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Sorry, Japanese only! (1995年6月)

23.名鉄ディーゼル路線めぐり

説明

またどこか旅行へ行きたいなあ、と考えました。できれば「ぷらっとこだまエコノミープラン」を往復で使って名古屋にでも日帰り旅行したいなあと考えました。

しかし当時のぼくは休日出勤が多く、キャンセル料が半額もかかるぷらっとこだまエコノミープランは使いにくいなあと思いました。行きたい当日に窓口に行っても満席ですし。

でも朗報がありました。会社が6月の日曜日に停電して点検を行うそうです。
停電なら休日出勤は絶対ありません。よし、この日に名古屋まで往復しようと思い、近くのJTBに申し込みました。無事買えました。

名古屋で何をするかですが、名鉄にでも乗ろうかと考えました。まあその場に行って決めることにしましょう。
こうして停電の日が来て、ぼくは東京駅に向かったのです。

東海道新幹線その1

有楽町駅~東京駅

有楽町線の電車は、無事有楽町に到着した。

今日は鉄道に乗るだけの日である。名古屋に行って名古屋近辺の私鉄にたくさん乗る目的である。もちろん新幹線に乗るのだが、今日使うのは「ぷらっとこだまエコノミープラン」である。

ぷらっとこだまエコノミープランは東京都区内のJRに乗ることができないので別途運賃を払って東京まで来る必要がある。そしてぼくの住むアパートからは、東京駅に行くより有楽町駅に行った方が運賃が30円安い。だから有楽町から東京駅まで歩くのである。

日曜朝の八重洲通りは車もそれほど走っておらず、気持ちよく歩いて八重洲口に着いた。さて、ぷらっとこだまエコノミープランは新幹線の改札しか使えないので改札を探して券を見せて改札を通った。

今日乗るのは去年使ったこだまより30分ほど早いこだまである。なにしろぷらっとこだまは、静岡に行けるこだまでは名古屋に行けず、名古屋に行けるこだまでは静岡に行けないのだ。去年の目的地は酒井美紀ちゃんの握手会があった静岡だったが、今日の目的地は名古屋なので使えるこだまも違うのだ。


東京~新横浜

まずは自分の指定席に行く。そしてすわる。

となりにも客が来た。この客もぷらっとこだまエコノミープランだろう。ぷらっとこだまエコノミープランの客が一箇所に固められる、そういうものなのである。

発車時刻が来て発車である。じきに車内改札がやってきたのでスタンプを押してもらう。

さて、今日はビュッフェに行くことにした。と言うのもこのぷらっとこだまエコノミープランにはドリンク券がついているのだ。去年はコーヒーを飲んだ。

しかしなんでも缶ビールと引き替えることもできるらしいのだ。どうやら車内販売では缶ビールは売っていないようなのでビュッフェに行くことにしたわけである。

車内を進んでなんとかビュッフェの場所に来た。こだまの指定席はうしろの方だけどビュッフェは前だからだいぶ進んだ。お、ちゃんとアサヒのスーパードライがある。ぷらっとこだまエコノミープランのドリンク券を渡すと無事スーパードライが渡された。席に戻ろう。


新横浜~名古屋

席に戻ってもまだ新横浜を過ぎたばかりである。なにしろ朝8時前に東京を出て、名古屋に着くのは11時ちょっと前なのだ。時間がかかるが、名古屋までの普通運賃に500円ちょっと足しただけでこだまに乗れるのだから文句は言えない。ビールを飲んでちょっと眠る。

起きてはみたがまだ静岡を過ぎたばかりだ。そんなふうにしてこだまは進んでいく。あとはトンネルをどんどんくぐっていく。4月に降りた豊橋を過ぎる。名古屋まではもうすぐだ。

そして名古屋に到着。こだまを降りる。さてこれからどうするか決めていない。JRに乗ってもしかたないし、名鉄にでも乗ろうか。

こんな場合、ループになっているところをぐるりとまわるのが効率が良さそうだ。

路線図を見ると、知多半島と渥美半島の間あたりで名鉄の線路が環状になっている。ここをぐるっとまわるのが良さそうだ。環状の線路の交差点は「吉良吉田(きらよしだ)」という駅だ。

まずは吉良吉田まで行こうかと思い、改札にぷらっとこだまの券を渡して、名鉄の新名古屋駅に向けて歩き始めた。JRからはけっこう距離があるようなので、案内を見て間違えないように進んだ。地下鉄の名古屋駅の方向にあるようだ。

名鉄西尾線

新名古屋~新安城

東京から乗ってきたこだまを名古屋で降りた。さすがにこだまは時間がかかる。もうお昼近く、11時になっている。名鉄の新名古屋駅に向かおう。

なんとか着いた。ここは4年前に来た近鉄の名古屋駅の近くみたいだ。でも地下街は方向がわかりにくいからここから近鉄に行くにも時間がかかりそうだ。

とりあえず名鉄の路線がループになっているそのループの一角にある「吉良吉田」まできっぷを買う。そして自動改札を通る。

新名古屋駅はホームが近鉄みたいにたくさんあるかと思ったが、基本的には豊橋方向と新岐阜方向の2つのホーム、1ホームごとに2線あるようだ。豊橋方向のホームに進む。

まずは豊橋行きの電車に乗ることにする。
「吉良吉田」に行くには「新安城」で降りて乗り換えればいいようだ。電車に乗って発車である。新名古屋は地下だったが、たちまち電車は地上に出る。このあたりは近鉄と似たようなものだ。

ただし近鉄は名古屋を出るとすぐに人家の少ない場所に入っていくのに対して、名鉄の方は地上に出てもしばらくは名古屋の市街地を進むようだ。市街地を電車は進んでいく。なにしろ新名古屋から名鉄に乗るのはきょうが初めてなのだ。なにもかもめずらしい景色である。

そんな景色を見ていたが、きょうは朝早かったので眠くなってきた。眠ってしまおう。


新安城~吉良吉田

それでもなんとか新安城の手前で起きられた。すっかり人家は少なくなり、東海道本線沿線と似たような、小高い山の続く景色になっている。そして新安城着。電車を降りた。

ここは分岐が吉良吉田方面だけなので迷わずに吉良吉田行方面の電車に乗る。お客はとても少ない。このあたりまで来るとこんなものなのかなあ。電車は発車する。

人家はさらに少なくなり、畑っぽい場所を電車は進んでいく。客の乗り降りも全くなく、名鉄っていつもこれくらいしか客が乗らないのかなあと不安になる。

そして海が見えてきたころ、目的地、吉良吉田に到着である。電車を降り、改札を出る。もう12時だ。どこかに食堂はないかなあ。

駅の近くに食堂っぽいところがあった。入ってみよう。

戸を開けて入ってみると、そこは寿司屋っぽい場所であった。カウンターがあり、4人席がいくつかある。ここは寿司しか食べられないのかなあ。

でもなんとか寿司以外のメニューもあるようだ。魚の定食を頼んだ。しばらく待つと定食がやってきた。

魚はうまかった。吉良吉田のそばは海が広がっているから、この魚は近海の魚なのかもしれないなあと思いながら魚の定食を食べた。いい食堂だったなあ。

だいぶゆっくりしてしまい、もう午後1時近くになっている。名鉄の旅に戻ろう。ぼくは食堂を出て、吉良吉田の駅に向かった。

名鉄・碧南~吉良吉田

旅行記本文

吉良吉田(きらよしだ)の駅のそばの料理屋で昼食を取ったぼくは、駅に向かって進み、知立(ちりゅう)に向けて列車に乗ろうとした。とりあえず名鉄の西中金まで行って引き返そうと、ぼくは券売機で西中金まできっぷを買った。

駅の時刻案内を見た。この「碧南」というのが知立方向に向かう列車らしい。わ! 1時間に1本しかない上に、もうすぐ発車だ!ぼくはあわてて改札を通り、碧南行きの列車に乗った。なんだか古そうな列車だ。1時間に1本なのにお客も少ない。

列車は発車した。海沿いのさわやかな景色である。
景色はいいがお客はまるで乗ってこない。

海沿いに進んだ列車はそのまま終点、碧南に着いた。
ここから知立行きが出ているようなので、ぼくは吉良吉田から乗ってきた列車を降りた。

名鉄三河線

碧南~知立

吉良吉田(きらよしだ)から乗ってきたディーゼル車を碧南(へきなん)で降りた。さて乗り換えの列車は・・・すぐそこにあった。乗ろう。

似たような車内であったが今度は電車である。名古屋行きが出ている知立(ちりゅう)まで進む電車である。ディーゼル車より若干客は多いが、やはり客は少ない。愛知県って電車はあまり使われていないのかなあ。

遠くに工場の煙突っぽいものがちらほらと見える景色の中を電車は発車する。
わずかな客を乗せて電車は進み、海は見えなくなる。それほど人家が多くなる様子もない。
それでも知立が近づくとまちなかにはいっていったようで、それなりの市街地に入ったところで終点知立に到着である。


知立~猿投

さてここからは西中金(にしなかがね)まできっぷを買っている。なんでも猿投(さなげ)に行って、そこから乗り換えのようだ。階段をおりたりのぼったりして、なんとか猿投行きホームに出た。

猿投行きは碧南からの電車より客が多かった。やはり産業の中心地、豊田市を通るからだろう。
もっとも客は自家用車に乗れない若者が多く、成人客は少ないようだ。電車は発車する。

内陸に向かう電車なので森とかが近くに見える場所を進んでいくが、やがて市街地に入っていく。
知立周辺よりも人家、と言うより高層建築が多いようだ。豊田市でかなり客が降りてしまい、わずかな客が残るだけになった。そして梅坪(うめつぼ)を過ぎて、かなり山が近づいてきた。愛知県はけっこう小高い山が多いようだ。山が見える景色を進んでいく。

そしてかなり山が近づいたところで終点猿投に到着である。だいぶ少なくなった客といっしょに電車を降りて、西中金行きの発車時刻を確認することにした。

名鉄・猿投~西中金

旅行記本文

猿投(さなげ)で知立(ちりゅう)から乗ってきた電車を降りると、まずは西中金(にしなかがね)行きの列車の時刻を見た。1時間に1本で、次は40分後だ。知立からの電車は20分に1本だからだいぶ数が少ない。まあしかたないかとベンチにすわって待った。

今日の帰りの新幹線はぷらっとこだまだから遅れるわけにはいかない。ここで40分足止めされるわけだから、もう今日はそんなにまわれないなあ、西中金に行ったらあとは名古屋に近づいた方がいいなあと考えた。

時刻表を見ると、梅坪(うめつぼ)という駅から赤池まで名鉄が延びていて、地下鉄と直通しているようだからこれに乗ろうと考えた。上小田井(かみおたい)まで乗って、名鉄で新名古屋まで行って、そこから先はまた後で考えよう。

やっと西中金行きがやってきた。吉良吉田から碧南まで乗った列車と似たような列車で、かなり古びていた。1時間に1本なのにお客はまるで少なかった。

列車は発車する。猿投も山の中だけど、さらに山の中を進んでいく。あまり景色が変わらないまま終点、西中金に着いた。きっぷを渡していったん改札を出る。

しかし1時間に1本なのでそのまま引き返さざるを得ない。山の中だし、どこもまわれるところはなさそうだ。上小田井まで地下鉄経由のきっぷは売っていないようだったので、赤池まできっぷを買った。

また改札を通り、猿投行きに乗る。今度もお客は少ない。発車だ。午後の日差しを浴びて、列車は猿投に着いた。今度はすぐ知立行きに乗り換えである。多少お客が多い。発車する。猿投の山の中の景色から平野の景色になり、梅坪に着いた。ここで降りる。

赤池方面の電車の時刻を見ると、もうすぐ上小田井行きが来るようだ。まずは待つことにした。

名鉄豊田線

旅行記本文

猿投(さなげ)から乗ってきた電車を梅坪(うめつぼ)で降り、上小田井(かみおたい)行きを待った。

やってきた。いかにも地下鉄直通っぽい電車である。もちろんオールロングシートなのはいいのだが、まるでお客がいない。

やっぱりこのあたりは車社会だから、名鉄に乗る人はそんなにいないのかなあと思いながら、日曜日の電車は林を見ながら進んでいく。そのまま小規模の林が左右に見える風景を電車は進んでいく。愛知県ではこういう景色はめずらしくない。

さていよいよ名鉄と地下鉄の境目の赤池駅というところになって、電車は地下へともぐっていった。地下鉄と地下鉄でない私鉄の境界駅が地下というのはたとえば押上とか、泉岳寺とかたくさんある。それほどめずらしくはない。

さすがに赤池を過ぎたら名古屋市内だから、客がたくさん乗ってくるかもしれないなあと思いながら、そのまま電車に乗り続けた。

鶴舞線

旅行記本文

梅坪(うめつぼ)から乗ってきた電車が赤池を過ぎる。地下に入ったので景色は見えず、他の客が見えるだけである。赤池を過ぎて名古屋の都心が近づいていくが、それほど乗ってくる客はいない。

本当に今日は日曜日なのかなあと思っているうちに電車は進んでいく。

そして終点、上小田井(かみおたい)に着いた。終点なのでここで降りる。ぼくは西中金で赤池までのきっぷしか買えなかったので精算しなければならない。改札で鶴舞線の運賃を払っていったん改札を出た。そして名鉄経由の新名古屋行きのきっぷを買ってまた改札を通る。

買っておいたぷらっとこだまエコノミープランの発車時刻まであと少し、まだ日は沈んでいないけど無事間に合うかなあと思いながら犬山線の電車を待った。

名鉄犬山線

上小田井~新名古屋

梅坪(うめつぼ)から乗ってきた名鉄・名古屋市営地下鉄の直通列車を上小田井(かみおたい)で降りて、新名古屋行きのきっぷを買って電車を待った。

しかし、名鉄の電車は上小田井を通過する電車ばかりだ。どんどん特急っぽい電車が通過する。

その間に、今まで乗ってきた鶴舞線の地下鉄が1本2本と発車していく。どうも上小田井は地下鉄の方が便利な駅のようだ。じっと名鉄を待つ。

なんとかやってきた。どこの私鉄もそうだが、急行や特急がたくさん走る路線の各駅停車ってけっこう数が少ないことが多い。東京もそうだが名古屋もそのようである。電車に乗ると客は少なかった。電車は上小田井を発車する。

左右を見れば名古屋が近いのでかなり建物が多い景色なのに、そんな中を客の少ない電車がゴトゴト走る。そしてやがて電車は地下におりていき、約6時間ぶりとなる新名古屋駅に到着した。ここで降りる。

これからどうしようか。時間もそんなにないし。


名鉄~近鉄

そうだ、4月に菅野美穂ちゃんと握手するため栄のそばの名古屋東映に行った時に、東山線の名古屋-千種間と桜通線の名古屋-久屋大通(ひさやおおどおり)間には乗っているから、まだ乗っていない名古屋から西に乗ろう、そう思った。

となると乗るのは東山線の名古屋-高畑間と桜通線の名古屋-中村区役所間である。

高畑-名古屋-中村区役所とまわると運賃が通算されてお得そうだ。それから高畑は近鉄の八田の近くみたいなので、地下鉄でなく近鉄で八田まで行って高畑まで歩くとおもしろそうだ。中村区役所から名古屋までもわずか1駅なので歩いて行けるだろう。

そんなわけで、これからの行程を近鉄名古屋-八田(歩)高畑-名古屋-中村区役所(歩)名古屋と決めた。

まずは名鉄の改札を出る。近鉄名古屋駅はそれほど遠くはないはずだ。

名古屋の地下街は方向がよくわからないが、なんとか近鉄の案内を見つけ、自動券売機も見つけた。ぼくは八田まできっぷを買って改札を通った。4年ぶりのホームのたくさんある近鉄名古屋駅だ。八田だからたぶん各駅停車しか停まらないだろう。ぼくは各駅に停車する電車を探すことにした。

近鉄名古屋線

旅行記本文

上小田井から乗ってきた電車を新名古屋で降りたぼくは、近鉄名古屋になんとかやってきた。券売機で八田まできっぷを買って改札を通る。

今日はいろいろなところで時間をむだに過ごしており、あとは地下鉄の名古屋-高畑間、名古屋-中村区役所間をまわるとタイムアップになりそうである。なにしろ今日の帰りは「ぷらっとこだまエコノミープラン」で、帰りのこだまは名古屋発19時半なのである。乗り遅れないようにしなければならない。

4年ぶりに近鉄の駅で特急でない電車を探す。普通列車だ。近鉄は普通列車の数がとても少ないのである。なんとかホームを見つけて乗る。しばらくして発車した。電車は地上に出た。

普通列車はやがて八田に到着したので降りた。さあ、ここから地下鉄の高畑まで歩かなければならない。改札を出て海の方向に歩く。

てくてく歩いてうろうろする。ここは住宅街だ。名古屋では住宅街でも地下鉄が走っているのだ。けっこううらやましいなと思いながらさらにあちこち歩いて駅を探す。
あったあった高畑駅だ。ぼくは階段をおりていった。

名古屋市営地下鉄・東山線

旅行記本文

近鉄の八田(はった)駅から、なんとか名古屋市営地下鉄東山線の高畑(たかはた)駅まで歩いてきた。

階段をおりてみたが、客が少ない。名古屋からそんなに距離があるわけじゃないのに、本当に名古屋は公共交通機関を使う人が少ないんだなあ。

ここから名古屋まで東山線に乗り、中村区役所まで桜通線に乗り、名古屋駅まで歩く予定である。中村区役所まできっぷを買って自動改札を通り、停車していた地下鉄電車に乗った。

がらがらのまま、電車は発車していった。

日曜の夕方の電車はそのまま、ずっと名古屋まで、ほとんど客が少ないまま進んだ。

名古屋で客は多少は乗ってきた中、入れ違いに降りる。さあ、桜通線のホームに行こう。

桜通線

名古屋~中村区役所

高畑(たかはた)から乗ってきた名古屋市営地下鉄の東山線の電車を降りた。通路は複雑だが、名古屋駅に乗り入れている地下鉄は東山線と桜通線しかないので、それほど迷うことなく桜通線のホームに着いた。

そして中村区役所行きの電車に乗る。名古屋からわずか1駅である。

名古屋の近くなのに、日曜の夕方の電車はびっくりするほど客が少なかった。そんな中、電車は無事進んで終点中村区役所に着いた。電車を降りて地上に出よう。

地上に出た。名古屋駅はどっちだろう。あっちのようだ。1駅くらいだから歩けるだろうと思い、歩くことにした。

名古屋からはぷらっとこだまエコノミープランだから、遅れるともう一度運賃料金を払わないと新幹線に乗れない。急ごう。


徒歩

しかしそれからが大変だった。

歩いても歩いてもなかなか名古屋駅が見えてこない。

景色は商店街と言うほどでもなく、高いビルもないが、住宅街と言うほどのこともない。そんなに名古屋駅に近くなさそうな風景が続いている。そんな景色が数十分続く。

それでもだんだん名古屋駅の近くっぽい建物に変わっていく。

そして予約しておいた新幹線まで1時間を切ってから、ようやく名古屋駅が近づいてきた。なんとか間に合ったようだ。

こんなことならちゃんと1駅でも地下鉄に乗っておいた方が良かったかなあと思いながら、名古屋駅に近づいていった。

東海道新幹線その2

名古屋駅

桜通(さくらどおり)線の中村区役所駅から歩いて歩いて、なんとか東京行きこだまの発車前に名古屋駅に到着した。

もう夕食を食べているひまはない。夕食はアパート近くのコンビニで買って食べようと思い、ただちに帰りのぷらっとこだまエコノミープランの券を見せて新幹線改札を通る。

そして東京行きホームにやってきた。売店がある。

あ、そうだ、ぷらっとこだまエコノミープランのドリンク券は、こだま内の車内販売やビュッフェでも使えるけど、ホーム売店でも使えるって書いてあったっけ、と思い出した。アサヒのスーパードライがあったらここで引き替えておこう。

売店をのぞいたらスーパードライがあったのでためしにチケット券を見せると無事引き替えてもらえた。さて指定席の位置に行こう。

気になるカップルが近くにいる。なんとなくこの客たちはぷらっとこだまエコノミープランの客のような気がする。そしてぼくの乗るこだまがやってきた。ドアが開き、降りる客がこだまを降りていく。


名古屋~東京

ぼくがこだまに乗るとカップルも乗ってくる。車内に入ると空いている席は2つしかない!ダブったか!(指定席が重複して1人すわれないか)と思ったが、カップルの女性の方は男にあいさつするとこだまを降りていった。カップルは男の方が東京に帰り、女性は名古屋に残るらしい。けっこうこういうカップルっているんだなあと思う。

あとは車内改札が来てぷらっとこだまエコノミープランの券にスタンプを押してもらう。それがすんだらスーパードライを飲んで眠った。

目が覚めた。まだまだ小田原にも着いていないようだ。なにしろこのこだまは午後8時前に名古屋を出るのに東京に着くのは午後11時ごろなのだ。

スーパードライでもうろうとしながら暗い窓の外を見ているうちに品川を過ぎ、こだまは終点東京へとすべりこんでいった。

けさは有楽町から東京駅まで歩いたが、帰りは時間がないので東京からJRで行こう。出口はどこだ?

ぼくはぷらっとこだまエコノミープランの券とイオカードを出し、中間改札で駅員にイオカードで在来線に乗りたいのだが、と言ったらいったん改札を出て入り直してくれと言われた。

なんとか中間改札の近くの出口を見つけて、券を渡して出た後、在来線改札を見つけてイオカードで通った。これでなんとか12時ごろにはアパートに着けるだろう。あしたは会社だ。がんばろう。

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