JRの路線・さん
山陰本線(翌)
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区間
以下の路線から構成されている。
(1) 東海道本線の京都から北西に進み、綾部(あやべ)で舞鶴線が分岐し、福知山で福知山線が分岐し、和田山で播但(ばんたん)線が分岐し、方向を北向きに変えた後で西向きに変え、鳥取で因美(いんび)線が分岐し、伯耆大山(ほうきだいせん)で伯備(はくび)線が分岐し、米子(よなご)で境線が分岐し、宍道(しんじ)で木次(きすき)線が分岐し、益田(ますだ)で山口線が分岐し、長門市(ながとし)で美祢(みね)線が分岐し、方向を南向きに変えて山陽本線の幡生(はたぶ)に至る路線。
(2) (1)の路線の長門市駅から分岐し、1駅進んで仙崎(せんざき)駅に至る路線。
京都から途中の城崎温泉(きのさきおんせん)までは、盆地および川沿いを進み、城崎温泉から幡生まではほぼ日本海に沿って進む路線である。路線のかなりの区間で日本海が見える気持ちのいい路線である。
特急
その昔、まだ新幹線も通っていなかったころは、山陰本線のかなり長い区間をずっと走る特急も存在したという話だが、新幹線や智頭急行の開通に伴い山陰本線を通る特急は細切れになり、おおまかに言うと以下の通りとなっている。
・京都~城崎温泉
・和田山~鳥取
・鳥取~益田
京都から福知山まで来た特急の一部は京都丹後鉄道に乗り入れており、逆に城崎温泉から福知山まで来た特急の一部は福知山線で新大阪に向かっている。
これらの特急を福知山で乗り継いで京都から城崎温泉に向かう際特急料金を通算できる制度があるのだが、JR時刻表ではこのことが運賃・特急料金早見表のところにしか掲載されていないので、もし福知山前後で特急料金を分割されて請求されたら、時刻表のこのページを覚えておいてその駅員か車掌に見せよう。
以前は米子~幡生(~小倉まで)を特急いそかぜが通っていたが、2001年に益田~幡生(~小倉まで)に短縮され、小倉から米子に行くには益田で米子行きの特急スーパーくにびきに乗り換えが必要になってしまった(特急スーパーくにびきは2003年10月に特急スーパーまつかぜに名称変更)。さらに2005年2月28日をもっていそかぜは廃止されてしまった。お客が相当少なかったのであろう。残念なことである。
さらに以前に存在した「山陰ワイド周遊券」では、この路線の70パーセント以上にわたる綾部~長門市間の特急自由席が乗り放題であったが、今はもうなくなってしまった。
2012年3月のダイヤ変更で益田~長門市間のディーゼル車の本数がとても減ってしまい、益田発長門市行きは昼間約5時間運行されておらず、長門市発益田行きに至っては約8時間ディーゼル車が走らなくなっている。
下関から益田以東に行く人は、こちらも本数は少ないがそれほどでもない山口線経由で行く方がいいだろう。
2017年3月のダイヤ変更で京都~嵯峨嵐山間の区間電車が昼間1時間に1本走るようになった。混雑緩和に役立ててほしいものである。
補足
2013年7月の水害により、須佐(すさ)~奈古(なご)間を運休していたが、2014年に復旧した。
また、2014年4月1日より、自由席特急券の有効期間が2日から1日に短縮された。このため、出発地によっては夜遅くの山陰本線の特急に乗る際に午前0時をまわる可能性がある。
その際厳密に規則を適用すれば翌日の自由席特急券でないと無効ということになる。そんなに厳密な適用となるかはわからないが、念のため自由席特急券は買わずに車内精算した方がいいかもしれない。
この時おつりがいらないように細かい金を持っておくべきだろう。
参宮線
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てびき
「さんぐうせん」と読む。
紀勢本線の多気(たき)から東に進み、伊勢市を経由して終点鳥羽(とば)に向かう非電化路線である。
特急は通っておらず、快速みえが名古屋から関西本線・伊勢鉄道・紀勢本線経由で鳥羽まで乗り入れている。快速みえは1時間に1本、普通列車も約1時間に1本走っている。
近鉄の賢島行きと並行する路線で、伊勢市や鳥羽ではJRと近鉄が同じ駅になっている。だから近鉄に客をほとんど奪われてしまっている。
それに、もともとこのあたりは車の交通の便がいいので学生以外の住民はほとんど鉄道を使わず、観光客だけがあてにできる客である。青空フリーパスが伊勢鉄道から鳥羽まで乗り放題になったことだけが救いとなっている鉄道である。
△三江線
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てびき
山陰本線の江津(ごうつ)から分岐し、南と言うよりやや東寄りに日本海から離れて内陸方向に進み、谷間に沿って北に向きを変えたり南向きになったりしながら山を越え、芸備線の三次(みよし)駅に至る非電化路線であった。
川沿いに進むため、川の景色がとてもきれいであった。
臨時特急がごくまれに走ることもあったが、たいていはやや新しめのディーゼル車の普通列車が走るだけの路線であった。列車数も少なく、江津から三次まで通しで走る列車は1日3往復しかなかった。
なお、上の旅行記ではトイレのついていないディーゼル車に乗っているが、JR西日本は沿線自治体に費用を負担させてディーゼル車にトイレをつけたとのことである。
なんでも長いこと途中の区間が未開通で、昭和40年代にようやく開通したとのことで、その区間だけ線路が新しいという話であった。
この路線も「並行する道路が未整備のため廃止を免れている路線」となっているようであった。
沿線はなんとかバスが通る道があるようだが、時間がかかることが見込まれた。三江線の徐行している列車よりさらに時間がかかるようだ。
それでもとうとう2018年3月に廃止されてしまった。
山陽新幹線
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てびき
東京から鹿児島中央まで延びている新幹線路線の、新大阪から博多までの区間を山陽新幹線と呼ぶ。
東海道新幹線は東京から京都ないし新大阪まで直通して乗るお客がとても多いが、山陽新幹線は途中駅で乗降する客がとても多く、新大阪から博多まで乗るお客はそれほど多いわけではない。
そのせいか途中駅止まりの列車が多く、小倉~博多という短距離の列車が国鉄時代から走っていた。広島止まり、岡山止まりの列車も多い。
沿線はいわゆる「太平洋ベルト地帯」と呼ばれる瀬戸内海を走るため大都市も多く、ビジネス客が多い。しかし最近では航空機を意識して意図的に列車の本数、列車の車両数を減らしており、そのせいか妙に混雑する列車もある。慢性的に列車数が足りない東海道新幹線とはこの点で異なっている。
また、沿線はとてもトンネルが多く、東海道新幹線よりも多い。そのせいか列車に乗っているとついついいねむりしてしまう。
博多は空港が駅からとても近い位置にあるため航空機に比べてとても不利な状況にある新幹線だが、岡山、広島、新山口はそれなりに空港が離れた場所にあるため東京をターゲットとして考えると有利な感じのする新幹線である。
ただし2012年から2013年にかけて開港した岩国錦帯橋空港は岩国駅から近そうなので要注意である。今のところ羽田便しかないようだ。
2011年3月をもって、九州新幹線のみずほとさくらが新大阪まで乗り入れることになった。しかし新大阪から東に乗り入れることはなく、京都より東から来たのぞみやひかりやこだまが九州新幹線に乗り入れることもない。
東海道新幹線は必ず16両で走る必要があり、九州新幹線は最大でも8両でしか走れないという理由のほかに、九州新幹線は勾配が急な所を走る必要があり、一方で東海道新幹線ではカーブの多い区間に対応する必要があったりとかいろいろあって東京~鹿児島中央直通が実現していないようである。
また山陽新幹線と九州新幹線は直通はしているものの特急料金はどうやら打ち切り加算のようである。なんともつらいところである。
1列車だけ九州新幹線のつばめが山陽新幹線に乗り入れるようになっている。どういう事情があるかわからないが、年によって乗り入れたり乗り入れなかったりしているようである。
山陽本線
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区間
兵庫県にある神戸駅から岡山、広島、下関を通り、福岡県の門司駅に至る路線がメインであるが、その他に神戸駅の隣の兵庫駅から和田岬に至る路線(以前は非電化だったが、2000年前後に電化された)も山陽本線に含まれている。
実際は神戸駅が始発の列車はあまり多くなく(京都~西明石間の各駅停車など)、東海道本線からの直通列車が多い。
なんでも神戸から東は官営鉄道として建設した路線であるが、神戸から西はもともと私鉄で、あとで官営鉄道に編入された路線とのことで、それが影響して東海道本線と山陽本線の境界は神戸になっているとのことである。
国鉄がJRになった時に、下関~門司間のみなぜかJR九州、その他はJR西日本に分割された。なぜなのかよくわからないが、深いわけがあるのだろう。
山陽本線には、迂回可能な路線として赤穂線、呉線、岩徳線、宇部線、小野田線などがある。岩徳線のみ山陽本線より山側を通り、他は海側を通る。これらの路線も山陽本線もけっこうお客が多い。
特急
特急列車はほとんど山陽新幹線に移行してしまった。そして2009年3月13日に最後の九州に行く寝台特急、はやぶさ・富士が廃止されてしまい、現在倉敷から門司まではもう特急は走っていない。
倉敷から東を走っているサンライズ瀬戸・サンライズ出雲(神戸~岡山・倉敷間で山陽本線を通る)は、サンライズ化される前からいた客が寝台券が取れなくなって離れてしまったりしていたが、最近は「夜行バスは安心できない」と考える客が増えたり、サンライズ以外の寝台特急がすべて廃止されてしまったこともあってまた客が増えている。
2019年3月より、残った特急であるはまかぜ、スーパーはくとに加えて、一日一往復の「特急らくラクはりま」が大阪〜姫路間に走り始めた。どうしてもすわりたい人が乗るのではないかと思われる。
らくラクはりまは神戸、西明石、加古川にも停車するが、これに合わせて従来西明石と加古川に停車していなかった鳥取行き特急はまかぜ、神戸、西明石、加古川に停車していなかった鳥取行き最終の特急スーパーはくともこれらの駅に停車するようになった。
特急以外の特別料金が必要な列車
従来より山陽本線の一部を通る新快速が敦賀〜播州赤穂間もしくはその一部区間を通っており、運賃のみで乗れていた。
2019年3月16日より、それらの新快速のうち野洲(やす)〜姫路もしくは網干(あぼし)を走る電車の一部の一両に、500円ですわれる「Aシート」が設定された。
ただしみどりの窓口で料金券を販売するわけではなく、新快速車内で販売する方式である。らくラクはりまと同様に、どうしてもすわりたい人が乗るのではないかと思われる。
その他
兵庫から和田岬までの路線は、和田岬近くの工場への通勤客がおもなお客のため、朝と晩にしか電車が通らない。
海岸線沿いに和田岬を通る地下鉄(神戸市営地下鉄海岸線)は昼間も通っているのでお客はそれほど不便ではないようである。
なんでも兵庫~和田岬間の路線はどこかの工場から車両が出てくる回送路線として使われているため、たとえ地下鉄ができても廃止されることはないとのことである。