Sorry, Japanese only! (1999年3月)

71.えりも岬と札沼線・3日目

札幌市営地下鉄・東西線その2

新さっぽろ~西11丁目

苫小牧から乗ってきた電車を新札幌で降り、青春18きっぷを見せて改札を出た。
けっこうな都会みたいだが別にお店に寄ることもないだろう。すぐに地下鉄に乗ろうと思った。新さっぽろ駅の入り口を見つけ、下におりていく。

やはり自動改札があった。共通ウィズユーカードを通す。もちろん通れた。ホームへと進む。

大通方面の電車はすいていた。午後8時に札幌に向かう人は少ないのだろう。
電車は駅に停車していくが乗り降りは少ない。いつもこんなものなのだろうか。休日だからだろうか。それともJRの事故の影響が地下鉄にも及んでいるのだろうか。まあみんな車を使っているのだろう。

それでも大通に着くと多少お客が乗ってきた。立つ人も多少いるが混雑と言うほどではない。そして西11丁目に着いた。きのうと同じように共通ウィズユーカードで改札を出て南に進み、ホテルに着いた。

コンビニもあるが、寄るのはあしたの朝でいいだろう。いったんホテルに入って休み、また出てそばの食堂で食事をした。そしてホテルに戻って風呂に入って眠った。


西11丁目~さっぽろ

また朝が来た。チェックアウトして外に出ると、わっ雪がかなり積もっている!北国では4月5月の雪はあたりまえなんだろう。無事に航空機が飛ぶか心配になった。コンビニで買い物をして西11丁目に行く。

今日は7時ちょっと過ぎの札沼線に乗る必要があるので遅れるわけには行かない。きのうと同じように共通ウィズユーカードで改札を通り、ホームに行く。そして始発の電車で大通に行く。

南北線に乗り換え、さっぽろ駅に着いた。共通ウィズユーカードがいくらか余ったけれど、次に札幌に来るのはいつになるだろうかと思いながら改札を通り、JR札幌駅へと向かっていった。

札沼線

札幌~石狩当別

地下鉄さっぽろ駅を出て地上に上がり、JR札幌駅の改札にやってきた。青春18きっぷにスタンプを押してもらって改札を通る。今年の春はこれでスタンプがいっぱいになった。5年ぶりに札沼線に乗る。雪が降ったのでとても寒い。列車や航空機が運休にならないといいのだが。

ホームに行き、列車の入線を待った。案内が聞こえる。なんでも雪のせいで札幌着の快速ミッドナイトと急行はまなすが遅れているそうだ。これから乗る札沼線の列車は、もしミッドナイトとはまなすが定刻に到着すれば乗り継げる列車だから、もし接続待ちなんかしたら困る。

石狩当別行きのディーゼル車が到着した。乗って待つ。新十津川行きに乗り継げる数少ない列車なのでもうちょっと客が多いかと思っていたが、休日の朝だしがらがらなようだ。

とうとうミッドナイトもはまなすも到着しないまま列車は発車することになった。今日これに乗っていた人で新十津川に行こうとしていた人はどれくらいいるだろう。発車した。

すぐに列車は市街地を離れ、雪景色となった。あいかわらず列車はがらがらである。そしてこの列車の終点、石狩当別に着いた。ここで新十津川行きに乗り換えである。


石狩当別~新十津川

乗り換えたディーゼル車も似たようなディーゼル車であった。列車は発車し、雪の平原を進む。すぐ近くに特急が1時間に何本も走っているとは思えない場所である。

たっぷりと走ったところで終点、新十津川駅に到着である。さすがに列車数が少ないのでぼくのほかにもお客が何人かいた。


新十津川駅~滝川駅

さてここから滝川駅に行かなければならない。どちらだろう。と言っても街道に出る道は1つしかないようだ。それにしても奥まったところにある。もし逆に滝川から新十津川に向かうルートだったら迷っていただろう。

なんとか大通りに出た。バスが通っていく。なんだか高速バスっぽいバスだ。なんと稚内行きである。

札幌から稚内に行くバスは函館本線をまっすぐ進まず、新十津川を通るようだ。おそらく留萌に出て、廃止された羽幌線(はぼろせん)沿いを通るのだろう。

(のちにこのバスに乗る機会があったが、高速が留萌寄りに若干延長されたこともあって、羽幌線沿いは通ったが新十津川は通らなくなっていた。)

バスがやってきた右に曲がって進むと橋が見えてきた。雪に囲まれた橋である。渡ってさらに進むとまた橋である。さらに渡る。

だんだん市街地が近づいてきた。ぼくが乗る予定のライラックまではまだ時間があるので落ち着いて歩く。バス停があったので行き先を確認してみた。うん、滝川行きだ。方向は合っている。さらに進む。

もう市街地だ。進むと線路と架線が見えてきた。立体交差をくぐる。おそらく右に曲がると駅だろうと思って右に曲がり、進むとようやく滝川駅が見えてきた。ぼくは駅に近づいていった。

函館本線その2

旅行記本文

新十津川駅から滝川駅まで歩いてきた。なんとか留萌本線の列車に間に合う時刻に着いたようだ。
きのうみたいにトラックが架線を切る事故は起こっておらず、無事列車は動いているようだ。

オレンジカードで深川までの乗車券と自由席特急券を買った・・・つもりだった。
ところがまちがって特急券じゃなくて急行券を買ってしまったようだ。料金はどちらも300円だが。
改札に見せたら問題なく通してもらえた。ライラックの出るホームに行く。

特急ライラックがやってきた。自由席に行ってみたがさすがに席はいっぱいだ。やっぱり3連休だから混んでいるのかなあ。とりあえず立っていることにする。
滝川-深川間は人家も少なく、のどかな風景である。すぐに深川に着いた。これで無事留萌本線に乗れるようだ。

ぼくはいったん改札を出ることにした。今度も無事急行券で改札を出ることができた。しばらく改札の外で待つことにしよう。

留萌本線

深川~留萌

深川駅でいったん駅の外に出ていたぼくは、青春18きっぷを見せて改札を通り、留萌行きのディーゼル車の出るホームに向かった。ディーゼル車に乗る。札沼線より新しいディーゼル車であった。お客もそこそこいる。そして深川駅を発車。すぐにせまい市街地を離れていく。

列車の右側を見ると、ぽつりぽつりといなかの家が間隔をあけて見える。ぼくはこれを見て、社会で習った農村の集落の種類について思い出した。農村の集落には2種類あって、集落型と散村型というのがある。集落型は人家が密集していて、農地は人家のまわりを取り囲んでいる。だからたいていの人家から農地まではかなりの距離がある。

これに対して散村型は人家が1戸1戸点在していて、農地は1戸のまわりにあるため、農地が人家のそばにあって便利、というわけである。
たいていの農村は集落型で、散村型はめったに見られるものではない。

でも留萌本線に来て、はじめて散村型の農村を見ることができた。なかなかいい経験をしたなあと思った。そのうち多少人家の多いところに来て、終点留萌駅に到着した。ここで降りる。


留萌~増毛

増毛行きの列車まで30分ほどあるが、特に駅前に行きたい店があるわけでもないので、待合室にあるパンフレットでも見てみることにした。おととい乗り、今日も乗るエアードゥーのパンフレットがあった。

去年、今年の1月2月と乗った福岡行きのスカイマークエアラインズは、ほとんどの窓口で扱っていないため、クレジットカード予約かコンビニ支払いで予約することしかできず、不便であったが、その点エアードゥーは似たような値段だがいくつかの窓口で買えてけっこう便利なようである。割引もあるようだ。

さて増毛行きの改札が始まった。青春18きっぷを見せて改札を通り、またディーゼル車に乗る。お客は少ない。発車し、留萌市内を進んでいく。海が見えてきた。海が見えたり見えなくなったりしながら平野を進み、終点増毛に着いた。


増毛~深川

ディーゼル車を降りてはみたが、深川行きがまもなく発車するため、そんなに遠くに行くことはできない。ここは無人駅で、ホームのほかは小さな駅舎があるだけである。そばに自動販売機があるのでコカコーラを買い、またディーゼル車に戻った。

深川行きはたいしたお客もなく発車し、留萌に着いた。お客が数人乗ってくる。

子供と母親の2人連れが乗ってきて、楽しくおしゃべりを始めた。なんだか飽きさせない話だったような気がする。景色はさっき見た景色と同じなので、話をぼんやり聞いていた。そのうち深川に着いた。これで今回の北海道の旅は終わりで、乗っていない路線はすべて周遊きっぷの札幌・道東ゾーンのゾーン内のみとなった。

ここから滝川までは、数時間前と同様に特急ライラックに乗らないとエアードゥー最終便の出る時刻までに新千歳空港に行けないので、いったん乗車券と自由席特急券を買うため改札の外に出ることにした。

函館本線その3

旅行記本文

増毛から乗ってきたディーゼル車を深川で降りた。ここから滝川までは数時間普通列車がなく、これを待っているとエアードゥーの出発時刻までに千歳に着くことができない。そんなわけで数時間前と同じく特急ライラックに乗る。

青春18きっぷを見せて改札を出て、また自動券売機のところに来た。今度は急行券でなくまちがえずに自由席特急券を買うことができた。乗車券も買い、改札を通ってライラックの自由席車両の乗り場に行く。
ライラックがやってきた。今度も満席である。やっぱり自由席って満席になることが多いなあ、もし今後また北海道で特急に乗るようなことがあったら指定席に乗りたいなあと思った。

数時間前と同じ景色を見ながら滝川駅に着いた。ぼくはここでライラックを降りて改札に出た。どうやら滝川駅の駅前にはスーパーがあるらしい(1999年現在)ので、夕食を買っていこうと思った。

函館本線その4

旅行記本文

深川から乗ってきた特急ライラックを滝川で降り、駅の左側にあるスーパーに向かう。このスーパーが数年でつぶれてしまうとはこの時点では思ってもみなかった。

スーパーに入り、夕食の弁当を買っていく。これから新千歳空港に行くわけだが、どうせ空港の食堂は高いだろうから、スーパーで弁当でも買っていこうというわけだ。

エアードゥーは飲み物が出ないから、羽田までの間に飲む飲み物も買っていく。お菓子もちょっとだけ買おう。じきに札幌まで行く電車が出る時刻になる。
スーパーを出るとちらちらと雪が降ってきた。無事羽田行きは飛ぶかなあ。

青春18きっぷを見せて滝川の改札を通る。電車に乗ると、おととい岩見沢から札幌まで乗った電車と比べると時間が早いせいか、けっこう混雑している。発車だ。

各駅に停車する電車は、1駅ごとに少しずつお客が乗って混雑してくる。やっぱり休日なので日が暮れた後より昼間の方が混雑しているのだろう。スーパーの袋を持ったまま電車は家並みの多い風景を抜ける。

そしてようやく札幌に着いた。3日間の旅行もあとは空港に行ってエアードゥーに乗るだけだ。
今度の電車はたぶんすわれないだろうなあと思いながら、ぼくは電車を降り、新千歳空港行きのホームに向かった。

千歳線その4

旅行記本文

滝川から乗ってきた電車を札幌で降りて新千歳空港行きのホームに向かう。
さすがに3連休の終わりの日なのでこれから空港に向かうっぽいお客でいっぱいである。でも今日はものすごい雪なので無事羽田行きが飛ぶか心配である。北海道の3月はこれくらいの雪はあたりまえなのかもしれないが。

快速がやってきた。降りる客のあとに乗る。もちろんすわれずデッキで過ごす。発車。札幌の街が離れていく。雪は相変わらず降り続いている。住宅街が見える。やっぱり北海道は雪国である。青春18きっぷも雪の季節のきっぷなんだなあと思いながら窓の外をながめていた。

南千歳を過ぎ、快速は地下に入って終点新千歳空港に着いた。大きな荷物を持ったお客たちが続々改札へと上がっていく。ぼくも改札に上がり、青春18きっぷを見せて改札を通った。この春最後の青春18きっぷだが、東京でも使う必要があるなと思いながら、ぼくは青春18きっぷをポケットにしまった。

エアードゥー・千歳~羽田

新千歳空港

JR新千歳空港駅の改札を出て、まずは空港内を歩いてみた。
みやげもの屋がたくさんある。そして、なんだか建物全体がカーブしているようだ。

どうも建物の外のカーブで囲まれた部分に車が停められるようになっているようだ。車が欠かせない土地柄なので、車との接続はスムーズに行われているのだろう。

みやげもの屋も北海道のかなりのものがカバーされているようなので、もし今後道内のみやげもの屋に行くときはこの空港にないものを選んで、空港で買えるものは空港で買った方が良いかもしれない。

さて、滝川のスーパーで買った弁当をどこか適当ないすにすわって食べていこう。駅弁もいいが、スーパーの弁当は安くてうまいから空港みたいななんでも高い場所で食べるにはふさわしいだろう。ごちそうさま。

あとはみやげもの屋で職場の人たち用のお菓子を買っていく。さあチェックインだ。窓口を探そう。
窓口を見つけてクレジットカードを出して機械を操作してもらい、航空券を受け取ってX線検査して待合場所に行く。そのうち搭乗だ。


千歳~羽田

なんとおとといと違い、今度はエアードゥーでも通路経由で搭乗する。通路経由とバス経由の差はどんなところにあるのか、いまだに良くわからない。

今度も窓ぎわだ。外は相変わらず雪が降っている。おそろしいものを見てしまった。主翼に付着した雪を水で洗い流しているのだ!これで本当に安全に飛ぶことができるのかなあと不安になってしまう。それでもなんとか離陸した。

窓の外を見ると一度離陸したはずの空港の滑走路がまた見えた。北に離陸してUターンしたのだろう。
そのまま雲の上に出たようだが、もう暗いので海や陸は見えない。

北海道が大雪なのにもかかわらず、南に来ると雲もなく、街の明かりがあちこちに見える。
しかし陸地が見えないのでどこの都市なのかわからず、どこを飛んでいるのかさっぱりわからない。


羽田空港

そんな夜景がだんだん広がっていき、羽田が近づいたらしいことがわかる。そのうち高度を下げ、いつもと同じように着陸した。
羽田もバスである。先月、その前の月とずっと通った高速との立体交差を通って今日もターミナルに到着した。

次に旅行するのはいつになるだろう。やっぱり7月の青春18きっぷのシーズンだろうか。次はどこに行こうかな、と思いながらぼくはルトランカードを取り出して京浜急行の改札に向かった。

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