JRの路線・た
太多線
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てびき
「たいたせん」と読む。
中央本線の多治見(たじみ)駅から西に進み、可児(かに)を経由し、高山本線の美濃太田に至る非電化路線である。
普通列車が約30分に1本走っている。一部の列車は美濃太田から高山本線に乗り入れて岐阜まで走っている。
古くからの交通の要衝である中山道の近くにある鉄道で、それなりに人口の多い場所を通るため、客の数もそれなりに多い路線である。
高崎線
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区間
埼玉県にある東北本線の大宮駅から北西に進み、熊谷駅を通り、群馬県にある上越線の高崎駅に至る電化路線である。
特急
上越新幹線が通っていなかったころはたくさん特急・急行が走っていたが、上越新幹線、さらに1997年から2015年まで通称長野新幹線と呼ばれていた北陸新幹線が開通してからは特急が減り、特急草津がおもな特急である。
以前は上野・新宿・前橋・高崎に向けて毎日特急あかぎが走っていたが、2014年3月17日より、平日には特急スワローあかぎが走るようになった。ただしすべて高崎や前橋まで行くわけではなく、本庄(ほんじょう)止まりのスワローあかぎが3本もあり、熊谷発上野行きのスワローあかぎも1本あるので注意が必要である。ただし2016年3月26日から新宿から前橋に行くあかぎ・スワローあかぎはなくなった。
土休日はすべて特急あかぎで、スワローあかぎは走らない。
以前は特急あかぎ、特急草津は新特急あかぎ、新特急草津と呼ばれていて、若干特急料金が安かった。
いつのまにか「新」の字がなくなり、特急料金も上がってしまった。
JR東日本はこのほかにもお得な制度やお得なきっぷを細かく廃止しており、新特急がなくなったのもその一環であろう。
上野東京ライン
高崎から上越線・両毛線経由で前橋に乗り入れる列車があるほか、ほぼすべての列車は、大宮から先東北本線経由で少なくとも赤羽までは乗り入れている。その先、以下の2方向の乗り入れ先がある。
・上野東京ライン
・湘南新宿ライン
いずれも横浜に乗り入れているわけだが、上野東京ラインは上野・東京・品川・川崎を経由するのに対して、湘南新宿ラインは池袋・新宿・渋谷・武蔵小杉を経由している。
赤羽から横浜までの所要時間は似たようなもので、距離の長い湘南新宿ラインの方が所要時間が短いことが多い。
2015年3月以前も走っていた湘南新宿ラインの東海道本線の乗り入れ区間は小田原までだったが、2015年3月から走り出した上野東京ラインは熱海・沼津・伊東まで走っており、前橋~熱海、高崎~沼津、高崎~伊東などという電車もある。とにかく高崎線沿線から東海道本線沿いに行く際には便利になったと言えよう。
また、高崎線が乗り入れない横須賀線の鎌倉方面に行く際にも、鎌倉方面に階段ののぼりおりなしに行ける駅、戸塚に行く電車が上野東京ラインにより倍以上に増えたのでやはり便利になっている。
利便性
この路線は東京への通勤に非常に使われている路線で、JR以外に選択肢がない人たちが利用する路線でもあるため月~金は特に混雑する路線である。貨物列車も走る路線であり、だいじな路線の1つである。
高山本線
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てびき
東海道本線の岐阜駅から東寄りに進み、太多線の美濃太田駅を通って北に向きを変え、下呂(げろ)、高山、猪谷(いのたに)、越中八尾(えっちゅうやつお)を通って北陸新幹線の富山駅に至る非電化路線である。
国鉄がJRになった際に、なぜか岐阜~猪谷がJR東海、猪谷~富山がJR西日本と分けられた。どんな基準で分けられたかはおそらく今後もわかることはないだろう。
名古屋~岐阜~高山間にワイドビューひだというディーゼル車の特急が東海道本線・高山本線経由で走っている。一部飛騨古川や富山に至る特急や、岐阜から東海道本線を西に進んで大阪に至るワイドビューひだもある。
岐阜~美濃太田間は30分に1本程度普通列車が走っている。その他の区間はおよそ2~3時間に1本は普通列車が走っている。
2004年に水害が起きて一部区間でバス代行になったが2007年に復旧した。
沿線は観光名所である下呂や高山、越中八尾をひかえていて多少はお客もいるようだが、長良川鉄道沿いに高速道路ができており、また松本から高山に至る高速バス路線などもあり、必ずしも好調な路線とは言えないようである。
青空フリーきっぷで岐阜~下呂間に乗れる。
なお、残念なお知らせがある。北陸新幹線の開業により、富山にて高山本線の特急ワイドビューひだと北陸新幹線の乗り継ぎが可能になったのだが、この乗り継ぎで特急ひだの特急料金を乗り継ぎ割引で半額にすることは不可能になった。
名古屋で東海道新幹線に乗り継ぐ際の乗り継ぎ割引は可能である。間違えないようにしてほしい。
武豊線
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てびき
「たけとよせん」と読む。
愛知県にある東海道本線の大府(おおぶ)駅から南に進んで武豊駅に至る電化路線である。
武豊駅から歩いたところに名鉄河和線の名鉄武豊駅があって乗り換えることができる。
その昔、武豊線は武豊の近くの港から名古屋に向けて線路を建設していったらしい。
線路の建築資材を運び込むために武豊の近くの港を使ったわけである。
大府から東の東海道本線ができるまで武豊線の区間は文字通りメインルートだったわけである。
ずっと非電化路線だったが、ようやく2015年に電化された。
電化以前もディーゼル車の半数は武豊から東海道本線経由で名古屋に乗り入れていたが、電化してから電車が名古屋を越えて岐阜や大垣にも乗り入れるようになった。
なお、上記の旅行記の1994年~1996年の時点では非電化だったのでディーゼル車に乗っている。
田沢湖線
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区間
東北本線・東北新幹線の盛岡駅から西に進み、秋田内陸縦貫鉄道が分岐する角館(かくのだて)駅を経由して南西に向きを変え、奥羽本線の大曲(おおまがり)駅に至る電化路線である。
この路線は秋田新幹線の車両が通る関係で1435mmの標準軌となっており、普通列車も標準軌の電車が使用されている。
秋田新幹線はおよそ1時間に1本程度は通っているが、普通列車は少なく、特に赤渕~田沢湖間は1日数本しか普通列車が通っていない。
この路線は岩手県側と秋田県側を直通する需要が非常に小さく、秋田から来る客の大部分は仙台もしくは東京に用事のある人たちである。
とは言っても並行する道路は北上線沿いの方が整備されているため、普通列車にもそれなりのお客はいそうである。
補足
なお、IGRいわて銀河鉄道は、
・盛岡までのJR線
・IGRいわて銀河鉄道の盛岡~好摩間
・好摩からの花輪線
を直通する場合、「盛岡までの運賃計算キロ」と「好摩からの運賃計算キロ」を合算して運賃を計算し、盛岡~好摩間の運賃を加算することができるが、無条件にこのような運賃計算が可能なのはIGRいわて銀河鉄道の好摩以北に乗らない場合のみで、乗る場合、大曲・花巻・新花巻から先、もしくは(目時から先青森まで青い森鉄道に乗る場合)青森から先があまりにも遠距離になると条件つきになる。
詳細は以下のサイトを参照のこと。
只見線
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てびき
「ただみせん」と読む。
上越線の小出(こいで)駅から磐越西線の会津若松に至る非電化路線である。
ただし2012年現在、台風の大雨のせいで只見~会津川口間が不通となっている(大白川~只見間は2012年に復旧したものの、1日3往復しかディーゼル車が走っていない)。
会津若松と2つとなりの西若松との間には会津田島から第3セクター会津鉄道のディーゼル車が乗り入れている。
全国に何本か存在する、「赤字ではあるが並行する道路が未整備のため廃止をまぬがれている路線」の1つであり、今後とも道路が整備される見込みはなく存続するものと思われる。
只見~会津川口間にディーゼル車が走っていた時代は列車数が極端に少なく、小出発朝6時前の列車の次の列車が小出発13時過ぎであったのが特徴の1つであった。
車窓の風景は、山あり川あり盆地ありの風景であり、何度でも行きたい路線である。
そんなわけでこれまでに4回も乗っている。