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区間
東京から鹿児島中央まで走る新幹線路線の、新大阪から東の区間を東海道新幹線と呼ぶ。
東京から京都ないし新大阪まで直通して乗るお客がとても多い。続いて東京から名古屋まで乗るお客が多い。名古屋から大阪まで乗るお客は、近鉄アーバンライナーが走っているからそれほど多くないと思っていたら、やっぱり新幹線を使う客も多いらしい。
その他の駅を使う客はそれほど多くない。米原で北陸本線に乗り換える客が少しだけ多いくらいである。
ほとんどの列車は東京~新大阪間を直通し、新大阪から山陽新幹線に乗り入れる列車も多いが、九州新幹線に乗り入れる列車はない。
新大阪止まりの列車は相変わらず多く、他に東京~名古屋のこだま、早朝や深夜の三島発着の列車などが走っている。
沿線
沿線はいわゆる「太平洋ベルト地帯」と呼ばれる静岡などの海岸を走るため大都市も多く、ビジネス客が多い。そのせいか列車は常に混雑し、慢性的に列車数が足りない。
東京~大阪間は航空機も通っていて、若干のぞみより高いが所要時間は短いはずなのに、それでも新幹線を使う人が多く、航空機は本数が客の割に少ない。
沿線はトンネルが多少はあるが、山陽新幹線よりも少ない。富士山や太平洋など、さわやかな景色が見られる区間である。
日本で一番たよりにされている路線である。大きな事故が起こらないことを祈りたい。
近況
2007年7月1日に、N700系と呼ばれる新型列車が走り始めた。しかもそのうちの1本ははじめて、品川始発の列車となった。
慢性的に列車数が足りないのを補充する試みとして品川始発の列車の新設は評価できるものである。無事に走ることを祈りたいものである。
また、2008年3月15日には、すべての新幹線が品川・新横浜に停車するようになった。
これでかなりのお客が便利になると思われる。
乗り継ぎ割引
踊り子は小田原・熱海・三島でひかりやこだまに乗り継ぐと条件が合えば乗り継ぎ割引が受けられるのだが、残念ながらサフィール踊り子は乗り継ぎ割引できなくなった。サフィール踊り子に新幹線から熱海で乗り継ごうとしている人は注意しよう。
表
東海道本線
年 | 月 | 回数 |
1991 | 1996 | 2000 | 1 | 5 | 10 | 1 |
1993 | 1997 | 2001 | 2 | 7 | 11 | 2 |
1994 | 1998 | 2002 | 3 | 8 | 12 | 3 |
1995 | 1999 | | 4 | 9 | リセット |
使い方
上記の表は、東海道本線に乗車している旅行記がとても多いので、旅行記を選択するために用意した「しかけ」です。以下に「使い方」を説明いたします。
(1) 左の三列は「乗車年」です。1991~2002までの黄色い場所をクリック(タップ)すると、該当する乗車年のうち一個しか東海道本線の旅行記がない場合、その旅行記にジャンプします。
(2) 二個以上旅行記がある場合、乗車年がピンク色になり、乗車年以外の場所が灰色になります。そして中央の三列「乗車月」のうち一個以上旅行記のある月が黄色になります。ない月は灰色のままです。
(3) 乗車月の黄色い場所をクリック(タップ)すると、該当する乗車月のうち一個しか東海道本線の旅行記がない場合、その旅行記にジャンプします。
(4) 二個以上旅行記がある場合、乗車月がピンク色になり、乗車月以外の場所が灰色になります。そして右の一列「乗車回数」が、その月に東海道本線に乗っている旅行記の数に応じて黄色くなります。
(5) 乗車回数の黄色い場所をクリック(タップ)すると旅行記にジャンプします。
(6) 表の右下にある「リセット」をクリック(タップ)すると最初の状態に戻ります。
公式区間
「公式には」以下の区間から構成されている。
(1) 上野東京ラインが通る区間のうち東京~沼津間。
(2) 東海道新幹線に沿った形で進む沼津~新大阪間。
ただし途中の沼津~静岡間では東海道新幹線の新富士より若干内陸寄りの身延線富士駅を経由し、名古屋~米原間では東海道新幹線の岐阜羽島より若干内陸寄りの高山本線岐阜駅を経由する。
(3) Osaka Metro御堂筋線の新大阪~梅田間および阪神電鉄・神戸高速鉄道の大阪梅田~元町~高速神戸とほぼ並行、若干内陸寄りを走って新大阪から大阪・元町を経由し、山陽本線神戸駅に至る区間。
(4) 品川から(1)の区間と分岐して南西に進み、西大井駅を通過し、多摩川を渡り、南武線の武蔵小杉を通り((4)の区間に武蔵小杉ができたのは2010年3月13日)、南に進路を変えて南武線の鹿島田のやや西にある新川崎駅を通過し、鶴見駅の近くで(1)の路線と合流する区間。
(4-1) 山手線の大崎と(4)の西大井駅を結ぶ区間。
従来この区間は貨物列車のみの区間であったが、1990年代には臨時列車が走り、2000年代になってようやく「湘南新宿ライン」と呼ばれる、高崎線もしくは東北本線の赤羽駅から池袋経由で大崎を結ぶレールと一体になって(4-1)(4)経由で横浜以西の東海道本線に至る直通列車が走り始めた。
(4-2) (4)の途中の武蔵小杉のやや新川崎寄りで分岐して、しばらくの間(4)の区間と並行して進み、鶴見駅のそばまで進んで若干(1)の区間と並行した後、地下にもぐって北西に分岐し、横浜駅の北西にある「横浜羽沢貨物駅」で地上に出てさらに地下にもぐって相鉄の羽沢横浜国大(はざわよこはまこくだい)駅に至る路線。
(5) (2)の岐阜と米原の中間にある大垣(おおがき)から(2)の区間と分岐して北に進み、美濃赤坂(みのあかさか)に至る区間。
(6) 大垣から(2)および(5)の区間と分岐して(5)の区間の西を北に進み、西に進路を変え、さらに南に進路を変えて大垣の2つ西の関ヶ原駅に至る区間。大垣の1つ西の垂井(たるい)駅は通らない。
このほか(1)の上野東京ラインと並行して通称京浜東北線と呼ばれる列車が走っているが、このうち東京~横浜間は東海道本線の一部であり、10時頃~15時頃の新橋駅を除き、上野東京ラインの東京~横浜間全駅から京浜東北線に乗り換えができる。
(2)(3)の草津より西でも京浜東北線と同様に各駅停車線と快速線が分離している。
京都止まりの各駅停車が多いので分離区間は京都より西と思っていたが草津が境界だった。
非公式区間
上記のほか、「非公式」な区間もある。非公式な区間を通る列車に乗る場合、きっぷはそれらの区間の近くを通る公式な区間を通るものとしてきっぷを買えば乗ることができる。以下に示す。
(7-1) (4-2)の区間の横浜羽沢貨物駅の近くから分岐し、羽沢横浜国大は通らずに地下にもぐり、東戸塚のあたりで(1)の区間と合流する路線。
品川もしくは渋谷から藤沢までノンストップである区間であり、運賃はずっと(1)の区間(川崎・横浜経由)を通るものとして計算する。
(7-2) 武蔵野線・南武線の府中本町駅から南多摩の方向に進み、南武線より南の方向に分岐し、いったんトンネルに入って京王線の稲城駅の近くで京王線を橋でまたぎ越し、トンネルに入り、トンネルを出て「梶ヶ谷貨物駅」を通り、さらに長いトンネルを通って、武蔵小杉駅の近くで(4-2)の区間と合流し、鶴見まで(4-2)の区間を進んだ後でポイントを渡って(1)の区間に転じ、横浜に至る路線。
西国分寺から横浜までノンストップである路線であり、運賃は西国分寺から武蔵野線、南武線、(1)の区間(川崎~鶴見~横浜)を通るものとして計算する。
(7-3) (3)の区間の新大阪を過ぎてから、新大阪~大阪間で(3)の区間と分岐していったん西に進み、大阪駅のやや西で(3)の区間と立体交差して下をくぐり、その後大阪環状線の西九条近辺で大阪環状線と合流する路線。
運賃は、新大阪~大阪~西九条を経由するものとして計算するが、特例により新大阪から天王寺より遠くに行く場合、新大阪~大阪~鶴橋~天王寺経由で運賃計算する。
以前は南武線の武蔵小杉駅から南武線・南武支線経由で川崎新町駅まで来た後、川崎新町から浜川崎方向に進み、いったん南武支線をはずれ、浜川崎のホームのないレールを通ってさらに百メートル以上進み、運転手と車掌が交代して方向を変え、もう一度浜川崎のホームのないレール、川崎新町のホームのあるレールを通り、八丁畷(はっちょうなわて)の手前で南武支線からはずれて八丁畷のホームのないレールを通り、左に曲がって(1)の川崎~鶴見間のレールと並行し、その後鶴見近辺で(1)のレールと合流し横浜に至る区間にも臨時列車があったが、最近は南武線の分倍河原から府中本町まで来た後で(7-2)の区間に入るレールが整備されたためこのルートの臨時列車はなくなったようである。
東京~名古屋は海沿いの路線であるが、海が見える場所は小田原~熱海間、静岡県近辺、愛知県東部などあまり多くない。
しかし、海はいろいろな風景を見せてくれるのでなるべく見ておきたいものである。反対側には富士山も見えるはずだが、ぼくはなぜか見るのをいつも忘れてしまっている。
上野東京ライン
従来藤沢以西から東京駅に乗り入れた列車は東京から先に進むことはできなかったが、2015年3月より以下の3方向に進むことが可能になった。
・高崎線
・東北本線
・常磐線
いずれも東京から上野まで建設された新線を通った後で従来の路線に乗り入れて進んでいる。これらが上野東京ラインである。新線は正式には東北本線の一部という扱いである。
これにより長距離列車が走っている。前橋~熱海、高崎~沼津、高崎~伊東、黒磯~熱海、宇都宮~沼津、宇都宮~伊東などの普通列車があげられる。
常磐線は毎日走る列車は品川より南に行くことはない。特急ひたちがいわきまで走っている(下記参照)。普通列車は高萩まで乗り入れており、我孫子から成田線経由で成田まで乗り入れる電車もある。
この他我孫子発伊豆急下田行きの特急がある。
以前は日立発鎌倉行きの快速もあったが2019年は走っていない。
(4-1)で記述した湘南新宿ラインも池袋や新宿に行くには便利で、赤羽~横浜の所要時間も京浜東北線より少ないが、それほど本数も多くなかったし、乗り換えなしで行ける一番西の駅も小田原駅なので、上野東京ラインが開業して横浜方面の本数が倍以上に増え、湘南新宿ラインで行かない東京・品川・川崎に乗り換えなしで行けるようになったのはやはり便利である。
逆に東京~横浜間で東海道本線の一部である京浜東北線に10時頃~15時頃まで走っている快速は上野東京ラインの開業と同時に停車駅を増やし、
・土休日は御徒町
・平日および土休日は神田
以上の2駅にも停車するようになった。京浜東北線は速度が落ちたわけである。
特急
この路線を通る昼間の特急はおおまかに言うと以下の通りである。
(1) 品川~いわき間
(2) 大船~成田空港間
(3) 東京~伊豆急下田間
(4) 東京~修善寺間
(5) 甲府~静岡間
(6) 名古屋~富山間(高山本線)
(7) 名古屋~金沢間
(8) 長野~大阪間(2016年に長野から名古屋~大阪間の乗り入れを廃止)
(9) 高山~大阪間
(10) 大阪~金沢間
(11) 京都~倉吉間
(12) 大阪~浜坂間
並行して東海道新幹線が走っているため、サンライズ出雲・瀬戸を除くと関東と関西を結ぶ特急は東海道本線には運行されておらず、東海道本線を通る特急は関東と中部・関西とで分離している。
その昔東京~大阪間を東海道本線経由で走っていた寝台急行の銀河はそれなりに客を集めてはいたものの、寝台車が古くなっており、新しく作っても費用に見合う客は乗らないだろうという理由、それから昼間に寝台車を停めておくスペースが今後なくなっていくということもあり、2008年3月14日に廃止されてしまった。
そしてその約10年後、夜行快速ムーンライトながらも費用に見合う収入が得られないこともあって2020年3月を最後に廃止されてしまった。
編成の短縮
特急がおもに新幹線を走る関係で普通列車が頻発しており、かなり乗客も多い路線であるのだが、熱海~豊橋間および大垣~米原間で乗客の多さに見合わず極端に車両数の少ない電車を走らせることがあり、その点が不便な路線である。
乗り継ぎ割引
東京~伊豆急下田間を走る特急踊り子は小田原・熱海・三島でひかりやこだまに乗り継ぐと条件が合えば乗り継ぎ割引が受けられるのだが、残念ながらサフィール踊り子は乗り継ぎ割引できなくなった。サフィール踊り子に新幹線から熱海で乗り継ごうとしている人は注意しよう。
補足
なお、北陸新幹線の金沢への延伸と同時に、大阪~松任(まっとう)から特急サンダーバードで金沢に向かい、金沢から特急能登かがり火もしくは別の特急サンダーバードで七尾線の宇野気(うのけ)~和倉温泉に向かう場合、特急料金を北陸本線と七尾線で通算できるという特例ができた。
しかし、金沢まで乗る特急が特急しらさぎの場合、特急料金が通算可能なのは敦賀~松任のみで、名古屋~米原~長浜から金沢まで乗った場合は通算できず、北陸本線と七尾線の特急券は別々に購入する必要がある。
注意すること。