JR以外の路線・た〜ち
高尾登山電鉄
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京王電鉄の高尾山口(たかおさんぐち)から数分ほど歩いた所にある清滝(きよたき)から、標高の上がった所にある高尾山に至るケーブルカー路線である。
東京都に2つあるケーブルカー路線の1つであり、土日は観光客が多い。
とは言っても、「高尾山は歩いて登ってこそ高尾山」という人もいて、すべての観光客が必ずしもケーブルカーに乗るわけではない。
高尾山の駅から多少歩いたところには宗教施設があるようで、大みそかから元日にかけての客が多いようである。
△高千穂鉄道
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宮崎県の日豊本線にある延岡(のべおか)駅を出て、高千穂駅に至る非電化路線であった。
五ヶ瀬川に沿って走る路線で、途中日之影温泉駅という温泉が近くにある駅を通り、とても川の水面からの高さが高い橋を渡ったり(しかも渡る時に客サービスで徐行する)する路線であった。残念ながら普段は高校生くらいしか使用しない路線であったが、高千穂が観光地であるため休日には観光客でいっぱいになる路線であった。
残念ながらJRではなく第三セクターであったため周遊きっぷや青春18きっぷ、鉄道の日記念きっぷでは乗れなかった。また熊本から延岡までは高速バスが通っており、高千穂にも寄るため高千穂鉄道とはライバル関係にあたっていた。逆にこの高速バスは南阿蘇鉄道の高森駅の近くにも寄るため、高千穂鉄道から南阿蘇鉄道をまわるのにこの高速バスを使うととても都合が良かった。
2005年の水害のため線路に被害を受け、廃止されてしまった。
立山ケーブルカー
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富山地方鉄道の立山駅のそばのケーブルの立山駅から、多少標高の上がったところにある美女平駅に至るケーブルカー路線である。
冬はきびしい天気になるので冬季休業の路線である。
立山ケーブルカーが営業しているシーズンは、立山・黒部アルペンルートと言って美女平からバスでかなり標高の高い場所にある室堂(むろどう)まで行き、そこからも公共交通機関のみで長野県の大糸線の信濃大町まで抜けることができて、沿線に室堂や大観峰のすばらしい景色、雄大な黒部ダムなどの観光施設があり、それらの観光施設に向かう客が見込まれるケーブルカーである。
以前は「富山や宇奈月(うなづき)温泉から室堂まで直接観光バスが来ることが可能」と書いていたが、よくよく地図を見ると、立山駅から美女平までの道路はかなり迂回している。
旅行会社の広告を見てもパック旅行の行程が立山ケーブルカー利用になっており、立山駅から美女平までの道路は回送用で、個人客以外もケーブルカーを利用するようだ。
でも、ケーブルカーからの景色もけっこうなものなので意外と美女平が最終目的地という客はいるかもしれない。
立山トロリーバス
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富山県の、立山ロープウェイをのぼった先にある大観峰(だいかんぼう)から、山をぬけた先にある室堂(むろどう)に至る、全区間トンネルを通るトロリーバス路線である。
だいたい4月から11月はじめまでの営業であり、11月はじめから翌年4月までは休止している。
「立山黒部アルペンルート」と呼ばれる、信濃大町から富山もしくは魚津に至る、複数の公共交通機関の総称の一部を構成しており、富山側からは観光地として名高い黒部ダムに行く交通機関であり、信濃大町側からは非常に標高が高い宿として知られる室堂の宿に向かう交通機関である。
大観峰も室堂も、天気が良ければ非常に山々のながめがいい。
トロリーバスになったのは、普通のバスだと排気ガスが出てトンネルの運行に支障をきたすという理由からと思われる。とは言っても1990年代前半まではこの区間も普通のバスであり、排気ガス対策はたいへんだったろう。
長野と富山の県境にあった関電トロリーバスがバッテリーバスに転換したため、現在日本でトロリーバスと言えば、立山トロリーバスのみなので、トロリーバスにとにかく乗りたいという人もここに来る必要がある。
立山黒部アルペンルートに便利に乗れる「立山黒部アルペンきっぷ」と呼ばれる企画乗車券があり、以前は東京からも使えたが、現在は名古屋や大阪などから出発するものしか発売されていない。
さらに以前は一般周遊券のルートとしても使うことができた。とは言っても、実はこのトロリーバスに乗る人の大半はパック旅行の一部として乗る人たちがほとんどで、以前からそれほど立山黒部アルペンきっぷを使う人はいなかったようである。
谷町線
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Osaka Metroの1路線で、JR大阪駅の北東にあり、大阪高速鉄道に接続している大日(だいにち)駅から南西に進んでJR大阪駅のすぐそばの東梅田駅を通り、進行方向を南東に、そして真南に変えて天王寺を通り、ふたたび南東に向きを変えて八尾南(やおみなみ)に至る路線である。
他の路線に乗り入れは行っていないが、JRに大阪と天王寺で接続しており、郊外にも2方向に延びていて便利そうな路線である。
しかし梅田から天王寺に行く人は東梅田の位置の悪さが災いしてみな御堂筋線を使うような気がする。
とりあえず御堂筋線ほど混雑しない路線である。
樽見鉄道
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東海道本線の大垣駅から北に進み、本巣(もとす)、神海(こうみ)を経由して終点の樽見(たるみ)に至る非電化路線から成る鉄道会社である。
もともとは樽見線という国鉄線であったが、樽見線という名称にもかかわらず、途中の神海までしか開通していなかった。皮肉にも第三セクターになって樽見まで開通できたわけである。
終点の樽見から歩いていける距離の場所に淡墨桜(うすずみざくら)と呼ばれる桜の名所があるらしい。もしかしたら桜の季節は混雑するかもしれないが、それ以外の季節はすいているのかもしれない。
以前は桜の季節に「観桜(かんおう)ダイヤ」と称して臨時列車をたくさん走らせていたはずだが、最近の時刻表ではそんな臨時列車は載っていない。もうやめてしまったのだろう・・・
・・・と書いていたが、2月発売の時刻表には書いておらず、3月発売の時刻表には書いてあったことがわかった。とは言っても、4月1日から10日とちょっとの間、1日に数本列車が増えるだけである。桜がいつ咲くかわからないので必要以上に列車数を増やしたりできないのだろう。
丹後海陸交通
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京都丹後鉄道の天橋立(あまのはしだて)駅から、海の中の細長い陸地を進んで2キロほど歩いた先にある府中(ふちゅう)駅から、山を登った先にある傘松(かさまつ)駅を結ぶケーブルカー路線である。
丹後海陸交通はケーブルカー路線のほかにも、並行するリフト路線(雨天休止)、天橋立駅の近くの港から府中駅の近くの一の宮港までを結ぶ航路、その他近辺のバス路線を運営している。
傘松は、日本三景で名高い天橋立を、高い場所からながめられる観光スポットとなっており、天気のいい日は客が多い。
以前はこのケーブルカーを含む定期観光バスがあったが、時刻表を見る限りどうやら2010年11月29日に廃止になったようである。
しかしこのケーブルカーを含むパック旅行はたくさんありそうである。しかしパック旅行を選択すると近隣の鉄道には乗れないのが悩みどころである。
筑豊電鉄
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鹿児島本線の黒崎駅と折尾駅の間にある西鉄北九州線の熊西(くまにし)駅から南に進み、山の多い場所を通り抜けて、日田彦山線の直方(のおがた)駅の約800m北の筑豊直方(ちくほうのおがた)駅に至る電化路線である。
すべての電車は西鉄北九州線の黒崎駅前~熊西間に乗り入れており、西鉄~筑豊電鉄を直通する客が払う運賃は、2社の運賃を合わせた上に一定の金額を引いた運賃となっている。
西鉄北九州線の折尾駅前~熊西間が廃止されてしまった現在でも当時の料金体系のまま筑豊電鉄に引き継がれて営業している。
電車の中にディスプレイがあり、女性が映って次に停車する駅を案内している。
案内と案内の間には筑豊電鉄近辺のコマーシャルも映すことがある。コマーシャルが流れる路線は他に土佐電鉄などがある。
秩父鉄道
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区間など
東武伊勢崎線の羽生(はにゅう)駅から西に進み、JR高崎線の熊谷(くまがや)、JR八高線の寄居(よりい)を通って南西方向に向きを変え、長瀞(ながとろ)、秩父、西武秩父線の西武秩父から少しだけ歩いたところにある御花畑(おはなばたけ)、影森を通り、終点の三峰口(みつみねぐち)に至る電化路線である。
運賃とは別に急行料金のかかる急行が走っている。平日は熊谷~影森間を走る。以前は平日でも一部羽生まで走る急行もあったが現在は走っていない。
土休日も半分程度は熊谷~影森間を走り、一部羽生や三峰口まで延長する急行がある。
それから臨時列車としてSLパレオエクスプレスが走ることがある。人気の列車である。
各駅停車は羽生~三峰口全区間を走る列車が多く、いくつか羽生~熊谷間の列車、その他の区間列車がある。
他社線乗り入れ
秩父鉄道と西武秩父線は基本的には相互乗り入れを行っておらず、乗客はたいてい御花畑から西武秩父まで歩いて乗り換えなければならないのだが、平日・土休日ともに、ごく限られた時間帯に相互乗り入れ列車が走ることがある。
これらの列車が通る連絡線は以下の2区間がある。
(1) 御花畑から横瀬(よこせ。西武秩父から1つ吾野寄りにある)に至る連絡線
(2) 影森から西武秩父に至る連絡線
(1)は秩父鉄道の長瀞(ながとろ)が始発である。(2)は秩父鉄道の三峰口が始発である。運賃の計算方法は御花畑と西武秩父を同一駅とみなして計算するので、(1)を通る列車に飯能方面から来て御花畑で降りる場合、西武秩父までの運賃で御花畑に降りられることになる。
同様に、(2)を通る電車に三峰口から来て西武秩父で降りる場合、御花畑までの運賃で降りられる。ただし西武秩父で秩父鉄道の乗車券を売っているのか、御花畑で西武鉄道の乗車券を売っているのかはわからない。調べてほしい。
また、連絡線を通る飯能→横瀬方面の列車の半分以上は、長瀞行きと三峰口行きが飯能から横瀬まで前後に連結されて運行されているので、乗る際に長瀞行き車両なのか三峰口行き車両なのか確認して乗る必要がある。前後どちらが長瀞(三峰口)行きなのかは調べてほしい。
連絡線を通って西武秩父線に入った列車は他の列車と同様に西武池袋線の飯能(はんのう)止まりである。
以前は土休日に池袋まで走っていたが、2020年3月から飯能止まりになった。
東武伊勢崎線や東武東上線とは相互乗り入れはないが、東武伊勢崎線と東武東上線で電車を回送する際に、羽生と寄居との間で東武の電車を通すことがあるとのことである。
回送電車がいつ通るかという情報がどこで得られるかわからないが、情報を入手できたら見に行くとおもしろいかもしれない。
利便性など
秩父鉄道は貨物運輸を行っており、旅客よりむしろそちらでの収入を頼りにしているようだ。
以前は高崎線の籠原(かごはら)の東の方に出て、そこから高崎線経由で貨物を運搬していた時代もあったが、現在は秩父鉄道の旅客線と、若干の貨物線のみで輸送を行っている。
秩父鉄道は西武秩父線より早く秩父に到達して鉄道を運行しているわけだが、いかにも遠回りで、寄居経由・熊谷経由のいずれで秩父鉄道を使う場合でも西武秩父線の方が都心から秩父に行くには便利な気がする。
また、羽生~寄居間について言えば、埼玉県東部は鉄道のない地域が広く、それらの地域の住民は自家用車を持っていれば鉄道を最初から使わない方が便利な場所が多そうである。
それでも熊谷近辺はぎりぎり都心への通勤客が使う可能性もある地域である。秩父のためにも、いつまでも続いていてほしい鉄道会社である。
智頭急行
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山陽本線の相生と岡山の間にある上郡(かみごおり)駅から北に進み、姫新線(きしんせん)の佐用(さよ)駅を通り、宮本武蔵、大原、あわくら温泉を通り、因美線(いんびせん)の智頭(ちず)駅に至る第三セクターの非電化路線である。
宮本武蔵からあわくら温泉までが岡山で、その区間から智頭寄りは鳥取県、上郡寄りは兵庫県である。
京都から倉吉に向かう特急スーパーはくとと、岡山から鳥取に向かう特急スーパーいなばが約2時間に1本ずつ通っている。
普通列車は特急より若干本数が少ない。
この路線は京阪神地方と鳥取・倉吉を高速で結ぶことを目的として建設された路線で、1990年代になってようやく開通した路線である。だからすでに沿線は車社会となっており、地元客か乗ることはそんなにない。
似たような立場の第三セクター路線として北越急行があるが、北越急行がトンネルを主体とした比較的まっすぐな路線であるのに対して、智頭急行はどちらかと言えば谷間に沿って進み、それほどトンネルの多くない、カーブの多い路線である。
だからカーブでも高速に走行できるように、スーパーはくととスーパーいなばでは強制振り子式ディーゼル車が使われている。
千葉都市モノレール
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以下の2区間で構成されている懸垂式モノレール路線である。
(1) 京葉線の千葉みなとから総武本線の千葉駅の近くを通り、県庁前に至る区間。
(2) (1)の途中の千葉駅からスポーツセンター、動物公園を通って総武本線の都賀(つが)駅を通り、千城台(ちしろだい)駅に至る区間。
このあたりは自家用車が多く、渋滞になることが多いためそれなりにモノレールの客は多い。
しかしモノレールは曲がりくねって進むため千葉~都賀相互間でモノレールを使う客はほとんどなく、区間内の駅に用がある客がほとんどである。
また、千葉~千葉みなと間も実はモノレール運賃よりJRで蘇我経由で行く方が運賃が安いのでそれほど客はいない。ただ、バスが通っていて運賃が100円ではあるがあまり客がいなかったため、千葉~千葉みなと間にそれほど需要がないのかもしれない。
沿線の動物公園には近年話題になっているレッサーパンダがいるため、レッサーパンダを見るためモノレールに乗る客も多い。とは言ってもそんなに黒字とも思えず、モノレールが続いていくかは千葉市民次第である。
△ちほく高原鉄道(ふるさと銀河線)
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JR根室本線の池田駅から、足寄(あしょろ)、陸別、置戸(おけと)を通り、JR石北本線の北見駅に至る非電化の第三セクター路線であった。
以前は国鉄池北線(ちほくせん)だった。さらに以前、まだ石北本線上川-遠軽間が開通していなかった頃は網走本線と呼ばれ、札幌-網走間を結ぶ路線はここだけだったこともある。かなり遠回りだが、この路線ができるまでは札幌-網走間は稚内経由で船で行き来していたことを考えると速くなったのであろう。
石北本線が開通してからずっと、沿線住民と帯広-北見間を行き来するお客くらいしか使っていないようで、とうとう2006年4月に廃止されてしまった。残念なことである。
銚子電鉄
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JR総武本線の銚子(ちょうし)駅から東に進み、しばらくして南に向きを変え、犬吠埼から歩いて行ける距離にある犬吠(いぬぼう)駅を通り、終点の外川(とがわ)に至る電化路線である。
列車はすべて各駅停車で、銚子駅はJRの駅のホームを間借りしており、きっぷもホームで売っている。
短い路線で地元客は自家用車を使う人が多く、観光客が使うほかは高校生などが使っていそうである。
ローカル私鉄には鉄道以外の収入で支えられている鉄道会社があるが、ここもどうやらその1つのようである。
なんとか続いてほしいがどうなるだろう。