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Sorry, Japanese only! (1999年10月)

118.京都と金沢の旅行

説明

背景

1999年も鉄道の日記念きっぷのシーズンが近づきました。
この年は1998年と違って体育の日近辺は3連休です。だからこのきっぷで旅行しようと思いました。

どこに行くか考える上で問題になるのが、ぼくがまだ乗っていない全国の路線がどこかということです。

当時ぼくがまだ乗っていないJR線・私鉄は北海道に残っていました。

しかし限られた時間で北海道に行くとなると航空機を使うことになります。なんとなく今回は航空機を使った旅行はしたくないなあと思いました。

そこで今回は乗りつぶしの旅は行わず、観光の旅へと目的を一変させることにしました。
さてどこに行ったらいいでしょう。


計画1

なんとなくぼくは、京都・金沢の観光がしてみたいと思いました。
当時買っていた「お嬢様特急」というプレイステーションのゲームに京都や金沢が出ていたこともあります。

京都にはもちろん修学旅行で行ったことがありますが、京都中をくまなくめぐったわけではありません。
だから京都の中で行っていない場所に行ってみようと思いました。以下の通りです。

・東寺・西本願寺・三十三間堂・京都御所・平安神宮・銀閣寺
(なお、この中で京都御所には予定していた体育の日の3連休で行くのは間違いであることにとてもあとになって気がつくのだが、それは旅行記の中で記載)

また、金沢には以下の場所に行ってみたいです。

・兼六園・武家屋敷

これは、「お嬢様特急」で出てきた場所だからです。


計画2

よって今回の旅行の計画は以下の通りとなりました。

・0~1日目・品川(大垣行き夜行)岡崎→米原→京都(観光)(泊)
・2日目・京都→近江今津→近江塩津→福井→金沢(観光)(泊)
・3日目・金沢→富山→直江津→宮内→越後湯沢→水上→高崎→上野

ムーンライトながらの指定席が取れたら乗ろうと思っていたのですが、「小田原まで指定席を買う」ということが既に一般的になってしまっているらしく、売り切れでした。しかたがないので臨時大垣夜行で行くことにしました。

このようにして10月になり、無事鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷも買え、出発の日を待つばかりとなったのです。

東海道本線

品川~岡崎

山手線は、無事品川駅に到着した。

今日はムーンライトながらが満席だったので臨時大垣行きに乗る。ながらが満席だから品川は大混雑だろうと思った。
しかしホームに行ってみたらすいていた。不思議だがそういう日のようだ。
いつものように前の方に行って新聞紙を敷いてすわって待つ。電車が入線してもたいしてお客は増えない。楽に電車に乗ってすわり、発車を待つ。

休みの前の夜はサラリーマンが発車まぎわに乗ってくるものだが、そういう客も少なく、電車は品川駅を発車する。

車内改札が来たので、川崎までのきっぷと鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷを見せて1日目のところにスタンプを押してもらう。
そして眠る。最近はこの電車にも慣れてきてぐっすり眠ることができた。
起きると浜松である。また眠って起き、岡崎で降りる。


岡崎~京都

今日もローソンでとろろそばを買い、米原行きの電車に乗って食べる。食べ終わるとぐっすり眠る。
起きると車内はお客でいっぱいで、無事米原に到着。向かいのホームの姫路行き新快速に乗り換えだ。

今日は京都で降りるので起きていなければならない。だんだん混雑してくる車内で景色を見て過ごす。
この新快速にもだいぶお世話になっている。滋賀県の自然の多い景色を見ながら京都の都会的な駅に着いた。
おおぜいの人に続いて降り、階段を上がってきっぷを見せて改札を出た。


京都観光1

さて、今日は修学旅行で行かなかった場所に行こうと思っている。嵐山には3年前の10月とか12月とかに行ったから今日はほかの場所に行こう。

まずは東寺(とうじ)だ。京都駅から歩いて行けるようなので、駅の南の道を進んでみた。
右の方に高い塔があったので進んでみた。

このあたりは都会的な京都駅に近いはずなのに、あまり商店もなく、住宅街といった感じの場所である。
東寺に着いた。広い庭のある寺で、あまりおまいりする人もなく、のんびりした場所である。とりあえずさいせんをあげていこう。

次は西本願寺だ。東海道本線の北だから、線路を越える必要がある。京都駅に戻るのもつまらないから、まっすぐ北に進んでみた。
立体交差に出た。道路が線路の下をくぐっていて、わきに歩道があるので歩道を進む。
このあたりは電車の数が多いから踏切にはなっていないようだ。くぐって北に進む。

西本願寺らしい場所に出た。なんだか細い道がある。
近くに保育園があるようだ。こどもたちがいる。
ぼくの実家近くにもあるが、お寺って保育園をやっていることが多いからここもそうなのかな?なんだか西本願寺には今は入れないようなのでまた進んで東本願寺に行こう。


京都観光2

東に進んで京都駅の真北に出た。ここで左に曲がって北に進む。
すると左手に大きな寺が見えてきた。たぶん東本願寺だろう。東寺とは違ってお客がたくさんいる。
東海道本線の北側は中心街なので人も多いのだろう。またさいせんをあげていく。

そして南に進む。お、あれは「餃子の王将」ではないか。
そう言えばとある青春18きっぷの本で、ムーンライト九州に乗る前に京都駅の北にある餃子の王将で食事して博多に向けて出発したとか書いてあったなあと思った。行ってみると11時開店らしい。昼食は無理だが夕食をここで食べていこうと思った。

さあ、次は三十三間堂に行こうと思い、東に歩き出した。

京阪電鉄・京阪本線・鴨東線

京都観光3

東本願寺から南に、そして東に歩き、京阪の電車が地下にある区間に来た。右に曲がるとどうやら三十三間堂に行けそうだ。

と、目の前を見ると東京でもよく見かけるカレー屋のチェーン店があった。
三十三間堂を見て回るとちょうどお昼になりそうなので、カレー屋で昼食にしようと思いながら三十三間堂に進んでいった。

入場料金を払い、靴をげたばこに入れて進んだ。

進んだ先にあったのはろうそくの大群だった。

撮影禁止と書いてあった。しかも古い建物で、わざと空調なんかつけていないのである。

おごそかな雰囲気の建造物だったが、ろうそくの大群のせいで酸素が足りない。あまりに苦しいので早く進んで行きたいが、ほかの客がじゃまで進めない。

苦しくてぼくはすわりこんでしまった。

係員がやってきて、外の空気のいいところに連れていかれ、しばらく休んだ。

そしてしばらく休んでまたろうそくの大群の前に戻り、なんとか進んで出口に戻ってきた。

建物を出ると、しばらく三十三間堂の庭を散歩することにした。お昼までの時間つぶしという意味もある。

お昼になったので三十三間堂を出た。


昼食

三十三間堂を出て大通りに戻り、カレー屋に入った。
そして今日もカレーを食べた。やはりチェーン店のカレーは安心して食べられる。
チェーン店でない店に入る時は、とてもうまいかもしれないが、とてもまずいかもしれないと覚悟して店に入らなければならない。その点チェーン店はものすごくうまいことも少ないが、まずいこともないので安心なのである。

ちょっとだけおなかがふくれた所で店を出た。

さて、次は京都御所に行く予定である。歩くとかなり時間がかかりそうだが、幸いここは京阪電鉄の七条駅のそばで、京都御所は同じ京阪電鉄の丸太町駅のそばである。だから乗っていこうと思った。十字路に進み、七条駅の入口の下り階段を見つけた。

階段をおりて七条の駅に入っていった。


七条~丸太町

さて、京阪ってもうスルッとKANSAIに加盟したっけ?

もし加盟していれば手持ちのレインボーカードが使えるはずだと思い、レインボーカードを取り出して、有人改札にいる人に「これ、使えますか?」と質問してみた。

「さあ…」と言うばかりだった。

とりあえず自動改札に通してみた。
無事改札を通ることができた。やっぱりもうスルッとに加盟していたのだ。

ホームに降りていく。
待つと出町柳(でまちやなぎ)行きの列車がやってきた。ロングシートだ。
乗って進む。

四条、京阪三条と過ぎ、丸太町に着いた。

電車を降り、自動改札にレインボーカードを通した。
ありゃ、260円も引かれている。

同じ京都市内なのに、京阪って高いなあと思いながら、階段を昇って外に出た。


京都観光4

川を渡って京都御所に向かう。

入口から入ってみた。

なんだか閑散としていた。

よくわからないけど普段は閑散としているところなのかなあと思いながらてくてくと京都御所のまわりを歩いた。
あまりおもしろいところでもなかったなあと思いながら京都御所を離れた。

さて、旅の話から少しはずれるが、2002年になってふと時刻表の定期観光バスのところを見てみたら、京都のバスのところにこう書いてあるのに気がついた。

・第3土曜を除く御所参観不能日の土休日運休

なんと、観光名所にもかかわらず、京都御所は土曜休日は閉まっているということにこの時気が付いた。

ということは、あの時閑散としていたのは、京都御所が参観不能だったからなのか、とこの時になってはじめて気が付いたのである。

もちろん旅行している時はそんなことは気が付かず、次は平安神宮に行こうと思った。


京都観光5

丸太町の駅に戻り、ちょっと北に進んで右に曲がり、延々と道を歩いていった。
すっかり歩き疲れたころ、「右に進むと平安神宮」の案内があったので右に曲がった。

さらに進むと神社っぽい建物があった。
なんだか普通の建物だなあ、そんなに観光客もいないし、と思いながらさいせんをあげておいのりした。

さあ、次は銀閣寺に行こう。

平安神宮からずんずんと東に向かう道を進む。
すると南北に続く細い道があった。車も通らず、おだやかな感じのする道である。
どうやら北に行くと銀閣寺に行けそうだ。てくてくと進む。木々から流れる風がさわやかである。

そしてなんとなく観光客っぽい人が目立つようになった。どうやらここで東に曲がると銀閣寺に行けそうである。東に曲がってまた進む。

ようやく銀閣寺らしい建物の前にやってきた。

ここは金閣寺みたいに近づくことが禁じられているわけではなく、なんとも古い、どこの観光地にでもあるような古い建物であった。

入場料を払い、中に入る。連休なので観光客で中はいっぱいである。

京都って、なんとなくよそと違った雰囲気の観光名所が多いと思っていたけど、ここはどこにでもある観光地っぽくて良い。

入口の建物のほかにも建物があるらしく、裏山の細い道を通って行ってみた。
やはり雰囲気がいい。そうやってしばらく銀閣寺で過ごした。


夕食

もうこのくらいで日が暮れてきたので、宿に向かうことにした。
さて、帰りはバスに乗ろう。

京都駅行きらしい停留所を見つけた。さすがに休日なので観光客で混雑している。
京都駅行きバスがやってきた。乗る。もちろんすわれない。

バスは京都市内をゆっくりと進んでいく。なんとか京都駅の近くまでやってきた。
しかし、あとちょっとというところになって、延々と渋滞で動かなくなった。わずか100メートルを進むのに10分ほどかかっただろうか。

そしてなんとか京都駅に到着した。
運賃は210円である。銀閣寺から京都駅までは七条から丸太町までよりずっと距離が長いのに、運賃はバスの方がずっと安いのである。

バスが安いのは渋滞で時間が長くかかるから安いのかな、と思ってみた。いずれにしろ、京都はバスをうまく使う必要がありそうだ。

さて、宿に向かう前に夕食を済ませていこう。去年買った青春18きっぷの本に、京都から博多までムーンライト九州に乗る前に、京都駅の北の方の「餃子の王将」というお店で夕食を食べていった、と書いてあったことを思い出した。

バスで進んだ道を戻り、午前中に通った交差点にやってきた。

そこに餃子の王将はあった。なかなかうまそうなお店だと思った。よし、入ろう。

入ってみた。どうやらいろいろなお得なセットのたくさんあるお店のようだ。ぼくはそれらのセットのうち1つを頼んだ。

そしてやってきた食事はとても量の多いものだった。量が多いのは大歓迎だ。
ぼくはそのセットをばりばり残さず食べた。すっかりおなかがいっぱいになった。

そして餃子の王将を出てまた歩き、京都駅に戻ってきた。さて、今日の宿は四条大宮だけど、山陰本線で二条まで行って歩くと効率よく行くことができるなと思い、鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷを数時間ぶりに取り出して駅ビルの中に入っていった。

山陰本線

京都~二条

餃子の王将を出て京都駅に戻り、鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷを見せて改札を通った。

山陰本線に乗るには階段をのぼらなくていい。右に進んでホームに来た。電車に乗ったがすわれないようだ。どうせ2駅なのでそのまま立っていく。

電車は発車し、東海道本線と分かれて右に曲がっていく。山陰本線は高架のまま北に進み、無事二条に到着した。ここで降りる。


チェックイン

今日泊まるホテルは四条大宮にある。二条から南東に進むと良さそうだ。道が延びている。
高架の駅と地下鉄のおかげできれいになった駅前広場を見ながら進む。
てくてく歩く。途中ローソンがあった。今は何も買う気はないが、あしたまた二条駅に来るからその時に朝食を買おう。さらに進む。

ようやく3年前に来た京福電鉄の四条大宮の駅前の交差点に着いた。
あれ、餃子の王将もある。ここで食べてもよかったか、と思った。今日はもう夕食を食べてしまったが、いつかまたここに来たときに入ってみよう。
さてホテルはどこだろう。交番があったのできいてみる。

「すいません、東横インはどこですか。」
「あっち。」

東横イン四条大宮はすぐそばにあった。チェックインして休む。
きのうは夜行列車に乗ったから風呂にでも入ってゆっくり休むことにする。
なにしろあしたは6時ちょっと過ぎにホテルを出なければならないのだ。テレビを見て早めに眠った。


二条~京都

目が覚めた。チェックアウトし、無事予定通り二条駅に向けて出発。
今日はお昼に金沢に着いて観光する予定である。予定通りローソンで朝食を買う。

歩いて歩いて二条に着いた。改札で鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷの2日目にスタンプを押してもらう。金沢までぎりぎり3060円は超える。

ホームに上がって電車を待つ。やってきた。朝早いのですわれた。
すいすい進んでなにごともなく京都駅に着いた。さあ、湖西線のホームに行こう。

湖西線

旅行記本文

二条から乗ってきた山陰本線の電車を京都で降りた。東に進むと階段がある。階段をのぼっておりて湖西線のホームに来た。
朝7時なのでがらがらである。乗ってすわるがお客はたいしてやってこない。近江今津に向けて発車である。

トンネルを抜け、大津の市街地を過ぎると琵琶湖が見えてきた。
湖西線は比叡山坂本まではおととしに乗っているが、そこから北は4年前に乗っただけである。しかも日が暮れてからなので景色を見ていない。しっかり景色を見よう。でもまずは朝食だ。

四条大宮と二条の間のローソンで買った朝食を食べ終わる。琵琶湖が見える場所はそれほど多くはないが、全線ずっと高架なので琵琶湖が見える時はほとんど海みたいに見えた。
気持ちのいいものである。そんなふうにして電車は進む。

そして終点、近江今津に着いた。ホームの向かいに福井行きの電車が停車している。いつもの寝台改造車である。
朝早いのであまりお客はいない。楽にすわれた。さあ、福井に向けて出発だ。

北陸本線

近江今津~金沢

福井行きの電車は近江今津駅を定刻に出発した。北陸本線は何回か通っているので景色を見ることもないだろうと思い、ぼくは安心して眠ってしまった。

気がつくともう福井県に入っているようだ。お客は多少多くなっていた。
北陸本線は福井県では山に囲まれた盆地を走る。福井駅に近づくと少しずつお客が増えていく。中学生か高校生が多いようだ。そのまま福井着。

金沢行きまではまだ時間があるのでいったんトイレに行く。
駅前にはローソンもあるが朝行ったから今度はファミリーマートに行こう。駅のちょっと南、福井鉄道の駅の近くのファミリーマートでちょっと早いけど昼食を買う。

そしてホームに行って待つと金沢行きがやってきた。今度はボックス席ばかりの電車だ。
降りる人が多いのでなんとかすわれた。金沢駅に近づくと混雑しそうなので昼食は11時に食べ始めよう。

電車は発車し、すぐに福井の市街地をはずれて畑の広がる風景になる。11時になったのでファミリーマートで買った昼食を食べる。
食べ終わると景色をながめる。石川県は今まで鉄道に乗ってばかりで全然観光とかしてなかったから今日がはじめての観光ということになる。
がんばって観光しようと思っているうちに電車は混雑してきて、金沢に到着した。ここで降りる。今日はJRに乗るのはここまでだ。


金沢観光1

改札を出て兼六園行きのバスを探す。無事見つかったので乗る。意外とお客が少ないまま発車した。
バスは大通りを進み、中心街から細い道に入った。そして細い道をぐにゃぐにゃと進むと庭園っぽい所に来て兼六園に到着した。バスを降りる。

入場料を払って中に入る。広い庭園で、今年2月に行った高松の栗林公園と同じくらい立派な場所である。
栗林公園はほとんど平らな場所だったがここはアップダウンがあるようだ。

とりあえずひとまわりしてみる。3連休のなかびなのでお客も多く、旗を持ったガイドさんのいる団体旅行客も来ているようだ。
とにかく池が多い。まだ10月なので植物もけっこう葉の色がいいものが多かった。

実は兼六園で一番有名なのは日本最古の噴水らしいのだが、ぼくは知らなかったので見なかった。

なぜかと言うと、兼六園が出てくる「お嬢様特急」というプレイステーションのゲームでこの噴水を紹介しているシーンは確かにあるのだが、そのシーンを見なくてもゲームを進めることは可能なので、半年前に購入したのにこのシーンは見ておらず、この旅行から帰ってはじめて兼六園の噴水を、ゲームキャラの「千歳さとみ」ちゃんが紹介しているのを見たのである。
次に来た時は兼六園の噴水を見ようと思ったのである。

とりあえずひととおり見終わったので兼六園を出る。バスに乗るのもなんなので歩いていこう。
次もお嬢様特急で紹介されていた武家屋敷に行こうと思っているのだが、まずはあてもなく歩こうと思った。てくてくとあてもなく歩く。


金沢観光2

川が見えてきた。多分犀川(さいがわ)だろう。
近くに案内図があったので見てみると、川の上流の方向に神社があるようだ。とりあえずおまいりしていくか。

細い道に入る。けっこうなのぼり坂の、森の中の道である。ぼくのほかにも通行人がいて、確かに神社はこっちにあるようだ。
ようやく着いたのでさいせんをあげていく。そしてまた森の中の道を戻る。森から出て住宅街の細い道を進んでいく。

道の右手にかわいいねこが見えた。なでさせてくれるかなあ。
手をのばすとなでさせてくれた。でも逃げ出した。わっ、そっちに行ったら車にひかれる!と思って後を追ったら正面から車が来てブレーキをかけた。なんとかぶつからずにすんだ。
ねこは逃げてしまった。さあ、また進もう。

長いこと進むと中心街に戻ってきたようだ。また案内図を見て武家屋敷の方向に進む。
それらしい場所に着いた。お嬢様特急で「千歳さとみ」ちゃんが話していた通り、曲がりくねった道である。3連休のなかびなのでここもお客が多い。
ところどころ、公開している家もあるが、入ってみても古い家であるというだけでそんなに珍しいわけでもない。
まあ屋敷よりも曲がりくねった道の方が観光名所なのだろうと思った。

そのうち武家屋敷を抜けた。また戻って通って宿に行こう。
宿の場所を知っているわけでもないのに、てくてく進むとなぜか今日泊まる金沢オークボホテルの前に来た。チェックインして休む。
今日は歩き疲れた。めんどうなので夕食はカロリーメイトにしよう。
テレビを見て休んだ。もう観光は終わりで、あしたは移動だけだ。おやすみなさい。


金沢~富山

目が覚めた。朝食は富山の乗り換え時間にローソンに行って買うことにして、金沢駅に向かう。けっこう近かった。
鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷに3日目のスタンプを押してもらってエスカレーターを上がって富山行き電車の出るホームに行く。
きのう福井から金沢まで乗ったのと同じタイプの電車である。朝早いのですいている。電車は発車する。

この区間は3年前の8月、12月に乗り、去年8月にも乗った。海が見えるわけではないが、石川・富山の県境の山の風景がけっこうおもしろい。
山を越えて高岡に入ると平野になる。すると富山の東の方の高い山々が見えてくる。あまりお客もないまま富山着である。
予定通り駅前のローソンでブランチを買う。これで夜までもつだろう。


富山~直江津

富山からはきのう近江今津から福井まで乗ったのと同じ寝台改造車である。富山の平野を出て新潟県との県境にさしかかると海が見えてきた。やっぱり北陸本線はこのおだやかだったり荒れていたりする海がいい。
海の中に高速道路が見えるのもいい。機会が有ればあの高速道路にも乗ってみたいなあと思った。

去年8月には糸魚川で降りて大糸線・中央本線経由で東京に帰ったが、同じじゃつまらないから今日は直江津・宮内・上越線経由で帰ることにする。
糸魚川を過ぎ、トンネルをくぐったりまた海が見えたりする。

たぶん直江津を過ぎてからもところどころ海が見えるだろうが、直江津の手前の海も見ておこう。
なによりこの寝台改造車は雰囲気がよく、もう北陸でしか乗れない電車なので、北陸に来た時にはばりばり乗っておきたい電車なのだ。

そしてようやく電車は終点、直江津に到着した。今日も一番北のホームの一番西で、乗り換えに時間がかかる場所である。
がんばって長岡行きに乗り換えようとぼくは東へかけていった。

信越本線

旅行記本文

富山から乗ってきた電車を直江津で降り、東に進んで階段まで来た。階段をのぼっておりて長岡行きの電車に乗る。

長岡行きは、電車の塗装は新潟にしかない色だが、中身の座席の配置は東海道本線で良く走っている電車とほぼ同じである。だから安心してすわることができる。お客も多少多くなってきた。

発車してしばらくすると左手に海が見えてきた。やっぱり信越本線の直江津-柏崎の間の海はいい。この区間を昼間通るのは5年ぶりであるのでしっかり見ておくことにする。

柏崎を過ぎると山の中になる。この景色も落ち着きがあっていい景色である。やっぱり電車の旅はいい景色を見ることにつきると思う。

来迎寺(らいこうじ)に着くと、ここで追い抜く予定の新潟行き特急北越が遅れておりますとか言われて待たされた。
弱ったなあ。ぼくは宮内で水上行きに乗り換えなくてはいけないのだが、乗り換え時間が短いのである。
でもよく考えると、この水上行きはこれから追い抜く北越が長岡に着いてから発車するダイヤになっているので、待っていてくれるかもしれないな、と思った。

数分遅れで北越は追い抜いていき、こっちの電車も発車した。とりあえず宮内に着いたので降りる。
水上行きは待っていてくれるだろうかと思いながら、ぼくは階段を上がっていった。

上越線

宮内~水上

直江津から乗ってきた電車を宮内で降り、階段を上がっておりて水上行きのホームに向かった。

そこにはこれから電車に乗るらしい親子連れがいた。よかった。まだ電車は来ていないらしい。
やがて長岡行きの電車が遅れたのと同じくらい遅れて水上行きがやってきたので乗る。それほどお客は多くなく、楽にすわれた。

上越線もいい路線である。宮内から越後湯沢までは左右に高い山を見ながら谷間を走るながめの良い場所である。
このあたりは夜行ばかりでめったに明るいうちに乗ったことがない。7月にも小出から乗ったがもう日が暮れていた。また昼間乗りたいなあと思いながら越後湯沢を過ぎる。
いつものようにトンネルを通り、水上行きなので土合の地上を通り、またトンネルを通ってこの電車の終点、水上に着いた。ここで降りてトイレに行く。


水上~高崎

トイレから出て高崎行きのホームに行くと、わっすごい混雑だ!
めったに昼間に通らない上越線だが、今日は3連休の最終日、山登りした年輩の人たちや若い人たちが東京などに帰るために大挙して押し寄せていたのだ。鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷを使っている人も多いだろう。
しかたなく立っていく。電車は発車する。

沼田に着くとホームにものすごい数のお客が!尾瀬かどこかに行っていた客だろう。どんどん乗って超満員になった。そのまま何駅か過ぎる。
ぼくより年上そうな男性(50くらいかな)がお客を押しのけ押しのけ進んできた。
そして若い女性(大学生だろう)をどかしてすわった。まあこういう人もいるだろう。もうすぐ渋川である。

左手に赤城山、右手に榛名山を見ながら電車は進み、ようやく高崎に着いた。
ぼくはこの季節の上越線には乗らない方がいいという教訓を感じながら、電車を降りて上野行きに乗るため階段を上がった。

高崎線

旅行記本文

水上から乗ってきた超満員の電車を高崎で降り、階段をのぼっておりて上野行き電車に乗り換えた。

上野行きは車両数が多いので楽にすわれた。水上からの客が全員乗ったかどうかわからないが、客は少なくオールロングシートの席に楽にすわれた。

あとは眠るだけである。あしたは仕事なので、この3日間の旅の疲れをこの電車に乗っている間に少しでも取ろうと思いながら眠りにつき、ぼくは東京に帰っていった。

関連リンク