可能だが遠距離だと不可能なことがある。詳細は以下のサイトを参照のこと。
石川
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てびき
北陸新幹線、北陸本線、七尾線のある県である。他に金沢付近と県北に私鉄がある。
残念ながら金沢に行くのに便利だった寝台特急北陸、急行能登、快速ムーンライトながらは廃止されてしまった。このため、夜行バスなどが安価な公共交通機関として残るのみとなった。
どうせ安い鉄道の交通手段がないなら、航空マイレージを蓄積して無料航空券を入手して小松空港に行くのも意外と使える手段かもしれない。
かつて時刻表に載っていない夜行バスが東京~七尾間、東京~和倉温泉間を走るようになっていた。しばらく走るのをやめていたが、2015年になって別のバス会社により復活した。「グリーンライナー」で検索し、「丸一観光」を選択すると予約できるらしい。
このバスを使うと2015年以降も効率よく石川県の鉄道に乗れるかもしれない。各自研究してほしい。
なお、IRいしかわ鉄道は、
・津幡までの七尾線
・IRいしかわ鉄道の津幡~金沢間
・金沢からの北陸本線
を直通する場合、「七尾線を含む運賃計算キロ」と「北陸本線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、津幡~金沢間の運賃を加算することができるが、無条件にこのような運賃計算が可能なのはIRいしかわ鉄道の津幡~倶利伽羅間に乗らない場合のみで、乗る場合、倶利伽羅から先もしくは金沢から先があまりにも遠距離になると条件つきになる。
詳細は以下のサイトを参照のこと。
福井
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てびき
北陸本線、越美北線、小浜線のある県である。
福井付近に私鉄がいくつか通っている。
残念ながら福井に行くのに便利だった寝台特急北陸・急行能登は廃止されてしまった。これらほど便利ではないが安く福井に来ることができる快速ムーンライトながらも同様に廃止されてしまった。
このため、夜行バスなどが安価な公共交通機関として残るのみとなった。
福井駅周辺は小松空港から連絡バスでそれほど時間のかからない距離なので、もしかしたら航空マイレージを蓄積して無料航空券を入手して小松空港に行くのが意外と使える手段かもしれない。
山梨
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中央本線、小海線、身延線といったJR線と、私鉄の富士急行のある県である。
東京からだと青春18きっぷを使って日帰りで乗るのがおすすめである。
富士急行は18きっぷを使う必要はなく、高尾まで京王線で行って大月まで行って往復してもいい。片道河口湖行きの高速バスに乗るのもおすすめである。
それなりに観光地はあるのだが、観光地に行くなら自家用車の方が便利な土地柄である。観光するなら鉄道に乗るのはあきらめたほうがいいのかもしれない。
なお、伊勢鉄道・智頭急行・土佐くろしお鉄道と異なり、しなの鉄道の小諸~篠ノ井間は、
・小諸までの小海線
・しなの鉄道の小諸~篠ノ井間
・篠ノ井からの篠ノ井線
を直通する場合、「小海線を含む運賃計算キロ」と「篠ノ井線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、小諸~篠ノ井間の運賃を加算する、といったことは、少なくとも小海線の清里以南を含む場合は不可能で、あくまでも、
・小諸までのJR運賃
・篠ノ井からのJR運賃
・小諸~篠ノ井間の運賃
を加算した分運賃が必要になる。
詳細は以下のサイトを参照のこと。
長野
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てびき
北陸新幹線、中央本線、小海線、篠ノ井線、飯山線、大糸線、飯田線といったJR線と、県の北部から中央部にかけての私鉄がある県である。
以前は土日きっぷを使って効率よく長野の鉄道に乗ることができたが、このきっぷは2010年3月に廃止されてしまい、青春18きっぷ以外で使えるきっぷは特急券別払いの必要があるウィークエンドパス(2013年4月から名称が「週末パス」に変更)のみになってしまった。
週末パスは北陸新幹線長野~金沢間開業に伴い存続が危惧されていたが、開業以降も発売されることになった。その際、しなの鉄道長野~妙高高原、えちごトキめき鉄道妙高高原~直江津に加えて北陸新幹線も高崎~上越妙高は特急料金別払いで乗れることになった。
これらの路線は週末パス以外にお得に乗れるきっぷがないので、十分プランを検討して乗ることが肝要である。
飯田線や塩尻より西のJR東海区間は青春18きっぷを使って地道に乗るのが良いだろう。
補足
2019年3月から、従来必ず停車していた上諏訪駅を通過する特急あずさが1往復走るようになった。岡谷駅・塩尻駅を通過するあずさも増えたので時刻表を良く見て注意しよう。
また、しなの鉄道の篠ノ井~小諸間は、
・篠ノ井までの篠ノ井線
・しなの鉄道の篠ノ井~小諸間
・小諸からの小海線
を直通する場合、「篠ノ井線を含む運賃計算キロ」と「小海線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、篠ノ井~小諸間の運賃を加算する、といったことはごく短距離の場合に限られ、それ以外はあくまでも、
・篠ノ井までのJR運賃
・小諸からのJR運賃
・篠ノ井~小諸間の運賃
を加算した分運賃が必要になる。篠ノ井までが信越本線の時も同様である。
また、長野~豊野間も、
・長野までの信越本線
・しなの鉄道の長野~豊野間
・豊野からの飯山線
を直通する場合、「信越本線を含む運賃計算キロ」と「飯山線を含む運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、長野~豊野間の運賃を加算する、といったことはごく短距離の場合に限られ、それ以外はあくまでも、
・長野までのJR運賃
・豊野からのJR運賃
・長野~豊野間の運賃
を加算した分運賃が必要になる。
詳細は以下のサイトを参照のこと。
岐阜
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てびき
東海道本線、中央本線、高山本線、太多線といったJR線と、名鉄、長良川鉄道、明知鉄道、樽見鉄道、養老鉄道といった私鉄がある県である。新幹線、高速バスなどが便利である。
以前は快速ムーンライトながらという夜行の快速が東京から岐阜や大垣まで走っていたが、2020年3月を最後に廃止されてしまった。
さらに以前は長良川鉄道の美濃白鳥(みのしろとり)駅から越美北線の九頭竜湖(くずりゅうこ)駅までバスが出ているので使うのもおもしろかったが、これも廃止されてしまった。残念なことである。北濃から城端線の城端、福光に向かうバスは残っている。
2006年11月30日まで走っていた神岡鉄道は富山から猪谷入りして乗った方が列車の接続が良いので急行能登などを使うのがおすすめであった。
一時期、新宿から高山まで夜行バスが走っていて便利だったことがあった。しばらくの間夜行便は廃止されていたが、最近になって春から秋にかけての高山行きのみ復活している。
静岡
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てびき
東海道本線、伊東線、御殿場線、身延線、飯田線といったJR線と、県の東西にわたる私鉄がある県である。
以前は東京からだと県の西部は快速ムーンライトながらを使った旅行をするとまわりやすかったのだが、2020年3月を最後に廃止されてしまったため、県の東部とともに宿泊してじっくり乗ってもいいかもしれない。
県の東部のみまわるなら日帰り旅行でもいい。
愛知
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てびき
東海道本線、中央本線、関西本線、飯田線、武豊線といったJR線と、名古屋市営地下鉄、名鉄、近鉄をはじめとするいくつかの私鉄のある県である。
新幹線を使う場合、「ぷらっとこだまエコノミープラン」と呼ばれるJR東海ツアーズの「主催旅行」を使うと時間はかかるものの新幹線に安く乗れるのでおすすめである。
朝から愛知県をめぐる手段は高速バスか宿泊しか選択肢がない。以前は快速ムーンライトながらが走っていたのだが、2020年3月を最後に廃止されてしまった。