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Sorry, Japanese only! (1997年1月その1)

104.大嶺と仙崎

説明

背景

とある鉄道の趣味のメーリングリストでとある人が、「鉄道オフ会」を開催するというお知らせをしてきました。

鉄道オフ会とは、通常のオフ会が飲み屋で行うのに対して、メーリングリストメンバで旅行して、メンバ間の交遊を深める、という感じのイベントです。

行程は次の通りです。

京都(ふるさとライナー九州)厚狭→南大嶺→大嶺→南大嶺→厚狭→小野田→雀田→長門本山→雀田→居能→下関→岩国→岡山→姫路→三ノ宮

ふるさとライナー九州以外の区間はすべて普通列車での移動となっていて、青春18きっぷを使うことが前提となっています。
また、途中参加、途中離脱は自由だそうです。


計画

ぼくはこんな行程で参加することにしました。「」で囲んだ所が独自行程の場所です。

「東京→熱海→浜松→米原→京都」(ふるさとライナー九州)厚狭→南大嶺→大嶺→「南大嶺→長門市→仙崎→長門市→下関」→岩国→「岡山(こだま)相生→姫路→米原→大垣(ムーンライトながら)東京」

なぜこういう行程にしたかというと、

・長門本山には1995年に乗っているけど、仙崎には行ったことがない。南大嶺→長門市の美祢線にも乗っておきたい
・岡山から姫路まで普通列車に乗る行程だと、ムーンライトながらに乗る乗り継ぎがぎりぎりになり、遅れると乗り換えられなくなってしまう。こだまで相生まで行くと1本前の列車に乗り換えられるのでその分乗り継ぎが楽になる

という理由でした。

ふだんメールでやりとりしているだけの人たちに会えると思うと、とてもわくわくした思いになります。

のちにメンバの1人とは、別の旅行をする機会がありました。それは「124.ムーンライト八重垣と博多南駅(1996年12月その2)」で示しています。


補足

124.ムーンライト八重垣と博多南駅(1996年12月その2)の旅行を終え、実家に帰ると実家のねこのうち1ぴきが死んでしまいました。
そんな悲しい思いをしながら正月を2日だけ過ごし、3日を迎えてぼくは近くのJRの駅に運んでもらいました。そして124.ムーンライト八重垣と博多南駅(1996年12月その2)の旅行で友人に売ってもらった、1枚タイプの、駅の端末発券でない青春18きっぷにスタンプを押してもらって出発し、乗り継いでなんとか東京駅まで来たのです。東京からぼくの旅行は始まりました。

東海道本線その1

東京~小田原

東京駅に着いた。今はお昼の12時である。

これからふるさとライナー九州が京都を発車する時刻までに京都に行かなければならない。
最初の電車はオール2階建てアクティー熱海行きである。2階建て車両の2階は混むから1階に行こう。電車が入線し、乗り込む。1階におりる。
しかし通路側にしかすわれなかった。やっぱり快速は人気が高い。電車は発車する。

正月なのでそれなりにお客は多いのだが、いかにも旅行という客は少なく、どこかに用事のある客、といった客でいっぱいであった。

横浜を過ぎ、快適に飛ばして大船に着く。藤沢を過ぎると一気に茅ヶ崎だ。客はほんの少し降りた程度で小田原に進む。


小田原~米原

小田原から熱海までの途中は海が見える。この前も博多から実家まで帰る途中にここを通って海を見た。
今はアクティーのきゅうくつな席からなのでそれほどのんびり見られるわけでもないが、海はいつ見てもいいものなのでちゃんと見ておく。

そして熱海で乗り換えだ。あたりまえのように階段をおりてのぼって西に行く電車に乗って立つ。
浜松まで過ごす。立っているのであまり景色も見られず浜松に着く。
浜松から米原行きに乗る。なんとかすわれたので眠ってしまう。

気がつくと大垣を過ぎていた。
もう日が暮れている。ここまで電車が止まるようなこともなく、無事着けそうだなと思いながら米原に着く。


米原~京都

米原は向かいのホームに姫路行き新快速が停まって便利である。この時刻は新快速はけっこうすいている。
ムーンライトながらから乗り継ぐといつも混雑しているが、さすがにこの時間は客が少ないのだろう。

まっくらになった中、京都に向かう。ちょっとずつ客が増えるがそれほどでもなく、定刻どおり京都に着いた。

さて、京都には先月・・・と言うより先週も来ている。駅から北に出て多少歩くとローソンがある。
そこで夕食を買う。飲み物も買おう。買い終えたので京都駅に戻ることにした。


補足

2015年3月から、快速アクティーは上野東京ラインの開業に伴い大部分の列車は東京駅から東北本線方向に乗り入れることになった。

若干の東京止まりがあるほかは、東北本線の小金井発着が多数を占め、その他、上野、古河、宇都宮発着のアクティーがある。高崎線はもともと湘南新宿ラインが通っているので、従来藤沢以西と行き来のなかった東北本線に優先的にアクティーを通したのではないかと思われる。

なおアクティーは東北本線内(大宮以北)は各駅停車である。東北本線内で快速運転を行う列車(快速ラビット等)もあることはあるが、こちらが東海道本線に乗り入れる際は逆に大船以西が各駅停車となる。

山陽本線その1

京都駅

京都駅の北の方のローソンから駅に戻ってきた。先月はここからムーンライト八重垣に乗ったが、今日はふるさとライナー九州に乗るので発車時刻が早い。もう改札を通ろう。
青春18きっぷを見せて改札を通り、ホームにやってきた。

ローソンで買った夕食は車内で食べてもいいが、どうせ今日も満席だろうから落ち着いて食べられないだろうと思い、ホームで食べていくことにした。いすにすわって弁当を食べる。
待っているとふるさとライナー九州がやってきた。自分の指定席にすわる。

今日の鉄道オフ会に参加するメンバのうち知っているのは先月いっしょに旅行した友人だけだが、彼は今日のオフ会の幹事だし、今すわっている指定席番号をみんなに教えているのでだれか見つけてくれるだろう。

そのうち先月旅した友人がやってきた。そして「もうちょっとしたら呼ぶから。」と言っていったん姿を消した。幹事だから忙しいのだろう。そしていつしか座席は満席になり、ふるさとライナー九州は京都駅を発車した。


就寝

やがて友人に呼ばれ、せまいデッキに約10人のメンバが集まった。さすがに男ばかりである。

まず幹事の友人が、そして鉄道オフ会のベースとなるメーリングリストの管理人があいさつした。その他いろいろな人があいさつしたが、中には三ノ宮で降りてしまう、顔見せ程度の人もいた。
ぼくはこの鉄道オフ会に参加するのははじめてだが、他の人たちのうち何人かは顔見知りのようだ。

とりあえずあしたの朝、厚狭(あさ)で会いましょうと言っていったん解散し、自分の席に戻った。
今日は先月と違い、となりに友人がすわっているわけではないが、やっぱり仲間がいるのはいいものだなあと思った。

三ノ宮を過ぎて、姫路が近くなってからやっと車掌がまわってきたので赤い青春18きっぷの2日目にスタンプを押してもらう。そして無事厚狭で起きられるようにと思って眠った。


起床

目が覚めた。腕時計を見た。よかった。まだ厚狭に着いていない。
眠っている人もいるのでそろそろと身じたくをする。幸いぼくの席は通路側なので、窓側の人を起こさないよう注意して出口に向かい、厚狭で降りた。

さきほどあいさつした人のうち何人かが抜け、5~6人になった仲間たちが集まる。
友人は、まずこれから始発のディーゼル車で長府(ちょうふ)に行くと言う。

今日はこれから美祢(みね)線の大嶺(おおみね)という、今年中に廃止されてしまう駅に行くわけだが、発車まで1時間あり、その間に長府まで往復できるし、どうせ厚狭には暖房もないので暖房代わりだということである。

けっこうこのあたりはディーゼル車が山陽本線にも通っていて、門司の方にも行っているのだ。
なにしろJR西日本の山口地区の電車は直流だけなので、交流の門司にはディーゼル車しか行けないのである。

(2008年現在、山陽本線のディーゼル車は非電化路線乗り入れ列車を除き皆無となった。
また、山陰本線のディーゼル車が関門トンネルに乗り入れることも、関門トンネルを通る交直流電車が下関より東に来ることもない。)


厚狭~長府

お客はぼくたちのほか1人か2人しかおらず、ブロロロと進んで長府に着いた。ディーゼル車を降りていったん駅の外に出る。

なんとここから参加する人がいた。なんでもここの近くが実家で、これから帰京するとのことである。彼は幹事(先月ぼくがいっしょに旅した友人)にたのんでこういうルートにしてもらったそうである。

とりあえず駅の中をひととおり見て回って、ころあいをみはからって厚狭に戻る列車を待った。

列車が来た。今度の列車も客は少なく、みんなでいろいろ話したりして厚狭に着いた。列車を降りる。さあ、見知らぬ路線、美祢線の旅の始まりだ。

美祢線

厚狭~南大嶺

長府から乗った電車を降り、仲間たちと美祢線のディーゼル車に乗り込んだ。自分たち以外はほとんどお客はいない。発車し、すぐに厚狭のまちなかを離れていく。

仲間たちはこれから行く、もうすぐ廃止される大嶺駅はどんなところかとわくわくしていた。内陸に向かう路線ではあるが、そんなに高い山が見えるわけでもなく、だんだん夜が明けていく。そして南大嶺に到着。仲間たちとディーゼル車を降りた。

これから乗る大嶺行きのディーゼル車はとなりのホームにあった。カメラを持った仲間たちがバチバチと写真を撮る。まだ照明もついてないディーゼル車である。

さっき南大嶺まで乗ったディーゼル車と同様に整理券を使い運賃箱がある車両で、大嶺が廃止されてもよそで使えそうだ。


南大嶺~大嶺

そのうち運転手がやってきてドアを開けた。仲間の1人がさっそくディーゼル車に入って整理券を取ったが、番号が0番で南大嶺の文字がないようだった。

客は仲間たちだけのようであり、運転手はもちろんぼくたちが青春18きっぷで旅行していることはわかっているらしく何も言わない。そしてようやくドアが閉まり、発車した。

仲間たちとぼくは、もうすぐ廃止になるこの路線の景色をしっかり目に焼き付けようとながめていた。写真を撮っている仲間もいた。小高い山の間をぬけ、終点大嶺に到着した。

折り返しの南大嶺行きが出るまでの間、仲間たちは思い思いのことをしていた。ディーゼル車や景色を撮る仲間、それから駅ノートを読む仲間もいた。

ぼくは駅ノートは備中神代や三厩などで見たことがあるが、この駅にもあったようだ。あと数ヶ月、どれだけの人がこのノートに書き込むだろうか。ぼくは駅ノートを見た後はあたりをぐるっとひとまわりして戻ってきた。


大嶺~長門市

いよいよ折り返しのディーゼル車の出発である。お客は仲間たちの他に年輩の客が1人か2人くらいしかいなかった。ドアが閉まり、発車。もう来ることのない場所を離れていく。

さっきより明るくなった風景を見て、南大嶺に着いた。仲間たちとディーゼルを降りる。

さてぼくはここから仲間たちと別れる。仲間たちはここから小野田線の長門本山に行くのだが、ぼくはおととしの10月にすでに行っているので、まだ行っていない山陰本線の仙崎に行くのである。先に厚狭行きがやってきた。仲間たちはディーゼル車に乗り、ぼくは見送った。

しばらく待つと長門市行きがやってきたので乗る。さすがに多少はお客がいる。ディーゼル車は発車する。

やはりそれほど高い山もなく、なだらかな地形をゆっくりとディーゼル車は進んでいく。お客も少ないまま、終点長門市に着いた。さあ、仙崎行きの出るホームはどこだろう。ぼくは探してみることにした。

山陰本線

長門市~仙崎

南大嶺(みなみおおみね)から乗ってきたディーゼル車を長門市で降りた。仙崎行きのディーゼル車はすぐそばに停車していたので乗り換える。お客は2~3人しかいない。そのまま発車し、長門市のまちなかを進む。

そして何分もしないうちにディーゼル車は仙崎に着いた。他のお客とともに青春18きっぷを見せて改札を出る。駅舎を出るとバス停がある。

海が多少は近いはずだが、ちょっと距離があるらしく、海が見えるということはない。
バスが1日にどれくらいあるか見てみたが、2時間に1本以上あるようだ。

さて、ディーゼル車にすぐ戻らなければならない。やはりお客は少なく、長門市に向けて発車する。
やはり何分もしないうちに長門市に到着である。これで山陰本線は全部乗ったことになった。


長門市~下関

あとは南大嶺で別れた仲間と合流するため下関に行く。下関行きのディーゼル車は多少お客がいる。10人以上はいたと思う。ディーゼル車は発車する。

先月も通ったところだし、眠っていてもいい場所だが、海も見える場所だし、窓の外をながめていた。
ところどころ海が見える。いい景色だなあと思いながら過ごす。先月は途中の小串(こぐし)駅で乗り換えだったが今日は下関直通で乗り換えなしだ。ディーゼル車はさらに進む。

幡生(はたぶ)で山陽本線と合流し、やや太くなった路線を進み、市街地を通って終点下関に到着した。予定通り着いたのでまずはめでたい。

なんでも今度岩国まで乗る電車にはトイレがないという話なのでトイレに行っておく。トイレが済むと岩国行きの電車の出るホームに向かった。

山陽本線その2

駅弁

下関で長門市から乗ってきたディーゼル車を降りてトイレに行き、岩国行きの電車の出るホームに向かった。

うわ、電車は満員だ。前の方に進むと、南大嶺で別れた友人たちがいた。ちゃんとぼくの席をとっておいている。彼らがいなかったらすわれなかっただろう。

先月の旅をともにした友人(この鉄道オフ会の幹事)が下関のふくめしを買っておいてくれたので、代金を払って受け取る。

実はこの鉄道オフ会は、3つの駅弁を食べることが大嶺や長門本山に行くことと並ぶ目的なのである。その3つとは、

・下関のふくめし
・宮島口のあなごめし
・広島のしゃもじかきめし

である。

そしてふくめし以外の2つの駅弁は、ここにはいない2人のメーリングリストメンバが全員の分を買ってぼくたちと合流し、その2人+下関で合流するぼくの分のふくめしは幹事が買って代金と交換、という手はずになっているのである。

でもすぐ食べられるわけではない。メーリングリストメンバの中には駅弁のサイトを作っている人がいて、彼に従いシートにふくめしを置くことになった。
なんとふくめしは、1つ1つ包装のデザインが違うのである。彼はすべてのふくめしを写真でバチバチ撮っていく。

あとで彼のサイトを見たら、ちゃんとぼくが買ったふくめしの包装が載っていた。
当時サイトを持っていなかったぼくはすごいなあと思ったのである。もっともぼくはいまだに写真をサイトに載せる方法を知らないのだが。


下関~岩国

すでに電車は岩国に向けて動き出しており、めでたく食事となった。きょうは食事をほとんど食べていない(実は京都のローソンで買ったお菓子をひとりの時に食べているけど)のでありがたい。

気がつかなかったが、幹事はあなごめしとしゃもじかきめしを持って合流するメンバの分のふくめしを持っていて荷物が多く、なおかつ網棚が冷房装置でつぶされている座席だったので荷物をひざの上に置いていたためふくめしが食べられなかったとぼやいていた。

まあとりあえず景色も見ずにふくめしを食べる。このあたりは小郡あたりまでは内陸を通るので海は見えないのだ。

腹が減っているとなんでもうまいので、どれだけうまいのかよくわからなかったが、とにかくうまい。時間はたっぷりあるのでゆっくり食べ終わる。ごちそうさま。

同じ山口県内とは言え、下関から岩国までは長い。小郡を過ぎ、海が見えてきた。この旅では何回も海を見ているのだが、どこの海もいい。徳山を過ぎると海沿いに電車は進む。そして下関から約3時間かかって岩国に着いた。


岩国~広島

ここからはすぐ広島に行く電車が出ているが、次の岡山行きに乗ってもいっしょなので次の電車を待つ。

ここであなごめしを宮島口で買ったメンバが合流した。またシートに駅弁を置いて駅弁サイト管理人がバシバシ写真を撮る。

あなごめしもふくめしと同じく包装が何種類もあるのである。合流したメンバはかなり苦労して、売り切れ寸前のあなごめしをなんとか買ったそうだ。電車は発車する。

あなごめしを食べていると電車は宮島口に到着し、たくさんのお客が乗ってくる。この分だと岡山までずっとお客が多いようだ。

さらに広島に着くと、しゃもじかきめしを持ったメンバが乗ってきた。代金を彼に払ってしゃもじかきめしを受け取る。さすがにこれはどれも同じ容器なので駅弁サイト管理人も自分の分だけ写真に撮っていた。

しゃもじの形をした駅弁である。言い忘れたがふくめしはふぐのようなふたになっているが丸い容器で、あなごめしは普通の箱である。

あなごめしを食べたばかりなのでしゃもじかきめしはあとで夕食で食べることにする。しかしかきだから早めに食べる必要はありそうだ。


広島~三原

電車は広島を出発し、進んでいく。けっこう山深い場所である。
そう言えばこのあたりはいつも夜行で眠ったまま通っている。おととしの10月は呉線を通ったし、そんなわけでこの景色を見るのは初めてである。

あなごめしを買ってきたメンバはこのあたりの出身なのでこのあたりには詳しく、いろいろ話してくれた。

左の方にモノレールみたいな建築物が見えたような気がした。
あとでメーリングリストで質問したら「スカイレール」という山の上の住宅と山陽本線の瀬野駅を結ぶ新交通システムなのだそうだ。あとで乗ってみたいなと思った。

瀬野から先はなんでも山陽本線で一番勾配の急な場所だということだ。
けっこう景色のいいところだ。まあなんにしろ電車の性能がいいからこういう勾配も通れるのだろう。


三原~岡山

三原を過ぎ、尾道のあたりでは海が見える。その後も海が見える場所があった。そんなふうにして日が暮れていく。

岡山が近づくと、メンバの1人の携帯電話が鳴った。それは長府から合流したメンバからだった。

彼はぼくたちより1本早い岡山行き電車に乗って、今岡山から姫路行き電車に乗っているところだと言う。
本来なら今ぼくたちが乗っている電車が岡山に着くと同時に姫路行きが発車するダイヤになっていて、乗り換えられないはずなのだが、なんと今日は姫路行きの発車を遅らせて、ぼくたちが今乗っている電車の客の乗り換えを待つと言う。

しかしぼくはもう岡山から相生までは新幹線に乗ると決めていて、きっぷも買っているし、岡山では実家に電話しようと思っているけどすぐ乗り換えると電話するひまがなくなってしまうから、予定通り新幹線に乗る、と言う前に電車が岡山に到着し、ほとんどの人はドカドカと階段をのぼって行ってしまった。

しょうがない。本来の接続の、10分くらい後に出る赤穂線まわりの姫路行きの電車のところに行こう。ホームはどこだ?

なんのことはない、階段をのぼってはみたが、岩国から乗った電車が着いたホームと同じホームの前の方だった。赤穂線の電車のところに行くと、メンバの1人がいた。

とりあえずここでお別れなのでいろいろ話しているうちにあなごめしを買ってくれたメンバがやってきた。そして赤穂線のメンバとはそこでお別れし、ぼくはあなごめしを買ってきたメンバと新幹線の中間改札に向かうことにした。

山陽新幹線

岡山駅1

岡山駅の赤穂線のホームでぼくは、とある旅行メーリングリストの友人1人を見送り、もう1人の友人(あなごめしを買った友人)と新幹線ホームに向かった。もう1人の友人は本隊からはずれて広島に帰るとのことで、今度はぼくが見送られる側である。

階段を上がり、新幹線中間改札まで来たところでもう1人の友人と別れた。

さて、実家に電話しなければならない。ぼくは東京で買っておいた岡山→相生の乗車券と岡山→相生の特定特急券を見せて新幹線エリアに入った。

そして日本テレコムの公衆電話を探す。あった。ぼくはクレジットカードを取り出し、クレジットカードを使って実家に電話した。無事旅行していると伝えて電話を切った。


岡山駅2

そしてエスカレーターを昇り、新幹線ホームに来た。

ぼくが乗るべきこだままではまだ時間がある。

ぼくはここで、手持ちの「しゃもじかきめし」という駅弁を食べることにした。

立ったままホームでしゃもじかきめしを食べた。かきは傷みやすいのでここで食べておかないとまずい。なんとか食べ終えた。

ホームでは次のようにアナウンスされている。

「定期の列車はたいへん混雑しておりますので、なるべくすいている臨時列車をご利用ください」

臨時列車って相生には停車しないよな、と思いながらアナウンスを聞き流す。新幹線はやはり臨時列車がすいているようだ。指定を取る時は臨時をねらおうか、と考えた。


岡山~相生

そしてホームを何本か臨時列車が通り過ぎ、ようやくこだまがやってきた。
やっぱり、と言うかなんというか、デッキまでいっぱいだ。
どうせ相生で降りるし、デッキで過ごそうかと思った。

もう暗くなっているし、景色もあまり見えないままこだまは走る。岡山~相生間はトンネルも少ないようだ。

これだけ岡山で待ち時間があるにもかかわらず、このこだまは普通列車を追い抜いてしまうようだ。普通列車の遅さがうかがえる。

そしてこだまは相生に到着した。岡山での出口と反対側のドアが開いた。デッキの他の客をかきわけかきわけ外に出た。降りた客はぼくだけのようである。

階段をおり、中間改札で岡山→相生の特定特急券を渡し、さらに階段をおりて山陽本線ホームにやってきた。

ここに姫路行きの電車ってちゃんとやってくるよな、と感じながら、ぼくは電車を待った。

山陽本線その3

相生~京都

こだまを相生で降りて、在来線ホームに向かった。ちゃんと姫路行きがやってきた。
電車はものすごく混雑していた。メーリングリストのメンバはちゃんといた。

岡山で別れた2人以外のメンバと、ぼくにとっては南大嶺以来となる長府から乗ってきたメンバたちだ。席もとっておいてくれたのですわれた。

彼らの話によると、かなりの客がこのまま新快速経由で大垣まで行くだろう、みんな気が立っているから階段などでは気を付けたほうがいいだろうとのことである。そんなふうにして暗い中を姫路まで向かった。

幹事やメーリングリスト管理人、駅弁サイト管理者は姫路で赤穂線直通列車を待ち、直通列車に乗ったメンバと合流すると言う。長府から乗ってきたメンバとしゃもじかきめしを買ってきたメンバがぼくといっしょにすぐ接続の長浜行き新快速に乗ることになった。
なんとか席が取れてすわれた。やはり混雑している。そして出発。手を振って姫路に残るメンバと別れる。

しゃもじかきめしを買ってきたメンバはここまで駅弁をとっておいたので、この新快速で食べ始めた。
ぼくも岡山で食べずにとっておけばよかったかもしれない。彼は京都で降りていった。


京都~大垣

さて、2人になった。長府で合流したメンバは大垣から夜行に乗り慣れているらしい。
ぼくは下りの大垣行きは乗り慣れているが、大垣から東京行きに乗ったことはないので、いろいろ話を聞く。

彼の話では「たとえ新快速が遅れても、急行ちくまに乗れば岐阜でムーンライトながらに追いつける」との話だ。
なんとか米原に着き、大垣行き電車に乗り換える。ここまでダイヤ通りに着くことができた。

もう今大垣行きに乗っているのはほとんど東京行きムーンライトながらに乗る人たちばかりである。
各駅に停車するものの、降りる人も乗る人もなく、関ヶ原を過ぎ、暗い中を大垣に到着した。
もうここから急いで降りる人はいない。みんな自分のムーンライトながらの指定席券を持っているからである。ぼくは長府から来たメンバとムーンライトながらの出るホームに向かった。

東海道本線その2

発車

米原から乗ってきた電車を大垣で降りて、ムーンライトながらの出るホームに向かった。

ホームでしばらく待っていると、見慣れたムーンライトながらの車両が入線してきた。
相生から一緒の電車に乗ってきた友人とは席が離れているので入口でお別れである。席にすわる。
もちろん、青春18きっぷに翌日の日付を入れてもらうまで眠らないほうがいいだろう。

ムーンライトながらは発車する。岐阜、名古屋と停車していくがあまり乗る人はいない。
それでも満席近くなったようだ。大垣から乗る人が一番多いのであろう。


車内改札

車掌がやってくる。もちろんみんな青春18きっぷを使っているので時間がかかる。
やっと順番がまわってきた。赤い青春18きっぷの3日目に間違えずに日付を入れてもらう。

以前はボールペンの日付+車掌印ということも多かったが、最近では車内でもスタンプの日付のことが多くなった。
きのうふるさとライナー九州に乗り、きょうも夜行なので、日付を入れてもらうとたちまち眠ってしまった。

目が覚めた。まだ熱海を過ぎたところのようだ。みんな眠っている。これからどうしようか。
アパートに帰ったらお昼まで寝るけど、まだ青春18きっぷの3日目が有効なのでどこか行ってみようと思った。

つい最近までこげ茶色の電車が走っていた鶴見線の大川支線に行って、今はどんな電車が走っているのか確認しようと思いながら、アパートに帰っていった。

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