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Sorry, Japanese only! (1998年10月その1)

50.浜松町から角館に向かうバス

説明

計画

1998年は過去3年間と違い体育の日が土曜日ですので、1日休暇にして鉄道の日記念きっぷの旅行をするのはやめておこうかと思っていたのですが、ひょんなことから2日分使うことになりました。さてあと1日分をどこで使おうかと考えました。

鉄道の日記念きっぷが使えるのはこの年は体育の日の6日前の日曜日からでした。いちおうこんな計画を立てました。

浜松町(夜行バス・レイク&ポート号)角館→大曲→山形→福島→黒磯→帰宅

昨年8月に角館から盛岡に向かい、標準軌として新しくなった田沢湖線の角館から東には乗っていたので、今度は西に乗ろうと思っていました。
しかし昨年運行していた新宿発秋田行きの夜行バス・フローラが今年から盆暮れを除いて角館に停車しなくなってしまったのです。

時刻表の夜行バスのページには横浜発田沢湖行きのレイク&ポート号というのがあり、これを使うと浜松町から角館まで行けるとは書いてあったのですが、地元の旅行会社だとどうせまた手数料を525円とか取られるだろうし、前日の土曜日に浜松町に行ってみて、もし空席があったら乗ってみようかと思いました。おそらく浜松町で当日買えば525円は取られないだろうと思ったのです。
もし満席ならその日はいったんアパートに帰り、翌日高尾→甲府→富士→熱海と進んで身延(みのぶ)線にでも乗りに行こうかと思っていました。そして体育の日の7日前を迎えました。


当日

ぼくは営団地下鉄の1日乗車券を買い、西船橋に行ってJRで海浜幕張に行き、パソコンフェアに行っていました。池袋にも行って用事を1つすませておきました。
浜松町には営団では行けないので新橋から歩いていきました。そして4年前に津山からルブランで帰ってきた浜松町駅西の貿易センタービルに入りました。

レイク&ポート号は相鉄バスの担当なのですが、バス乗車券売り場をどう見ても、相鉄バスの売り場が見つかりません。京急バスの売り場があるくらいです。とりあえず時刻表に載っている電話番号に電話してみました。

その場できょうの田沢湖行きに空席があるか調べてもらいました。なんとあるそうです。そしてチケットですが、はとバスの売り場で買ってほしいとのことでした。
わけがわからないですが、はとバスの売り場でレイク&ポート号を角館行きまでと言って売ってもらいました。これで当初の予定通り、鉄道の日記念きっぷで田沢湖線に乗れることになりました。

チケットにはちゃんと「はとバス」と書いてあります。手数料も取られず、夜行バスのシステムって本当によくわからないなあと思いました。なにしろはとバスは夜行バスなんか運行していないですし。

そして夕食を食べにでかけ、ふたたび貿易センタービルに戻ってきたところから旅行記は始まります。

高速バス・浜松町~角館

浜松町

夕食を食べ終えてぼくは浜松町駅の西にある貿易センタービルにやってきた。ぼくが乗るレイク&ポート号が出るまでしばらく時間がある。
ころあいのいいところでぼくはビールを飲んだ。睡眠薬代わりである。ただし、トイレに行きたくなるのは困る。
バスに乗る直前ではなく、余裕をもってビールを飲み、直前にトイレに行くのである。これなら尿意は消えて眠気だけが残るという具合だ。

トイレに行くとほかの客が三々五々集まってくる。「続々集まってくる」というほどではない。
なにしろ満席ではないのだ。客もそれなりの数である。

そんなに若い客は多くない。ぼくより年上そうな人が半分、年下そうな人が半分くらいである。10人くらいだろうか。
浜松町は品川を出て各地に向かうバスがたくさん寄るのでそういった京急系のバスの客はそれなりにいるがそれほどでもない。そんな客を乗せたバスが出ているようだ。
そして発車時刻になる。

バスが2台到着した。田沢湖行きレイク&ポート号のようだ。
土曜の夜、なぜか空席があるのだ。青春18きっぷシーズンより客は少ないのかもしれない。
2台運行の時はたいてい運行するバス会社が違うことが多いが、きょうはなぜかどちらも相鉄バスだった。


発車

はとバスの窓口で買ったチケットを渡して指定された方のバスに乗り込む。荷物はあまり大きくないので預けずに車内に持ち込んでいく。
横浜から乗っている客もいることはいるが、浜松町からの客の方が多いようだ。全員乗っても満席ではないようだ。多少空席のあるバスは貿易センタービルを発車していく。

いつものように案内ビデオを映しているようだがいつもと同じだからあまり見なくてもいいだろう。

なんとこのバスはたばこOKのバスだった。そう言えば時刻表に「禁煙」って書いてなかったなあ。
もう禁煙が8割以上になっているから、たばこが好きな人の中にはわざわざ禁煙でないバスを選んで乗ってくる人もいるかもしれないなあと思いながら、口にハンカチを当ててごほごほ言っていた。

首都高に上がった。去年8月に乗ったバスは新宿発だったので新宿から東に進む分だけ時間がかかったが、きょうはその分だけ早く進み、隅田川が見える場所に出た。
あとは去年と同じで隅田川をさかのぼっていく。行き先が同じだから景色も同じだろう。7月に松山に行ったときは聴かなかったヘッドホンの音楽だが、きょうはひさしぶりに聴いてみようと思い、スイッチを入れる。
なんとTOKYO-FMがかかっていた。それも桑田佳祐さんの声だ。こんな時間にFMでラジオ番組をやっていたのか。

しばらく聞き入っていたが、東京から離れると電波が弱くなって聞こえなくなった。まあしかたないかと音楽に切り替えることにする。


音楽

森進一とかSPEED、TUBEなどの歌が聞こえる。これらはもともとの歌手が歌っていた。
しかし知らない歌い手が有名な歌手の歌を歌うバージョンもあった。長淵剛、ユーミン、松山千春の歌を知らない男が歌っているのだ。

それも、ヘッドホンの左耳からカラオケ、右耳から歌が聞こえるのだ。そう言えば以前こういうのを聴いたことがあったなあと思い出してみる。

そうだ!LLカセットだ!と思い出した。

外国人の英語を聞きながら、それに合わせて英語を録音する、そしてあとで外国人の英語と自分が言った英語を聞き返す、といった用途に用いるのが本来のLLの使い方である。
しかしおそらく、カラオケを聴きながら歌を録音し、カラオケと歌を同時に聴くという用途にLLを使っているのだ。
モノラル再生ならカラオケと歌は普通に混じって聞こえるが、LLカセットをステレオ再生すると、左チャンネルにカラオケ、右チャンネルに歌が聞こえるのだ。

いや、なつかしいなあと思いながら聴いていた。もっともLLを使っていたころにはカラオケなんてなかったが。

右に森が見えるようになった。去年8月と同じく、佐野藤岡インターチェンジを過ぎたようだ。それでも歌を聴いていた。
何曲か聴くとまた最初から戻って同じ歌を聴くことになる。するとまたあの知らない歌い手のLLカセットの歌が聞こえる。
そんなふうにして音楽を聴きながらぼくは眠った。


起床

目がさめた。

去年も角館までバスに乗った。あの時は角館到着が午前5時過ぎだったためかなり早く起こされたが、きょうは多少余裕がある。
でも、レイク&ポート号はフローラとは違い、横手と大曲にも停車するのでお客が起きるのが早い。けっこう起き出している客が多いようである。

景色は去年と同じく、北上線沿いを走っているようである。昨晩みたいにたばこをバカスカ吸う人がいるかと思ったが、朝は吸う人はいないようだ。
ふと見ると、お客が勝手に網棚にあるクーラーボックスを開けて、飲み物を取り出している。

普通この手の飲み物サービスは交代運転手が配るものかと思っていたが、このバスはセルフサービスのようだ。こんなことは初めてである。
ぼくも飲み物を取りに行って飲んだ。なにしろ初めての「満席でない夜行バス」なので余裕がある。そのうち横手に停車である。


到着

急行津軽はもう走らなくなったし、関東から横手に夜行で行く手段がこれだけなのでけっこう客がいるようである。客が少なくなったバスはまた発車し、次は大曲だ。
しかしだれも降りない。まあ横手と違いこまちが停車するし、客がいないのは普通なのかもしれない。そしていよいよ角館に向けて発車である。
バスは盆地を走っていく。10月で夜が明けるのは8月より遅いはずだが、もう明るく、どことなく見慣れたような景色である。そしていよいよ角館の停留所に停車。

あれ?去年停車した場所と違う場所だ。
去年停車した場所はとても角館駅から離れた場所だったが、ここは駅に近いようだ。やっぱり目的地が秋田なのと田沢湖なのとで違うのかな?

たぶんフローラの方は高速道路が延びていなかったころは高速を盛岡で降りて西に進んでいたんだろう。去年降ろされた場所はそのころの通り道なのだろうと思った。で、高速道路が延びてもそのころとの「互換」のため去年までは停車していた、しかしそれだと回り道だから今年から新宿秋田間ノンストップになってしまったというわけなのだろう。
とりあえず他の人に続いてバスを降りる。なんと1人を除いて全員降りてしまった。やっぱり田沢湖まで行く客は少ないのだろう。

バスを見送る。去年と同じく迎えの自家用車に乗っていく人もかなりいるが、今回はぼくと同様に駅に向かう人も多いようだ。とりあえず彼らについていくことにする。
本当に駅は近かった。すぐにJR、そして秋田内陸縦貫鉄道の角館駅の駅舎が見えてきた。ぼくはJRの駅舎に入っていった。

田沢湖線

角館~大曲

浜松町から乗ってきた夜行バス「レイク&ポート号」を角館(かくのだて)で降りた。去年8月に乗った「フローラ」の角館の停留所は駅からとても離れた場所だったが、レイク&ポート号の角館の停留所は駅に近いようだ。

いっしょに降りた人たちは迎えの車に乗って行ってしまう。これが普通だろう。

とりあえず歩く。去年と違い、あっけなく角館の駅に着いてしまった。これで予定通りの電車に乗れる。
「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を取り出す。このきっぷももう3年目だ。だから角館でも「何ですか」と言われることもなくすんなりスタンプを押してもらえた。そしてホームに行く。

電車がやってきた。去年8月と同じ、標準軌701系でボックスシートとロングシートが交互に配置されている電車だ。
去年は盛岡行きに乗ったがきょうは大曲(おおまがり)行きに乗る。発車だ。

高校生で混雑している。きょうは日曜日だけどこんなものだろうか?
たぶん部活の人たちだろう。どこの電車も土日でも高校生で混雑している。平日はもっと混雑するのだろう。

もちろん、県境を越える盛岡行きと違い、大曲行きはずっと盆地を通っていく。しかしここで雨が降り出した。
きょうは行程に余裕があるのであちこちで散歩ができるはずだったんだけどなあと思いながら電車は進んでいく。
雨がどんどん強くなり、どしゃぶりになったころ、電車は定刻通りに終点、大曲に到着した。


朝食

まだ朝飯を食べていないが、この雨ではどこかに行くわけにもいかない。駅弁も売っていないようだ。待合室でちょっと休む。
どうせ山形に行く電車は数時間ないのだからゆっくりしていくことにする。
だんだん雨が弱くなってきた。よし、どこか食堂を見つけよう。

たいてい食堂は朝は営業していない。朝営業しているのは喫茶店だ。だから朝食目的で旅先の喫茶店に行くことがよくある。駅前をうろうろしてみる。
あったあった喫茶店だ。入ろう。

メニューを見るとおにぎりオムレツセットなどという朝食がある。これをたのもう。
おにぎりオムレツセットがやってきた。きょうもおいしく食べる。

朝はモーニングセットのある喫茶店があれば迷わず入るところだが、何もなければコンビニで弁当を買って食べることが多い。コンビニもそれはそれで悪くはないのだが、めったに来ない喫茶店の雰囲気はけっこういいものである。ごちそうさま。

さあ、大曲駅に戻ろう。

奥羽本線

大曲~横手

喫茶店を出て大曲(おおまがり)駅に戻った。
山形行きの電車は数時間ないが、横手行きがすぐ出るようだ。よし、横手に行ってみよう。
鉄道の日記念きっぷで改札を通り、ホームに進む。電車がやってくる。もちろん田沢湖線と違ってオールロングシートの電車だ。乗って発車。
それほど時間もかからずに電車は終点の横手に着いた。まずは降りる。

駅周辺の案内図を見てみる。けっこう住宅の少ない場所が駅の近くにあるようだ。雨も上がっているし、このあたりを散歩してみようか。
その前に、駅前にスーパーがあるので飲み物でも買っていこう。寄ってみる。ここはジャスコだ。
なんだか店内の商品は閑散としている。なんでももうすぐ閉店らしい。5月に行った中津川のダイエーと言い、最近駅前の商店が閉店することが多いよう気がする。まあいいかと飲み物をいくつか買っていく。

あとは散歩である。案内図を思い出し、川のそばに行ってみる。細いけどながめのいい川だ。横手はほどよい距離に山が見える盆地である。しばらく散歩した。もうそろそろ戻ろう。
そば屋が駅の近くにあった。まだ山形行きまで時間があるので入ってみる。天さるそばをたのんだ。時間があるときはすぐに出てくる。今日もそばはうまい。ごちそうさま。


横手~山形

横手駅に戻り、きっぷを見せて改札を通る。山形行きがやってきた。オールロングシートで数時間ぶりの電車なので混雑しているかと思ったがそれほどのこともなく、すわれた。山形までは時間があって寝過ごす心配もないし、安心して眠ってしまう。夜行明けの電車が一番よく眠れるのである。
起きた時はすっかり山形に近づいていた。多少混雑している。そして終点山形に到着。

4年前に左沢線に乗ったときは米沢から福島までの電車が少なく接続が悪かったので途中高畠(たかはた)で降りたが、今日はすぐに福島行きが接続している。とりあえず飲み物が足りなくなったのでまた駅のコンビニで買っていこう。


山形~峠

飲み物を買って戻ると福島行きの電車はもういっぱいだった。まあこんなものだろうなあ。いつものボックス席のある電車である。電車は発車。
でもけっこう短距離で降りる学生が多い。そのうち赤湯のあたりで席があいてすわれた。電車はさらに進み、客も降りていく。そして米沢を過ぎる。
それでも中年男性が何人かいる。おそらくぼくと同じ鉄道の日記念きっぷの客だろう。発売3年目でけっこう普及してきているようだ。

このあたりでは眠っていることが多いが、横手から山形までかなり眠ったのでしばらくは起きていられた。左右に高い山々の続く景色である。雨は上がっているので窓がくもることもなく、いい景色が見える。
そのうち電車がシェルターに入っていく。シェルターの中にはホームがあり、ドアが開く。

中年男性の1人男性が叫んだ。
「もちくれー!もち!」
するとホームにいた女性がその男性のところにやってきて何かを売っているようだった。おそらく「もち」を売っているのだろう。

あとできいたところによると、なんでもここは峠駅というところで、「峠の力餅」というおみやげを売っているそうだ。
男性がもちを受け取り車内に戻るとすぐにドアが閉まった。


峠~福島

これではあの女性は電車ごとに1個しかもちが売れないぞ、こんなので商売になるのかな、と思っていたが、これもあとできいたところによると、この女性はふだんは駅の近くのみやげもの屋でもちを売っていて、ほとんどの客は車でみやげもの屋にやってきてもちを買うそうだ。駅で売るのはおまけだそうで、これでやっていけるそうだ。中年男性はここで峠の力餅を買い慣れているのかもしれないなあと思った。

あとは4年前の9月と同じで、福島市の市街地に入っていき、山形新幹線っぽいレールが分岐し、東北新幹線の高架に向けてのぼっていく。今乗っている電車はのぼらず、地面を進む。

そして無事標準軌の在来線の電車は福島駅に到着した。ぼくは電車を降り、黒磯行きの電車の出るホームに向かうため階段をのぼった。

東北本線

福島~白河

山形から乗ってきた電車を福島で降りて、階段をのぼっておりて黒磯行きの電車の出るホームにやってきた。

このあたりは以前はボックス席主体の電車が走っていたが、最近はオールロングシートの電車が走っている。きょうもオールロングシートかと思った。
しかし見ると、今度の列車も山形から福島まで乗った電車と同じようなつくりで、ボックス席と2人がけロングシートが混じった緑っぽいけっこう新しい電車なのだ。
このあたりはいろいろな電車が走っているんだなあと思いながら乗った。

もちろん黒磯で上野行きに乗り換えるには一番前に乗っておくと便利なので前に進もうと思ったが、前に行くほど混雑している。さすがに鉄道の日記念きっぷが浸透してきているらしく、客が多いようだ。
まあ、白河までに降りる客も多いだろうと思い、白河を過ぎたら前に行こうかと考えた。あいているロングシートにすわると発車だ。

あとは何回も通っている場所だ。福島から松川までは上り線と下り線が離れたところを通っていてながめのいいところである。そのまま郡山に着く。郡山から先は2ヶ月前にも通った場所である。このあたりもながめのいいところだ。


白河~黒磯

白河を過ぎる。予定通り前の車両に行こう。
前の方に歩いていくと、いかにも鉄道の日記念きっぷを使っていそうな男たちがたくさんいる。ぼくより年上そうな人たちがけっこう多いようだ。このあたりですわろう。

このあたりは2ヶ月前の水害で被害を受けて、つい数日前まで運休していたはずだ。でもそんなことを全く感じさせないまま電車は福島と栃木の県境を過ぎていく。そして終点黒磯に着いた。さあ、乗り換えよう。
黒磯の乗り換えは時間が短いことが多いのだが、この時間は快速が出ているので快速まで待った方が上野に着く時間が早い。だからいったん黒磯で鉄道の記念きっぷを見せて外に出た。

ぼくは学生時代、よく黒磯をお昼ごろ通っており、駅から百メートルほど歩いたところにあったほっかほっか亭で弁当を買って食べていたものだった。だからまた行きたい。行ってみよう。
当時ほっかほっか亭があった場所に来てみた。しかし見あたらない。やっぱりもうなくなっちゃったのかな。夕飯は東京に帰ってからにしようと思い、駅に戻った。


帰宅

今度の快速は1番線から発車だ。がらがらにすいていた。鉄道の日記念きっぷが出ているとは言え、青春18きっぷシーズンとは違うようだ。乗ってロングシートにすわる。そして発車。
1番線にはデッドセクションがあるらしく、ポイントをガチャンと通る時に照明が消える。でも常磐線や水戸線や北陸本線みたいに長い間消えているということはなく、ほんの2秒ほどである。
それも、電車の前の方の照明から順に消えていって再点灯するのだ。ここのホームから電車に乗るのははじめてではないはずだが、いつもこうだったかなあと思った。

もう外は暗いし、しばらく眠ることにする。

来週は旅行はお休みで、とある場所でインターネット上のつきあいのある人たちと居酒屋で酒を飲む予定だ。

それが終わるといよいよ再来週、きょう使って余った鉄道の日記念きっぷの2日分を使って九州へ行き、今度新しくできた13700円で乗れる航空機を使って羽田に戻ってくる予定だ。電車がちゃんと動けば枕崎まで行ける。

そんなことを考えながら、アパートに帰っていった。

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